冬の味覚-クワイ(20090122)

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冬の味覚-クワイ(20090122)

2009-02-21

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

寒い冬には煮物が似合います。
冬が旬のお野菜は冬の身体を養ってくれますので、積極的にいただきましょう。

まずは「クロクワイ」です。めずらしいですか?
おせち料理によく使われる食材で、「烏芋」と書きます。
(「シロクワイ」というのもあり、こちらは「慈姑」と書きますよ)
日本で一番出回っているものは「青くわい」という種類だそうです。
塊茎の部分が食用です。

黒くわいの葉っぱは藺草(いぐさ)に似てストロー状です。
そこから”食べられる藺草”ということで”食える藺(い)”→”クワイ”となったそうです。
日本では江戸時代頃から食べられるようになったそうです。
原産地はインド説と中国説があるようです。
広島や埼玉で生産されています。
食感的にはほっこりしてるところが芋っぽいでしょうか。
芽が出ている姿が縁起がいいのでお節には欠かせないですね。
煮るとほっくりして、ちょっぴり甘いような苦味があって、オトナの味です。

苦味があるとはいっても、漢方的にいうと五味では「甘」味に属します。
性質としては「寒」性ですので、清熱作用があり、陰虚体質の方にピッタリです。
身体に熱がこもるタイプの方におすすめします。
「消宿積」といって、体内に食べたものが停滞するのを除く作用がありますので、
食滞が多いとか消化不良の方にも適しています。
臓腑でいうと、肺と腎に効きます。
逆に、胃腸が弱いとか冷えのある方、血行が悪い方には向きません。
他には目や耳にいいみたいですね。
血圧降下作用もありますね。

成分的には野菜にしてはたんぱく質の多さが目立ちます。
でも主はでんぶんです。
アクが強いので、まずはアク抜きを。米のとぎ汁で煮るといいそうですよ。
あるいは水でアクを取りながら2,30分ゆでて、そのまま1時間ほど冷まし、
ざるにあげてから新しい水に浸すというのを2回ほどします。
その後水を切って皮をむくといいんだそうですよ。

クワイのお料理というのも、お節のお煮しめくらいしか思い浮かばない方も
多いかと思いますが、意外なところで「くわいチップス」なんてどうでしょう。
皮をむいてからスライサーでおろし、油で揚げるだけです。
塩をふっていただきます。とってもおいしいんですよ!!

次回は冬のお野菜シリーズ第二弾、人参をとりあげましょう。
お正月に金時ニンジンを食べましたよね!
お楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。



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