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【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?5(柴胡加竜骨牡蛎湯1)(20160609)

2016-06-10 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

じめじめと暑い季節になってきましたね。
熱中症対策は大丈夫でしょうか?
とはいえ妊活中は冷房で身体を冷やしたくないですし
難しい季節ですよね。

また妊活中の男性にとっては股間の熱対策がとても大事な季節でもあります。
ボクサーパンツやブリーフ派の方や自転車通勤をされている方などは
特に気を付けて下さいね!

ということで今回も僕のメルマガは
男性不妊でよく使われる漢方薬を東洋医学的に解説するシリーズです。

今まで紹介してきた漢方薬は【補中益気湯】と【八味地黄丸】でした。

5回目の今回は
3つ目の漢方薬として【柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)】を
東洋医学的に解説してみようと思います。

過去の解説について知りたい方ははメルマガバックナンバーをご覧下さいね。

【補中益気湯】
http://www.funinchiryou.net/20151225-2/
http://www.funinchiryou.net/20160205-2/

【八味地黄丸】
http://www.funinchiryou.net/20160318-2/
http://www.funinchiryou.net/20160429-2/

では、【柴胡加竜骨牡蛎湯】を見ていきましょう。

例によってT社の説明書きから見てみます。

効能、効果としては
比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神症状があるものの次の諸症
高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、てんかん、ヒステリー、小児夜啼症、陰萎
とあります。

一見、男性不妊と関係のありそうなのは
陰萎くらいに見えますね。

陰萎は、いわゆる勃起不全や勃起障害のことです。
前回までにご紹介した補中益気湯や八味地黄丸の効能にもありました。

だからといって、
勃起不全や勃起障害が男性不妊の主な原因であったとしても
補中益気湯や八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯の3つの漢方薬のどれを飲んでもOK
というわけではありません。

では、柴胡加竜骨牡蛎湯はどういう場合が適しているのでしょうか。
東洋医学の古典から考えてみたいと思います。

柴胡加竜骨牡蛎湯は『傷寒論』という東洋医学の古典に書かれています。

その本の中で柴胡加竜骨牡蛎湯はこのように紹介されています。

“傷寒八九日、之を下し、胸満煩驚、小便不利、譫語、一身尽く重く、転倒すべからざるものは、柴胡加竜骨牡蛎湯を主る”

つまりどういうことか今の言葉で平たく説明すると

熱性で急性の風邪を引いてから、便を下したのち、
胸やみぞおちのあたりが苦しくなったり動悸がしたり
尿が出にくくなったり、うわごとを言ったり、
身体が重くて自分自身で寝返りを打つこともできなくなってしまった人には
柴胡加竜骨牡蛎湯が効きます

ということです。

まだどうにも男性不妊と結びつきませんね。

ポイントは、胸が苦しかったり動悸がしたり・・・
という部分だと思います。
(その他の部分も大事なのですが、わかりやすいところで説明します)

どういう状況が思い浮かびますでしょうか?

日常生活に置き換えてみると
過度なストレスや心配事などにより胸やみぞおちが苦しくなっている状況です。

以前のメルマガで陰萎の原因の一つにストレスがある
ということをお伝えさせていただきました。
(バックナンバーはこちらです→http://www.funinchiryou.net/20141031-2/

慢性的なストレスは腎精を消耗し生殖能力を弱めてしまいますし
ストレスや心配事などから心臓に弱りがでてしまうと
心血の不足などに陥り、陰萎につながることがあるのです。
(ここでいう腎臓や心臓は東洋医学的な考え方ですので
実際に腎臓や心臓に現代医学的な病気があるというわけではありません)

つまり、
いわゆるストレスが原因で勃起障害や勃起不全という陰萎の症状が出ている場合に
柴胡加竜骨牡蛎湯が効果的だということですね。

慢性的にストレスを感じることが多かったり
みぞおちのあたりにいつも違和感があったり
という方にはあっている漢方薬かもしれません。

実際、クリニックで柴胡加竜骨牡蛎湯を処方してもらっているゲストのお話を伺うと
慢性的なストレスを感じていたり、タイミングED等で悩まれている方が
多いように感じます。

ではなぜ、柴胡加竜骨牡蛎湯がこういった症状に効果があるのか
についてですが
それは柴胡加竜骨牡蛎湯に含まれる生薬をみていくと
分かってきます。

ということで次回は、
柴胡加竜骨牡蛎湯の生薬に着目して解説していきますね!

では今回はこの辺で。

なお、このメルマガは
漢方薬をご自身の判断で飲むことを勧めるものではありません。

漢方薬は体質に合ったものを服用することが大切です。
服用に際しては
お近くの漢方薬局などに相談されて下さいね。

また、当院では、漢方薬をご希望のゲストや
鍼灸治療と組み合わせた方がより効果的と思われるゲストには
提携している漢方薬局から処方してもらうということが可能です。

鍼灸治療と漢方薬どちらも同じ方向性でアプローチできるので
相乗効果を期待できます。
お気軽にご相談下さい(^^)


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?4(八味地黄丸2)(20160429)

2016-04-29 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

やっと春になったかと思えば
もうゴールデンウィークですね!
今年は有給を2つとれば夢の10連休ですね!

レジャーのご予定はいかがですか?

