ばなな(20090618)

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ばなな(20090618)

2009-06-19

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
梅雨とは思えない気持ちのよい一週間でしたね。

さて、今日は庶民の味方の南国フルーツ、バナナです。
今ではブームが去りましたが、一時スーパーの売り場から姿を消しましたね。
ダイエットで大流行でした。効果のほどは・・・?!

残念ながら、何か一つのものだけを食べるダイエットはおすすめできません。
まんべんなく、バランスよく食べるのが正しい食養生です。
ブームには踊らされないようにしてくださいね(^^)

バナナはバショウ科の植物の果実です。(亜)熱帯地方で栽培されています。
日本ではそれほど多くの種類が出回っているわけではありませんが、
本来はいろんな品種があります。
以前インドでバナナを買って食べていたところ、道行く人に
「それはバナナじゃないから食べちゃだめだ。お腹をこわすよ」って注意されました。
私がバナナと思って買い求めたのはプランテーンという種類で、
加熱して食べるものだったんです。
確かに、果物の屋台にはさまざまな大きさや太さのバナナが並んでいます。
それぞれ味も値段も違うだけでなく、生食用、加熱用と用途も違うんですね。
フィリピンの揚げバナナ、美味しいです♪

バナナは熱帯地方では利用価値の高い植物です。
実は食用になりますし、花も食べれます。ビールだってできちゃいます。
葉は食器や屋根になりますしね。
熱帯では一年中実っていますので、旬はありません。

日本ではほとんどがキャベンディッシュという品種です。
皮が厚くて保存がしやすく、輸出入向きなんですね!
フィリピンや台湾産、エクアドル産が多いでしょうか。
あ、国内でも沖縄ではシマバナナが栽培されていますよ。

栄養面からいいますと、成分の多くは糖質。ブドウ糖や果糖、ショ糖などです。
食べてすぐにエネルギーに変わるので、スポーツの前などにいいですね。
他の炭水化物、例えばご飯やパンに比べるとぐっと低カロリーです。
このへんがダイエット向き、ということになった理由かもしれません。
でも、主食の代わりには無理があります。おやつですね。

他の成分では、カリウム、マグネシウム、ビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、葉酸、
食物繊維なども多く含まれています。
便秘がちの方はバナナの整腸作用に期待しましょう。
果物には珍しくセロトニンが含まれ、これは神経を落ち着かせる働きがあり、
睡眠促進や側頭痛の予防にも役立ちます。
また、胃酸を抑制する効能もあるんですよ。

最近ではバナナには抗菌作用や免疫力を高める作用があることが確認されています。
なかなか優秀な果物なんですね(^^)

ではバナナ、芭蕉味を漢方的に見ていきましょう。
性質は寒性、潤、降作用があります。
臓腑では肺と脾に入ります。
東洋医学的な効能としては、
清熱潤肺、つまり体内にこもった余分な熱をさまし、肺を潤してくれます。
潤腸通便、つまり、腸を潤し、便通をよくしてくれます。
というわけで、体質としては、”陰虚”体質の方もいいですし、
高血圧や便秘に悩まされている方、血行が悪い方にもいいです。
便が硬い人向きです。
ただし、南方で取れるので身体を冷やしますから、冷え症の方には不向きです。
普段から食べすぎで消化不良をおこしている方は控えめに。
そういう方が朝バナナダイエットをすると体調が悪くなりますよ。

保存方法ですが、冷蔵庫に入れるとすぐに皮が真っ黒になってしまいます。
風通しのよい室温で、バナナハンガーにかけておくのがいいようです。
黒いポツポツができてきた頃が食べごろです。

バナナといえば黄色い果物のイメージですが、南国では花も食べるんです。
びっくりでしょう?
けっこうおいしいんですよ~♪
日本では味わえないかもしれませんが・・・。

ありふれた果物ですが、冷え症の方はやめておいたほうがいいということ、
しっかり覚えておいてくださいね。
誰でも彼でもバナナ、ではないんですね~。

さて次回は、特定の食材から離れて、食べることでカラダを癒すことについて、
ちょっと考えてみましょう。
どうぞお楽しみに!

また次回お会いしましょう。



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