漢方・鍼灸で不妊治療! 大阪からの妊娠ブログ日記です(20090409)

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漢方・鍼灸で不妊治療! 大阪からの妊娠ブログ日記です(20090409)

2009-04-09

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
今年は入園式や入学式まで桜が長持ちしましたね。
お気に入りの花見スポットへは行かれましたか?

今日はセロリがテーマです。
今も「西洋野菜」の扱いをされているようですが、実は加藤清正が文禄・慶長の役の際に
日本に持ち帰ったとされ、”清正人参”と呼ばれることもあるのです。
ただ、あの独特の香りのために日本では普及しなかったようです。
戦後になって食の洋風化が進むと同時に盛んに食べられるようになってきました。

セリ科の植物ですので、食欲増進、精神安定、疲労回復に有効とされ、
ヨーロッパでは古くから強壮剤や整腸剤として薬用に使われていたようです。
地中海沿岸が原産で、涼しい高地の気候を好みます。

苦手な人も多い野菜ですが、その原因ともなるのがアピインという精油成分です。
これがセロリの効果にもかかわっているのですね。
これは中枢神経を安定させる働きがあるとされています。
ストレス解消、食欲増進、頭痛にもよいそうです。

栄養成分としては、カリウム、カロチン、ビタミンB1、B2、C、E、U、
カルシウム、鉄などが含まれています。
カリウムは利尿作用があり、血圧降下に有効です。
ビタミンUというのは潰瘍を治すビタミンとして有名で、胃や腸の粘膜を保護する
働きがあります。
便秘予防のためにセロリを食べる方も多いかもしれませんが、確かに食物繊維が
多いですね。
コレステロール値も下げてくれますし、大腸ガンなどの予防も期待できるでしょう。

ただし、こういった効果的な成分は茎よりも緑の葉っぱのほうに多く、
できれば葉がいっぱいついたものを求めて、一緒にいただくようにしてくださいね。

それでは漢方的に見ていきましょう。
セロリは中国では芹菜といいますよ。
性質としては、涼性で、気を降ろす作用があります。
臓腑は、肺、肝、脾胃に入ります。
味は甘味と微苦、微渋、です。
効能として、平肝清熱作用が強く、これは肝の熱をさまして機能を正常に
することです。
調経化オの作用は血行をよくし、生理不順に有効です。

体質としては、血圧が高く、イライラしがちで怒りっぽく、寝付きにくい、
といった気の上りやすいタイプの方には非常に向いているといえます。
普段から食べすぎだったり、消化不良ぎみの方にもよいでしょう。
逆に胃腸が弱い方や冷え症の方にはよくありません。
毎日たくさん食べると避妊作用があると言われるぐらいですので、
男性も含めて、不妊治療をされている方は摂りすぎに注意が必要です。

ストレスがたまってイライラし、つい食べすぎちゃう、という方にはおすすめ
できますね。
そうでない体質の方でも、この季節、ちょっと気がたかぶってしまったときなど、
香り野菜を上手にとりいれてみてください。

セロリは傷みやすい野菜です。
実は残留農薬がかなり多く検出される野菜なんですね。
できるだけ新鮮なものをもとめ、よく水洗いしてから使ってください。
とくに茎の内側をきれいに洗いましょう。
無農薬有機栽培のセロリが手に入る場合は、絶対そちらがおすすめです。
安全なだけではなく、とっても甘くておいしいのですよ!
私はポトフやスープなどにたっぷり入れて食べるのが好きですね。

さて次回は旬とはちょっと関係ないかもしれませんが、
鶏肉をとりあげてみましょう。
なぜって、東洋医学では、鶏肉は春と関係があるんですね。
どうぞお楽しみに!

また次回お会いしましょう。



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