そんなGW直前にお届けするメルマガは
【男性不妊】でよく使われる漢方薬を鍼灸師目線で東洋医学的に解説するシリーズ
第4弾です。

今回は、前回ご紹介した【八味地黄丸】の生薬に着目して
お届けさせていただきます。

前回のメルマガの内容はこちらからバックナンバーをご確認下さい。

http://www.funinchiryou.net/mag2/20160318.html

さて、【八味地黄丸】に含まれる生薬ですが

地黄、山茱萸、山薬、茯苓、沢潟、牡丹皮、桂皮、附子
の8つです。

8つの味が入っているから八味なんですね。

では、それぞれの生薬の働きを簡単にみていきましょう。

<地黄(じおう)>
心、肝、腎に効きます。
寒の性質があることから熱を冷ますのに効果的ですが
具体的には腎臓の陰気を補うことで
のぼせとか手足からだらだら流れる汗など
虚熱の症状に効果的と考えられます。

<山茱萸(さんしゅゆ)>
腎臓と肝臓を補う作用があります。
酸温の性質があるので、弱りからくる緩みを引き締めつつ
腎陽も補うことができます。
ですので、精が漏れ出る遺精(夢精)などにも
効果があると考えられます。

<山薬(さんやく)>
脾、肺、腎に効きます。
腎臓の力を助けるだけでなく
脾臓の消化能力で元気を作り
肺のはたらきで全身に元気を散布する力が補われるので
身体の元気自体の回復を期待できます。

<茯苓(ぶくりょう)>
心、脾、肺、胃、腎の臓に効きますが
身体の中の余分な水分を尿として排出するなど
利水の働きが大きいです。

<沢潟(たくしゃ)>
腎、膀胱に効きます。
こちらも茯苓同様に利水の働きをしますが
より腎、膀胱にはたらくことで
湿熱などの蓄積による腎、膀胱の弱りに効果的です。

<牡丹皮(ぼたんぴ)>
心、肝、腎に効きます。
清熱と活血のはたらきがあり
肝火を抑え、血のめぐりを活発にしてくれることで
瘀血などにも効果があります。

<桂皮(けいひ)>
心、肺、膀胱に効きます。
陽気を補うことで、気を巡らし身体を温め、発汗させる作用があります。

<附子(ぶし)>
腎、心、脾に効きます。
桂皮同様、陽気を助ける力が強く、腎臓の陽気を
助けてくれます。

ざっくりとですが
以上が八味地黄丸に含まれている生薬とその働きです。

全体的に見てみると
腎臓の陰気を助けつつ
不要な水の処理や気血の充実を図り
腎臓の陽気をしっかり補う
というような組み合わせかと思います。

腎臓の気といっても、
より腎陽を補うのに効果的ということですね。

前回のメルマガの中で
T社の八味地黄丸の説明書きを紹介させていただきましたが
その中に陰萎の症状に効くとありました。

陰萎は、勃起障害や勃起不全のことです。

東洋医学では、勃起やその継続には腎臓の陽気が
とても重要な要素のひとつと考えています。

そのため、八味地黄丸で腎陽が補われることで
陰萎という症状にも効果があるんですね。

その他にも腎陽の弱りからくる症状としては
精子無力症などもあります。

つまり、精液に含まれている精子の運動率がとても低いという
状態です。

動く力には陽気が必要です。

ですので、精液検査をしてもいつも運動率が低い
という方には、八味地黄丸が処方されることが多い
というわけです。

ちなみに八味地黄丸から桂皮と附子を抜くと
【六味丸】という別の漢方薬になります。

こちらも不妊治療ではよく用いられるメジャーな漢方薬ですが
桂皮、附子という補陽の生薬がないことで
【八味地黄丸】が腎陽を補うのに効果的なのに対して
【六味丸】は腎陰を補うのに効果的な漢方薬になります。

このあたりの判別はとても重要です。
ご自身の判断ではなく、専門家にお尋ね下さいね。

ということで、
男性不妊に処方されることが多い漢方薬のひとつ
【八味地黄丸】について解説してみました。

説明の中で色々な臓器の働きについて書いてますが
それらは全て東洋医学的な臓器の働きで
現代医学での働きとは違いますのであしからず。

また、このメルマガは
漢方薬をご自身の判断で飲むことを勧めるものではありません。

漢方薬は体質に合ったものを服用することが大切です。
服用に際しては
お近くの漢方薬局などに相談されて下さいね。

なお、当院では、漢方薬をご希望のゲストや
鍼灸治療と組み合わせた方がより効果的と思われるゲストには
提携している漢方薬局から処方してもらうということが可能です。

鍼灸治療と漢方薬どちらも同じ方向性でアプローチできるので
相乗効果を期待できますよ(^^)

では、今回はこのへんで。


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?3(八味地黄丸1)(20160318)

2016-03-18 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

だいぶ春らしい気候になってきましたね。
日中の日差しが心地よい陽気です。

ちなみに、
東洋医学的に日光浴は身体の陽気を助けるのにとても良いんですよ。
陽虚体質で身体が冷えやすかったり、疲れやすかったりという方には
日光浴は簡単にできる養生法でもあります。

また、起きがけに朝日を浴びると体内時計がリセットされて
なんとなく身体が重だる~いような不定愁訴の改善や
その日を元気に気持ちよく過ごせるようになることも期待できます。

季節的にもどんどん陽気が高くなってくる時期ですし
日光浴、おすすめですよ(^^)

ということで、前置きが長くなりましたが
今回の僕のメルマガも
前回までに引き続き
男性不妊でよく使われる漢方薬をご紹介させていただこうと思います。

前回までは、
【補中益気湯】について
漢方薬の働き、含まれる生薬の働き
なぜ、男性不妊に良いのか
鍼灸治療との関係性
などなどについてご紹介させていただきました。

