冬の味覚-はくさい(20100128)

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冬の味覚-はくさい(20100128)

2010-01-29

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
1月ももうすぐ終わりです。一ヶ月って早いものですね!

今日は冬の代表的な野菜のひとつ、白菜です。
まだ取り上げたことがなかったのに自分でも驚きました。

白菜はアブラナ科の植物。
英語でチャイニーズ・キャベッジという通り、中国原産の野菜です。
日本でも古くからお馴染みかと思いきや、伝来は明治末期で、
全国に広まったのは昭和に入ってからのことです。
くせがなく、さまざまな料理に使える万能選手ですね。

旬は冬で、霜にあたると線維が柔らかくなり、葉の糖分も増えて
おいしくなるそうです。
鍋や漬物には絶対必要ですし、炒め物や煮物にも便利、そのうえ安価で、
何かと出番が多い冬の葉野菜です。

キャベツと似ていますが、キャベツよりも糖質が少なく、カロリーも控えめ。
食物繊維たっぷりなので、体重を気にされる方や便秘がちの方向きでもあります。

栄養価としてはビタミンB6、C、葉酸、ベータ・カロチン、カルシウム、
カリウム、マグネシウム、鉄、などが豊富です。
とく芯の部分のほうが栄養がありますよ。

ビタミンCが多いということは風邪の予防や美容効果が期待できます。
にんじんの約3倍も含まれているんですって。

アブラナ科の野菜に含まれる辛味成分のイソチオシアネートがあり、
これは消化をよくしたり、血栓防止やガンの予防といった作用があります。
また、根っこの部分にはモリブデンという成分が含まれ、発がん性物質の吸収や
蓄積を抑制する働きがあるそうです。
根っこに近い堅い部分も捨ててしまわず、鍋に入れたり、薄く切って食べましょう。

漬物にすると加熱によるビタミンCの損失もなく、多量の塩分摂取による
血圧上昇が気になる方も、白菜のカリウムが塩分を排出してくれるので
過剰摂取を防いでくれます。

精進料理では「養生三宝」といって、大根、豆腐、白菜の3つが貴重な食材と
されています。
中国でも「豆腐と白菜が平安を保つ」と言われ、身体によい組み合わせとされています。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は涼性、降作用があります。
五臓では脾胃、肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
消食下気、消化をうながし、胃腸の働きを整えます。
清血除煩、血を浄化し、気持ちを落ち着かせてくれます。
通便、便秘解消ですね。

涼性ですので、冷え症、冷えると下痢しやすい方には余り向きません。
ただし、生姜と一緒に食べると大丈夫ですよ。
胃腸の働きをよくして消化を助け、便通をよくしてくれますので
普段から食べすぎで消化不良だったり、血圧が高い方、”陰虚”体質の方に
よいでしょう。
妊婦さんの便秘にもいいので、おすすめです。

もともと暑さには弱い野菜なので、一年中出回っていますが、旬の冬に食べましょう。

水分が多い野菜なので、炒めるときは強火でサッと。
火を通すとカサが減ってたくさん食べれます。
じっくり煮るとビタミンCはなくなるけど、体内の余分な熱を取ってくれるので、
これもまたいいのです。
鍋のクタクタになった白菜の芯、美味しいですよね。

豚肉との相性がいいので、お鍋や煮物にたっぷり使ってください。
最後にお酢や柑橘系の果汁を入れると、ビタミンCや鉄分の吸収がよくなりますよ。

白菜の見分け方ですが、1玉であれば大きさの割にはずっしり重い、
葉がしっかり巻いているものがいいです。
半分や1/4にされているものは、切り口が盛り上がってないものが新鮮です。

では、次回はみかんをとりあげます。
冬はやっぱり、こたつにみかん、ですよね。
どうぞお楽しみに!



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