ツボ-関元(20081009)

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ツボ-関元(20081009)

2009-02-02

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

今日は久しぶりにツボ、経穴のお話です。
はりきゅう治療を受けておられるゲストの方々は、鍼を刺されるところ、
お灸をすえられるところ、が経穴ですから、だいたいわかりますよね。
全身365個のツボがあるなか、1回の治療で実際に使うのはほんの10箇所前後
なので、きっと「あのへんとあのへんは毎回だな」なんて覚えていらっしゃるかも
しれません。

実際に自分で鍼をするのは無理ですけれども、
お灸をしたり、指圧したり、というのはご自分でもできますからね。
ちょっと覚えて暮らしのなかに取り入れてみませんか?

今回は『関元(かんげん)』というツボをご紹介しましょう。

これは大事な経穴なんですよ!

“(臍下)丹田”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
武道をされてる方には馴染深いかもしれませんね。
おへその真下、だいたい4,5センチ(三寸)にあります。
ご自分の指4本分です。
おへその下に手を横にあてて人差し指から小指までの長さです。

“丹田”というのは気の田という意味です。
ここに気を集めると、しっかり体の重心が取れて、
武術をするにしても、お花やお茶をするにしても、うまくいくのです。

そんな機会でないとしても、一度この下腹あたりに意識を集中させて、
力を集めてみてください。
きゅっと骨盤がしまって、正しい姿勢を保てるのがわかるでしょうか?

人間にとって、この丹田は武道のときだけでなく、
健康を維持していくのにとっても大事なところだといえます。
「臍下丹田に力をこめろ!」っていいますよね。
この丹田、つまり関元というツボがヘナヘナだったら、元気でいることなんて
できないんです。

ということで、このツボの重要性はわかっていただけたと思いますが、
位置的によく見てみると、ここって、ちょうど子宮の上になるんですね。
ですので、生理痛の緩和にもいいですし、常日頃からケアしてあげると
生理痛はもちろん、生理不順の予防もできます。
女性に多い冷え症にもいいですし、やっぱりやっぱり、
不妊症にも効きます!!

ということで、ここはやっぱりお灸が一番。
ほんわりあったかぁ~いと感じるくらいのお灸をしてくださいね。

ただし! 注意が必要です。
横になってやりますと、場所的によく見えないのです。
正確な位置は指4本分ということでわかるのですが、
実際に火のついたお灸を自分で置く、というのが結構至難の業です。

火の取り扱いには充分な注意が必要です。
ですから、できれば誰かにやってもらってください。
ご夫婦でしたら、パートナーの方にお灸をしてもらってください。
それが一番ですね。

治療院では、お灸以外でも”火曳(ひ)きの鍼”という施術法で使います。
金でできた太くて先の丸い鍼をこのツボにあて、気を集めるのです。
敏感な方は、もわっとあたたかく感じることができます。

他にも、”丹田呼吸法”というのを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
要は腹式呼吸なんですが、丹田(ツボというより、下腹部あたりのエリア)に
意識を置いて行うのがコツです。

朝目が覚めたら布団の上でしばらくこの呼吸法をすると、
元気よく起きることができます。
寝る前にすると、深い睡眠を取ることができます。
ぜひ試しみてくださいね!
下腹部に気を集める、エネルギーをためるようなイメージをしてください。
その際頭では別のことを考えながら、ではよくないですよ。
しっかり意識をお臍の下に集中してくださいね!

急に寒くなってきましたが、丹田に気を集めていくとお腹があたたまり、
そして全身がぬくもってきます。
冷え症の方にはとくにオススメですね。

さぁ、いかがでしたか。
関元穴、臍下丹田。
非常に大事な経穴ですね!

さて、次回はほっこりおいしい秋の味覚、栗のお話をしましょうね。
どうぞお楽しみに。

それでは、また次号でお会いしましょう!



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