読んでない!
というかたは、どうぞバックナンバーをご参照下さい。

【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?(1)
http://www.funinchiryou.net/mag2/20151225.html

【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?(2)
http://www.funinchiryou.net/mag2/20160205.html

さて、今回ご紹介するのは
これも定番中の定番ですね。
【八味地黄丸】
です。

【八味丸】や【八味腎気丸】という昔ながらの名前で呼ぶこともあります。

T社の説明書によると、その効能は
疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症
腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧
とあります。

一見、男性不妊と関係のある症状は陰萎ですね。
陰萎というのは、勃起障害、勃起不全のことです。

とはいえ、【八味地黄丸】は
勃起不全の方だけでなく、もっと幅広く男性不妊の方に
処方されているように感じます。

また、男性に限らず女性もクリニックから【八味地黄丸】を処方して
もらっていることも少なくありません。

これはどういうことなのでしょうか?

もちろん、【八味地黄丸】を飲むことで色々な効果があったから
ということでしょうが
理由は、東洋医学的にこの説明を読み解くと
分かりやすいです。

まず、”疲労、倦怠感著しく”というのは
東洋医学的には腎虚や気虚の症状です。

つまり、腎臓が弱っていたり、元気が弱くなっている状態です。
(ここでいう腎臓は東洋医学的な考え方によるものですので
現代医学的に腎臓の疾患があるというわけではありません)

東洋医学では
腎臓が生命力や生殖力を担当していると考えます。

つまり、腎臓の弱りは
精子力の低下にもつながり、男性不妊の原因になり得ます。

また、元気は、原気という言葉に置き換えることができるのですが
平たくいうと、エネルギー、生命力の源です。

元気が弱くなると、精子力も低下してしまいやすいのです。

また、”手足に交互的に冷感と熱感”というのも
腎虚の症状ですし、
坐骨神経痛や腰痛、脚気なども
腎臓の弱りからくることが少なくありません。

東洋医学的に腎臓は腰下肢(腰から下半身)も担当していますので
腰痛や足腰の痛み、冷え、むくみといった症状も
腎臓の弱りからくることがあるのです。

その他にも、”尿利減少や頻数”などの尿、膀胱と関係する
症状もありますが、
東洋医学的に、膀胱と腎臓は表裏の関係があります。

ですので、腎臓の弱りから膀胱の症状が出るということも
あります。(もちろんその逆も)

いかがですか?

症状などを東洋医学的に読み解いてみると
実は、ほとんどが腎臓と関係しているということが
お分かりになったかと思います。

東洋医学的に腎臓は生命力、生殖力を担当している
というのは、男性も女性も同じです。

ですから、女性にも【八味地黄丸】はオーソドックスな
漢方薬の一つとして用いられているんですね。
(処方している医師や薬剤師の先生方の思惑までは読み解けませんが)

ということで、
今回は【八味地黄丸】について紹介させていただきました。

次回は、【八味地黄丸】に含まれる生薬に着目して
その効能をみていきたいと思います。

どうぞお楽しみに。

なお、本メルマガは、漢方薬をオススメするものではありません。
興味を持たれた方は、かかりつけのドクターか
漢方薬局などでご相談いただければと思います。

ちなみに、当院では、通院下さっているゲストの方であれば
提携している漢方薬局から漢方薬を購入していただくことは可能です。
まずは体質チェックが大切ですが
お気軽にご相談いただければと思います。

では、今回はこのへんで。


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?2(補中益気湯2)(20160205)

2016-02-05 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

前回から男性不妊でよく使われる漢方薬について
鍼灸師の視点で東洋医学的に解説してみるシリーズをスタートしました。
今回はシリーズ2回目です。

前回は、クリニックで処方される男性不妊の定番漢方薬【補中益気湯】が
東洋医学的にはどういう効果があるものなのかについて
紹介させていただきました。

今回は、【補中益気湯】に含まれる生薬に視点をあてて
解説してみたいと思います。

ではまず、【補中益気湯】に含まれる生薬ですが
『内外傷弁惑論』という古典には次のように書かれています。

黄耆、甘草、人参、升麻、柴胡、陳皮、当帰、白朮

ただ、実際処方されることの多い製薬会社製のものには
大棗と生姜という生薬も追加されていることが多いようです。

ということで、
生薬それぞれのはたらきを簡単にみていきましょう。

<黄耆(おうぎ)>
東洋医学的に脾臓や肺にはたらき、”気”が弱っているのを助けたり、
身体を温めるはたらきがあります。
東洋医学では、脾臓は、食べ物を消化して元気を作ることを担当してますし、
肺は、気を全身に送るはたらきを担当しています。
補中益気湯に含まれる生薬の中では、この黄耆が中心的な役割をもっています。

<甘草(かんぞう)>
こちらも黄耆同様に”気”を助ける働きがあります。
心、肺、脾、胃に効きます。

<人参(にんじん)>
こちらも”気”を助ける生薬ですが、特に”元気”を大きく補ってくれます。
脾、肺に効きます。

<升麻(しょうま)><柴胡(さいこ)>
これらは身体の中の鬱滞した風熱の邪を発散させる働きがあります。
升麻は、肺、脾、大腸、胃に効き、
柴胡は、肝、胆、心包、三焦に効きます。

