秋の味覚-さけ(20091112)

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秋の味覚-さけ(20091112)

2009-11-13

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
10月なみの気温が続きますが、一気に木の葉が落ちだしました。

今日は鮭(サケ)をとりあげてみましょう。
シャケって呼ぶこともありますね。
秋鮭っていうくらいですから、おいしい季節になってまいりました。

ご存知の通り、鮭は川で産卵し、孵化してから幼魚は川を下って海で成長し、
成魚になってからまた母川にもどって溯上し、産卵するんですよね。
どうして大海原にいても自分が生まれた川がわかるんだろう?
ロマン、ですね♪

鮭はお弁当のおかずに欠かせませんし、回転すしでもお馴染みです。
手軽な塩ジャケに限らず、ムニエルやシチューなどの洋風でもいけて、
とっても便利なお魚なんですよね。

日本では貝塚からサケの骨が見つかったり、平安時代では祭ごとに
利用されていたという記録も残っています。
日本人にとって古くから慣れ親しんできた味なんですね。
とくに北海道ではアイヌの人々によって受け継がれてきた鮭文化(!)もあります。
名前も、アイヌ語の「夏」を意味する「シャク」から来ているのでは?
という説もあるようです。

ヨーロッパでも、ノルウェイ産のスモーク・サーモンは有名です。
キング・サーモンのステーキとかね、おいしいですよねぇ。
北欧やカナダなど海外から輸入されるものがベニザケです。
日本で獲れるのはシロザケなんですよ。

さて、栄養としてはどうでしょう。
どうも栄養学的にはシロザケよりベニザケのほうが良さそうです。
ですので、今日はベニザケを紹介していきますね。

栄養素としては、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が
豊富で、学習・記憶能力の向上、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病などの
生活習慣病予防に効果があります。
ナイアシン(ニコチン酸)やビタミンEも多いので、血行を良くして
血液サラサラにしてくれるのです。

また、コレステロールの代謝促進や、肝臓の機能を強化してくれる効果もある
タウリンも豊富です。

他にもカルシウム、ビタミンA、B群、Dなどもあり、お肌の栄養補給や
美肌づくり、骨粗しょう症の予防によいようです。

ベニザケの身が赤いのはマグロなどとは違い、アスタキサンチンという物質が
多いためなのですが、これはエサの甲殻類の色素によるものなのです。
これは抗酸化作用があり、老化防止に役立つのですよ。

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は温性、潤作用があります。
臓腑では心、肝、胃に入ります。
日本で獲れるシロザケなら、脾胃に入ります。

東洋医学的な効能としては、
暖胃和中、つまり胃をあたため、胃腸の機能をたかめます。

体質的には、身体をあたためてくれるので、これからの時期
万能タイプといっていいでしょうが、
普段から食べすぎで消化不良の方は控えたほうがいいでしょう。
余分な熱を発生させることになるからです。
それ以外のタイプの方は、少しずつ食べれば胃腸にやさしく、
身体を丈夫にしてくれますのでいいですよ。

鮭のおいしい食べ方ですが、いろいろありますよね(^^)
私は生の鮭ならムニエルが好きですが、
ちゃんちゃん焼きというのも野菜がいっぱい食べれますし、
最近お気に入りです。
ホットプレートで豪快に作ってください。
バターをとかし、鮭の両面に焼き色をつけて横に寄せておき、
野菜を広げ、上に鮭をのっけてフタをし、蒸し焼きにします。
キャベツや人参、タマネギ、モヤシ、きのこ類がいいですね。
それから、みそ・酒・みりん・砂糖などを混ぜた合わせダレをかけ、
全体に火が通ったらOKです。
鮭の身をほぐしながらいただきます。
野菜中心だし、簡単でいいでしょ?

では、次回はぎんなん(銀杏)をとりあげてみましょう。
茶碗蒸しには絶対ほしいですね(^^)
どうぞお楽しみに!

また次回お会いしましょう。



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