秋の味覚-きういふるーつ(20091105)

不妊鍼灸.net へようこそ

秋の味覚-きういふるーつ(20091105)

2009-11-06

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
関西でも木枯らし1号が吹き、北日本では初雪も降りましたね。
本格的な冬もすぐそばです。

今日は甘さと独特のプチプチ感が美味しいキウイフルーツをとりあげます。

私は最初に食べたとき、緑色の果物? というのですごい違和感を感じたのを
覚えています。
今では全然平気ですけどね(^^)

キウイはマタタビ科の植物。中国揚子江沿岸が原産です。
その後ニュージーランドに伝わり、品種改良されて、背回虫に広まりました。
日本でも栽培されています。
トロピカル・フルーツかと思いきや、実は温帯から亜熱帯で栽培可能、
意外と耐寒性があるのです。

ニュージーランド産でゴールデンキウイというのが出回るようになりましたが、
あれは緑色の普通のキウイよりも甘味が強く、酸味が少ないですね。
果肉も黄色っぽいです。
こちらのほうが最近は人気のようです。

キウイはビタミンCの宝庫。
果物のなかでもピカ1です。
1個食べると1日の必要量のほとんどが補えるそうです。
ビタミンCはご存知の通り美容にも免疫強化にもいいですし、
貧血の予防やストレス軽減、抗酸化作用で生活習慣病の予防にもいいです。
発ガン物質の毒性を抑制する働きがあるため、抗ガン作用があると言われます。
血管や粘膜を強くするコラーゲンの生成と維持にも欠かせません。

冷え防止のために生野菜を一切摂らない方はビタミンCが不足がち。
少しずつでもいいので、注意して摂取しましょうね。
ただ、水溶性で、体内に蓄積できないので、毎日摂取しなければいけません。

そして、ビタミンEも抗酸化作用があり、動脈硬化の予防や冷え対策、
ホルモン分泌のバランスを保つのに必要ですよ。
CとEを一緒に摂ると相乗効果でいいのですが、それがキウイの良さですね。

豊富なカリウムは高血圧の予防や、筋肉の働きを良くする働きがあります。
アクチニジンというたんぱく質の分解酵素によって、
お肉と一緒に食べたら肉の消化を促進しますし、果汁に漬けることによって
肉が柔らかくなるという利点があります。
キウイを使ってゼリーをつくると固まらないのは、この酵素のせいです。

また、食物繊維の量も、果物の中ではダントツです。
お腹のお掃除に役立ちますよ。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は寒性、収・潤性があります。
臓腑では胃と腎に入ります。
熱を収めて身体を潤し、利尿します。

東洋医学的効能としては、
清熱徐煩、つまり体内の余分な熱を収めて、ストレスを解消します。
利尿通淋、つまり利尿して尿路結石などを排除します。

体質的には、寒性ですので、冷え症の方には向きません。
そうでない方も、摂り過ぎると下痢する恐れがありますよ。
血圧が高かったり、熱っぽい方には最適、
食べすぎで消化不良ぎみの方にもよいでしょう。
その他の方は控えめに食べていただくぶんには問題ないです。
胃腸が弱い方は胃を荒らす原因になるので、
火を加えてジャムにしたり、果汁を温めて飲むのがいいようです。

催乳作用があるので、出産後お乳の出が悪い場合に覚えておくといいですね。

キウイの旬は、ニュージーランド産が4月~12月、国内産は10月~5月。
一年中美味しいキウイが食べれるというわけですね(^^)

熟れてなくて固いキウイは酸っぱくて美味しくありません。
そんなときはリンゴと一緒にビニール袋に入れておくと、
早く食べごろになりますよ。

マタタビ科ですので、栽培すると猫の被害にあうことがあるそうです。
猫を飼っていらっしゃる方はどんな反応をするか、一度実験してみてくださいね。

さて次回は、秋のなると美味しくなってくる鮭をとりあげてみましょう。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。



PAGE TOP




MENU

CONTACT
HOME