<陳皮(ちんぴ)>
気のめぐりを助けるはたらきがあります。
脾、肺に効きます。

<当帰(とうき)>
血を養うはたらきあります。
心、肝、脾に効きます。

<白朮(びゃくじゅつ)><大棗(たいそう)>
脾胃にはたらき、消化を助けることで、”気”の弱りを助けます。

<生姜(しょうきょう)>
身体を温め、発汗させるはたらきがあります。
肺、脾胃に効きますので、冷えによる胃腸の弱りやカゼにも効果的です。

これらが、補中益気湯に含まれる生薬のざっくりとしたはたらきです。

本当はそれぞれもっと細かく色々な効能があるのですが
解説が複雑になりますし、一般の方向けではなくなってしまいそうですので
ここでは省略させていただきます。

と、かなり大雑把な紹介ではありますが
消化器関係の臓腑にはたらくことで”気”の弱りを助ける
という生薬がたくさん入っているということが
分かりました。

ということは、
男性不妊で悩まれている方の中でも
食が細かったり、胃腸が弱く、
そのためにあまり元気が出てこない
という体質の方により効果的ということですね。

逆に胃腸が強く食欲旺盛で元気もある
けど、なぜか精子の状態はよくない・・・
こういう方にはあまり改善を期待できないかもしれませんね。

ということで、補中益気湯に含まれる生薬から
補中益気湯の効能、
適応となる男性不妊の方の体質
について考えてみました。

いかがでしたか?
よければ参考にしてみて下さいね。

ただ、このメルマガは漢方薬を勧めるモノではありません。
処方については、医師であったり、漢方薬局等にご相談下さいね。

なお、当院では、漢方薬をご希望されるゲストや
鍼灸治療に漢方薬を組み合わせた方がより効果的と考えられるゲストの方には
提携している漢方薬局から漢方薬を処方してもらうこともできます。

このように連携することで
鍼灸も漢方も同じ方向性でアプローチできるので
相乗効果で体質改善もより進みやすいんですよ。

ということで、2回にわたって紹介してきた
補中益気湯については、一旦ここまでです。

また次回は別の漢方薬について
紹介させて頂きますね!

では、今回はこのへんで。


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?1(補中益気湯1)(20151225)

2015-12-25 [記事URL]

こんにちは!メリークリスマス!

馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

クリスマスですね!
今年は暖冬と言われてますが、ホワイトクリスマスになった地域も
ちらほらありそうですね。

一年に一度の聖夜です。
街のイルミネーションもキレイですね。
最近では、自宅の庭やマンションのベランダをライトアップされるところも
珍しくなくなりました。
ゲストからお聞きしたのですが
場所によっては(?)、自宅をライトアップしないといけない
というところもあるそうですよ(゚Д゚)

といっても平日ですし
いつもと何も変わらないという方もいらっしゃるかと思いますが
みなさまにとって幸せなクリスマスでありますように。

ということで、今回の僕のメルマガですが
男性不妊でよく使われている漢方薬ってどんなものなのか
紹介させて頂こうと思います。

当院では漢方薬の処方はしていませんが
漢方薬をご希望の方や
鍼灸治療だけよりも漢方薬も合わせた方が良いというゲストには
提携漢方薬局と連携して漢方薬のアドバイスをさせていただくこともありますし
鍼灸治療との相性もバッチリなんですよ。

といっても、漢方薬には非常に多くの種類がありますので
まずは、「男性不妊にはコレ!」という感じで
クリニックで処方される定番の漢方薬をピックアップして
シリーズでご紹介させていただこうと思います。

今回は、定番中の定番、【補中益気湯】をご紹介します。

【補中益気湯】

男性不妊の漢方薬の定番中の定番ですね。

当院に初めてご来院いただく男性の方もクリニックから処方され
服用しているという方は多いです。

また、インターネット上でも
補中益気湯を飲むことで精子の成績がUPしたという
記事もたくさんありますので
病院には行かずとも、薬局で市販の補中益気湯を
購入して飲んでいるという方もいらっしゃいますね。

でも補中益気湯を飲まれている方にお聞きすると
何に効いているのかはよく分からない・・・
という声も少なくありません。

たしかに、病院で処方される薬ひとつひとつがどんな効果のあるものか
というのはスルーしがちですので
処方されたから飲んでいるだけという方も多いのだと思います。
(男性は特にそうだと思います)

では、補中益気湯の効能はというと
T社の説明書きを確認すると
「夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症」
とあります。

男性不妊と関係するものというと「陰萎」がありますが
それ以外は、男性不妊との関連性はよく分かりませんね。

ちなみに陰萎というのは、勃起障害や勃起不全のことをいいます。

でも、補中益気湯は男性不妊と言えばコレ!というように
クリニックで処方される定番中の定番の漢方薬です。

ではなぜ、補中益気湯が男性不妊に効くのでしょうか。

それは、補中益気湯に含まれる生薬ひとつひとつの働きを
東洋医学的にみていくと詳らかに分かるのですが
補中益気湯という名前からも読み解くことができます。

補中なので、中を補い
益気なので、気を益す

中は、カラダの中心であり、五行では脾胃を指します。
気は、簡単に言ったら元気や気力ですね。

脾胃は、消化と関係するのはもちろんですが
元気をつくり出すところでもあります。

ですので、平たく言うと
脾胃の力を助けて、元気や気力を回復させる
というのが補中益気湯の働きです。

もちろん、生薬ひとつひとつの働きから考えても
やはり、補中益気湯の大きな働きは脾気の回復です。

元気や気力が回復するので
精子の成績も改善するというわけです。

ですので、
補中益気湯は、気虚体質からくる男性不妊の方には
ぴったりな漢方薬と言えると思います。

逆に、元気自体の弱りはそれほどでもない
という方には、効き目はいまいちなのかもしれませんね。

ということで、
今回は補中益気湯を紹介させて頂きました。

もしよければ参考にしてみていただければと思います。

次回は、補中益気湯に含まれる生薬についての解説も
していきますので、お楽しみに!

ただ、漢方薬は体質にあったものを飲んだ方が良いですし
全く体質と違うものを飲んでしまうと、
逆に何らかの不調が現れることもあります。

ですので、漢方薬の服用を考えておられる方は
お近くの漢方薬局などで体質をチェックしてもらい
あなたの身体に合った漢方薬を処方してもらうようにしてください。

なお、当院は鍼灸院ですので、漢方薬の処方はできません。

でも、鍼灸と漢方薬は
東洋医学の根本的な部分では同じように考えることができますので
服用中の漢方薬についてアドバイスさせていただいたり
当院で体質チェックをした後に、当院と提携している漢方薬局から
漢方薬を処方してもらうということはさせていただいています。

お気軽にご相談くださいね(^^)

さて、当院のメルマガも
今回が2015年最終便となりました。

今年も1年間、当院のメルマガをご購読いただき
誠にありがとうございました。

2016年も引き続き、みなさまにお役に立てるような情報を
発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは、みなさま、
幸せなクリスマスと新年をお迎えください。

では、今回はこのへんで。

次回は岡井先生が担当です。
どうぞお楽しみに!


【男性不妊】精子を元気に!これからの季節に気をつけたい生活習慣2(秋冬&年末年始編)(20151113)

2015-11-13 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

早いもので11月も半ばにさしかかろうとしています
紅葉もキレイですね。
紅葉狩りには行かれましたか?

また、朝晩も順調に寒さが増してきてますね。
日中の温かさに油断しているとあぶないです。
ゲストの方にも風邪気味な症状をうったえられる方も
増えてきました。

これから年末年始に向けて、仕事もプライベートも忙しくなってくる
という方も多いかと思います。

そこで今回の僕のメルマガは
『精子を元気に!これからの季節に気をつけたい生活習慣シリーズ2(秋冬&年末年始編)』
をお届けします。

前回は5月に夏編をお届けしましたので
今回はこれからの季節に備えての内容になっています。

妊活中の男性の方は、ぜひ、参考になさってみてくださいね!(^^)

◎冷え&温めすぎ

まず気をつけたいのがこの2つです。

冷えと温めすぎ。

一見相反することですが、男性にとってはどちらもケアしておくことが
大切です。

まず、冷えですが、
“冷えは万病の元”というように
東洋医学には冷えが原因で諸々の病が生じるという考え方があります。

そして、東洋医学で生殖力といえば
“腎臓”です。

この冷えの邪気によって、腎臓が弱ってしまうこともあるのです。

つまり、冷たくなってくる外気に中りすぎて
寒邪が身体に入ると、その冷気によって腎の陽気が損なわれ
生殖力が下がってしまうことがあるのです。

ですので、まずは、
女性だけでなく、男性もしっかり冷え対策をすることが
大切なんですね。

一方で温めすぎにも注意が必要です。

精子をつくる細胞は高熱に弱いので
寒いからといって、例えば40℃以上のお風呂に
長時間入ったりとか
ずっと高温のコタツに入ったりとかは
逆に危険です。

陰嚢が身体の外にあるのは
冷やすためでもあります。

身体は冷やさないようにしないといけませんが
陰嚢は、過度に温めないように気をつけましょうね。

◎暴飲暴食

早いところは11月後半から忘年会がスタートしますよね。
12月は居酒屋さんの予約を取るのが大変ですので
フライング気味の忘年会は逆に快適ですよね。

ということで、もう少し始まるのが
忘年会ラッシュです。

そして、正月が過ぎると新年会ラッシュです。

年末年始の不摂生で体調を崩される方は多いです。

また、自覚症状がなくとも
東洋医学的な診察をさせていただくと
そういった暴飲暴食から、
しっかり、腎臓へのダメージがある!
という方も多いです。

ちょっとのお酒なら逆に元気になるから良いんじゃない?

こういう考え方もあるのはあります。
ですが、度を超えた飲酒や、連日の暴飲暴食は
胃腸をはじめ、全身のバランスを崩し、
腎臓の力を削ることにつながってしまいます。

特に気をつけたいのが
油っこい物や、こってりしたものの食べ過ぎ、深酒です。

二日酔いや胃もたれが残っていても
栄養ドリンク飲めば復活するから大丈夫!
ということはありません。

身体へのダメージは蓄積されますから
妊活中の方は、男女問わずご注意くださいね。

◎生活のリズムの乱れ

暴飲暴食とセットでついてくるのが食生活の乱れですが
お仕事をしていると
だいたい年末にかけて納期が迫ってくる?
という方、少なくないと思います。

しっかり年末年始に休みをとるために
普段よりも残業や休日出勤が増えるということも
あると思います。

僕は元SEなのですが、当時、こういうのは毎年のことでした。

それに師走になるにつれ、プライベートも忙しくなります。

こういった生活のリズムの乱れで犠牲になるのは
往々にして睡眠です。

睡眠時間が少なくなったり、質が低下すると
影響を受けるのは
東洋医学的には、やっぱり腎臓なのです。

なにしろ、腎臓は生命力を担当していると東洋医学では考えますから
睡眠をしっかりとれず、身体を休めることができないと
腎臓がしっかり休めていない状態のままで、次の日もがんばらないといけない
ということになり
疲れに疲れが重なっていってしまうのです。

結果として、男性の場合は精子の質であったり、
陽萎(インポテンツ)になるなど
生殖能力に影響が出てしまうのです。

もちろん、女性も同じで、卵子の質や成長などに影響します。

生活のリズム、とても大切ですよ。

とはいえ、
これからの季節は自分自身でコントロールできないイベントごとが
増えてきますから、
さすがに、その全てで制限をかけたり、節制することは
難しくなると思います。

ですので、
これまでの妊活を無駄にしないためにも
精子力を落とさないためにも
今から対策を考えたり、その備えをしっかりしておきましょうね!

妊活中の皆さんは
ぜひ、精子力を落とさずに、
この秋冬・年末年始シーズンをうまく乗り切りましょう!

では、今回はこのへんで。


【男性不妊(番外編)】男性が一緒に治療を受ける意味とは?(20151002)

2015-10-02 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

10月に入り、今年も残すところ3ヶ月です。
早いですね。
気候もだいぶ過ごしやすくなってきましたが、
朝晩の温度差がありますし
季節の変わり目というところで、
風邪の諸症状をうったえられる方も増えてきました。

特に妊活中の方は、体調を崩している場合ではありませんし
こういう季節こそ養生がとても大切ですよ(^^)

ということで、
今回の僕の男性不妊メルマガは番外編です。

「男性が一緒に治療を受ける意味とは?」

精液検査などでまったく男性不妊要因がなかったという方は
こういった疑問を持たれていることが少なくありません。

確かにそうですよね。
男性不妊ではないのだから、治療をする意味なんてない。
こう思われても至って自然だと思います。

でも当院でもそうですが
世の中では「不妊治療は男女一緒に!」といわれています。

それはなぜでしょう?

一つは、タイミング療法にしても、人工授精や体外受精にしても
精子が必要とされる時のためのコンディションを調える
ということがあると思います。

このメルマガや、当院のブログの中でも何度もお伝えしてますが
精子の状態は男性自身のコンディションと連動して
良くも悪くも変動しやすいものです。

ですから、いざという時に備えて
男性自身のコンディションを調えておくということは
とても大切です。

そしてもう一つは、
当院の男性ゲストの体験談からうかがうことができますので
その一部を紹介させていただこうと思います。

=====
Q.何がよかった(効果があった)と思われますか?

A.「一緒に治療したことでしょうか。
あとは、嫁の気持ちが少し楽になったかなと感じた所です」
=====

こちらは、ご夫婦で通院下さっていて
めでたく妊娠されたゲストご夫婦の男性に
当院での治療卒業後に書いていただいたものです。
(まだホームページでも紹介していない最新の体験談です)

お分かりのように
「一緒に治療したことが良かった」と
書いてくださっています。

東洋医学的な不妊治療には
生活習慣の見直しがかかせません。

これは、たいていの場合
ご夫婦どちらか一人でなんとかできることではなく
ご夫婦で互いに協力し合うということがとても大切です。

ご夫婦そろって治療をすることで
各々が生活習慣の見直しなどの養生を
指導・アドバイスされることになります。

ですので、お一人で治療を受けるよりも
数段、生活習慣の改善には効果的なのです。

つまり、妊娠しやすい身体になるための養生に対する
夫婦間でのやる気の温度差が少ないので
体質改善、妊娠への近道になるのです。

そして今回の体験談からもう1点
大切なことが書かれています。

「嫁の気持ちが少し楽になったかな」

これ、とても大きいです。
男性不妊があってもなくても、女性の負担が非常に大きいのが不妊治療です。

同じように治療を受け、
同じように生活習慣や体質の改善に取り組む
こういったことでもパートナーの気持ちを楽にすることは
できるんですね。

不妊治療は夫婦一緒にが基本!
男性不妊でなかったとしても、一緒に治療を受ける意味はある
というのは、こういうことなのです。

やはり、当院でも
ご夫婦一緒に通院くださっているゲストの方が
妊娠という嬉しい結果に早くつながっているように感じます。

もちろん、
不妊治療への取り組み方はご夫婦によって違いますし
こうしなくてはならない!
ということはないと思います。

けども、
何かしらの形で一緒にやっていくということは
妊娠しやすい身体作りだけでなく
お互いの理解を深めることや、精神的な負担軽減につながる
ということですね。

妊活中の男性のみなさん!
男性不妊であってもなくても、積極的に一緒に妊活しましょうね!

ということで、
今回の僕の男性不妊メルマガ(番外編)はここまでです。

男性不妊については、当院のブログにも連載していますので
そちらも合わせてご覧下さい。

http://www.e-harikyuu.com/page/blog/male-infertility/

では、今回はこのへんで。


【男性不妊】山芋が男性不妊に効くワケ(20150709)

2015-07-09 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

梅雨の季節もそろそろ終盤にさしかかってきました。
早い地域は梅雨明けしていってますね。
今年も夏が本格的に到来という感じです。

夏の準備は万端ですか?

みなさんにとって夏といえばなんでしょう?

海!BBQ!花火!海外旅行!などなど・・・
夏の楽しみはたくさんありますよね。

その季節にあった楽しみがやっぱり良いですよね(^^)

ただ、妊活中の男性には
やっぱり股間の熱にはご注意いただきたいです。

それでなくても、最近の夏は気温が普通に40℃ちかくまで上がることもありますしね。
ブリーフやボクサーパンツ派のみなさんは
ぜひ、今のうちにトランクスに履き替えてほしいです!

さてさて、
今回の僕のメルマガですが
前回は、『精子を元気に!これからの季節に気をつけたい生活習慣(1)』を
お届けさせていただきました。

今回はその続編をお届けしようと思っていたのですが
それはまた次回に置いておいて
最近、インターネット上でよく見る
「男性不妊には山芋!」
というようなフレーズについて
東洋医学的にそのワケを解説してみようと思います。

続編を楽しみにして下さっていたみなさま
申し訳ありません・・・m(_ _)m
次回をお楽しみにしていただければと思います。

「男性不妊には山芋!」
これは、男性不妊に効くとされるサプリに
山芋の成分が含まれていることが多いということで
インターネット上の広告によく見かけるのですが
西洋医学的には、ジオスゲニンという成分が男性ホルモンの活性に
効くということなのですが
東洋医学的には、どう考えるかというと
漢方生薬としての働きで捉えることができます。

山芋は、漢方生薬では山薬(さんやく)といい、昔から使われてきました。

山薬は、脾臓、肺に効き、甘みがあり、温める性質があります。
(ここでいう脾臓、肺は、東洋医学的な考え方ですので、
必ずしも現代医学でいうところの肺などとは関連はありません)

脾臓に働きますので、胃腸の調子を整えたり、
食欲を回復させ、元気をつけたりすることができますし
肺にも働きますので、渇きを潤し、口や喉の渇きや咳などにも効きます。

ですので、昔から滋養強壮や食欲不振のための薬として
食されてきました。

また、臓腑経絡詳解という東洋医学の古典には
腎臓の力を補う生薬としても紹介されています。
(ここでいう腎臓も東洋医学的な考え方ですので
現代医学でいうところの腎臓とは関連はありませんので、あしからず)

実際、男性不妊でも処方されることが多い
八味地黄丸という漢方薬にも含まれています。

過去の僕のメルマガで、男性不妊の原因の多くは
東洋医学的に腎臓の弱りからきているとお伝えさせていただきました。

また、身体が元気であるためには、食物をしっかり消化吸収するための
元気な胃腸が重要ですし、潤いも大切です。

つまり、山芋(=山薬)は、
こういった漢方生薬の側面からも男性不妊の治療には
効果的だと考えることができるのです。

とはいえ、山薬は山芋の中でも根茎の部分ですので
山芋を食べることがそのまま漢方生薬として働くかというと
そうではないかもしれません。

が、妊活中の男性には積極的に取り入れて欲しい食材ではあります。

自然薯のトロロなどは、オススメですよ(^^)
ぜひ、お試しください(^^)

ということで、今回は最近ホットな(?)山芋について
東洋医学的に解説させていただきました。

いっけん、全然違うように捉えがちな
現代医学と東洋医学ですが
見方は違えど、効果や働きは関連性があったりすること
意外と多いんですよ。

東洋医学の面白いところです(^^)

また別の食材についても解説させていただきますね。

では、今回はこのへんで。


【男性不妊】精子を元気に!これからの季節に気をつけたい生活習慣(1)(20150529)

2015-05-29 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

早いもので5月も終わろうとしてます。
GW後の五月病は大丈夫ですか?(^_^;
気分的に憂鬱になりがちなのがこれからの梅雨の季節ですね。
もう梅雨入りしている地域もありますね。

ちなみにジメジメや湿気は東洋医学的に湿邪といって、脾臓を傷ります。
脾臓は食べ物を消化してできた元気を体中に運ぶ働きがあるので
その機能が弱くなって、カラダが重怠?くなったりしやすいんですよ。
梅雨の季節や雨の時に体が重くなるのはそのためです。
そうならないためには、普段から元気な胃腸をキープしておくことが
大事ですよ(^^)

ということで、今回の僕のメルマガは
これからの暑いじめじめ季節は要注意!
精子を元気にキープするために気をつけたい生活習慣を3つ紹介させて頂きます。
1つでも該当したら男性不妊予備軍といっても過言ではないです!
ぜひ、参考にしてみて下さいね。

◎スポーティな自転車を乗り回してる

最近は健康ブームですので通勤に電車や自動車を使わずに
自転車で通勤される方が増えてますよね。

健康に気をつけ、体を動かすのは、
元気な精子を作れるようになるためにもとても良いことです。

ただ、妊活中の男性は、できるなら自転車以外で体を動かしてほしいです。

というのも、自転車に乗るとサドル部分と睾丸とが密着し
圧迫されたり、自転車をこぐ時の摩擦などで、物理的にストレスを受けてしまうのです。

つまり、精子の産生に影響が出てしまうんですね。

特にスポーティなクロスバイクやロードバイクなどは
サドルが硬いことが多いので余計にストレスはUPしてしまいます。

タイミング前や体外受精で採精が必要なときなどは
できるだけ避けていただいた方が良いと思います。

◎フィット感抜群のボクサーパンツ好き

男性で下着にボクサーパンツを愛用されている方は多いと思います。
安定感が良いですよね。

けど、これからの暑い季節は要注意です!

というのも、しっかりフィットするボクサーパンツは
股間に熱がこもりがちで
その熱が精子にとっては良くないからです。

実は、精子を作る細胞は熱に弱く、精子を新しく作る機能が
落ちてしまうということが分かっています。

ですので、
妊活中の男性は、風通しの良いトランクスに履き替えることが
オススメです。

◎大のサウナ&長風呂好き

最近は入浴の時にスマホや本を持ち込んで
ゆっくり長湯する方が増えてますよね。

血行がよくなって新陳代謝がアップして美容にも良いということで
女性を中心に人気です。

でも、妊活中の男性は絶対にやめてくださいね!

理由はボクサーパンツと同じで、精子を作る細胞が熱に弱いためです。

ですので、長時間のサウナもオススメできません。

暑い季節に暑いサウナやお風呂に長くつかって汗かいた後の
風呂あがりの一杯が最高に気持ちいいことは
とっても分かりますが、妊活中は我慢です。

少しぬるめのお湯でゆっくり楽しんで頂ければと思います(^_^;)

ということで、
今回紹介する妊活中の男性は要注意の生活習慣はこの3つです。

3つとも当てはまってしまった男性は妊活中じゃなくても
要注意ですよ!

ぜひ、参考にしてみて下さいね(^^)

では、今回はこのへんで。


【男性不妊】東洋医学的な男性不妊の原因とは(4)(20141031)

2014-10-31 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

ハロウィンですね!
街をあるくとジャック・オー・ランタンだらけで、お祭りムード満載です。
一昔前は一部のテーマパークだけの行事だったような気もしますが
今ではしっかりこの季節の風物詩になりましたね。

ということで、そろそろ冬支度の方はどうでしょうか?
妊活に冷えは大敵です!
冷え症が気になるという方は温活もセットでいきましょうね!

さて、僕のメルマガでは
東洋医学的な男性不妊の症状と原因について
お届けさせて頂いています。

今回は「陽萎(ようい)」についてです。

「陽萎」というのは、いわゆる勃起不全、インポテンツのことをいいます。
つまり、勃起しなかったり、勃起状態を継続することができないという症状です。

前回お伝えした「早泄」が、
すぐに射精してしまい性交を継続することができない症状だったのに対し、
「陽萎」は勃起自体に問題があるために、性交を行うことができない
という症状です。

「陽萎」の原因は、
西洋医学的には、加齢であったり、心因性のもの、血管障害などの器質性のもの、
薬物、またはそれらの混合というようなものとされています。

では、東洋医学的に「陽萎」の原因となるのはどういったことかというと
多くが”腎”の弱りからきます。

たとえば、
セックスのしすぎで腎の精を消耗しすぎているときや
先天的に腎精が弱い虚弱な体質であるとき
などです。

その他にも
やたらと恐怖することや驚くことが多くても腎の気は消耗しますし
ストレスなどからびくびくしたり、不安感や焦燥感がずっとある状態も
腎精を消耗してしまいますので
「陽萎」の原因になり得ます。

こういった腎の弱りが原因となっている場合は、
多くの場合で随伴症状として腰や膝がだるくなったり、腰痛、脱毛、冷え
といった症状があります。

「陽萎」の原因が、これら腎の弱りから来ている場合
治療としては、とにかく腎の陽気を補っていきます。

多くの場合が、腎精も消耗していますので
弱りがキツイ場合は、漢方薬を併用した方が効果も上がりやすいです。

養生としては、
疲れを溜めないことや睡眠、セックスや射精のしすぎをセーブするということが
大切になってきます。

また、腎以外の要因でも「陽萎」は起こります。

心配事が非常に深く、心臓や脾臓が弱ってしまった時(心脾両虚)や
肥満により身体の内部に湿熱が溜まってしまった場合などです。
(心臓や脾臓の弱りはあくまでも東洋医学的な見立てですので
西洋医学的に病気があるというわけではありません)

心脾両虚の場合は、脾臓の働きを助け、消化器系の動きを
活発にする治療を行っていきます。
しっかり食物から栄養を取れるようになれば、
心血や腎精が充実して、「陽萎」も治癒していきます。

養生としては、ストレスや心配事をためないことであったり
うまく発散するということが大切ですね。

また肥満からきている場合は
身体の中の湿熱を取り除く治療を行っていきます。

養生は言わずもがなですね。
脂っこい物などの食べすぎを控えましょう。(^_^;)

ということで、今回は「陽萎」について
お届けさせて頂きました。

「陽萎」の症状があると
セックス自体に支障が生じてしまい
必然的に自然妊娠が不可能となってしまいます。

普段の養生でケアできる部分もありますし
鍼灸でのケアでも根本からケアできる症状でもあります。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。(^^)

ちなみに男性不妊に関する前回までのバックナンバーは

精液清冷について→
 http://www.funinchiryou.net/20140516-2/

不射精について→
 http://www.funinchiryou.net/20140711-2/

早泄について→
 http://www.funinchiryou.net/20140905-2/

でご覧になれますので、
よければチェックしてみて下さい!

また、もっと詳しく男性不妊について聞いてみたい!
そういう方は、
当院で毎月行っている馬場聖鍼堂☆不妊治療説明会か
仕事の後でもお越し頂ける平日20時まで受付可能な
無料体験治療にお越し下さい。
お問い合わせ・ご予約は
 http://www.e-harikyuu.com/briefing.php
 072-633-3253
までお気軽にどうぞ。

最後までお読み下さりありがとうございました。

それでは、今回はこの辺で。

次回は近藤先生が担当です。
どうぞお楽しみに!


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