秋の味覚-あずき(20090910)

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秋の味覚-あずき(20090910)

2009-09-15

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
朝晩の秋と日中の夏が共存しているような毎日ですね。

今日は小豆ですよ。お好きな方も多いのではないでしょうか。
もっとも「あんこ」になったほうが人気高そうですよね。
和菓子でしか出番がなさそうなイメージですが、
女性のからだにとって非常にいい働きをしてくれますので、
積極的にお食事にも取り入れていただきたい食材ですよ。
ただし、不向きな体質の方もいらっしゃる、ということは覚えておいてくださいね。

アズキ(小豆)は東アジア原産のマメ科の植物です。
日本でも縄文時代から親しまれてきている豆類です。
現在は北海道産が一番多いようですが、丹波、備中とあわせて三大産地だそうです。

小豆の栄養成分はでんぷんが35%を占め、
たんぱく質や脂質は少ないため、とっても低カロリーなんです。
それでもアミノ酸のバランスはとてもいいのだそうですよ。
食物繊維も豊富ですので、大腸ガンの予防にも効果がありますし、
便秘解消にもいいですよね。
ビタミンB群が多く、栄養成分の代謝をよくしたり、脳の働きを活性化したり、
疲労回復や精神安定の効果もあるんですよ。
肩こりや筋肉痛、夏バテの方も試していただきたいですね。

そして、注目したいのは鉄分の含有量です。
なんと、大福1個分で、おひたし1食分の二倍以上の鉄分が摂れるんです。
ステキですね♪
といっても、毎日大福を食べるのはよしてくださいよ~(笑)
ゆで小豆にして毎日食べれば、貧血の改善や冷え症の解消にも役立ちます。

また、カリウムも非常に豊富で、体内の余分なナトリウムを排泄し、
高血圧の予防やむくみの予防にたいへん有効です。

小豆の赤い色はアントシアニンという色素で、視力の回復や肝臓昨日の向上に
役立ちますよ。
皮に含まれるサポニンは苦味成分ですが、中性脂肪やコレステロールを
低下させる働きがあり、高脂血症や高血圧の予防に効果があるとされています。
そして高い利尿効果があります。
むくみを取るために利用できますよ。

さて、漢方的に見ていきましょう。
性質は平、降作用があります。
臓腑では、心、小腸に入ります。
東洋医学的な効能は、
利水消腫、つまり利尿作用があり、むくみを解消します。
解毒排膿、身体の内外の毒素を消し、膿を排出させます。
体質的には、胃腸の弱い虚弱体質の方にも、血行が悪い方にも、
高血圧の方にもいいのですが、利尿作用が強いため、
“陰虚”体質の方には余りおすすめしません。
ぽっちゃり型で水分代謝がよくない、という方に特におすすめです。

むくみ取りのレシピです。
1日分約30gの小豆を水600ccで煮て、煮汁を飲みます。
とても効果が高いので、何度もトイレに行くことになりますよ!
夜飲むのはやめておきましょうね。
残った小豆は冷凍保存しておき、量がまとまったら解凍して煮なおし、
おぜんざいにして食べてくださいね。
ぜひお砂糖は控えめに。黒砂糖を使うとコクが出ておいしいです。

小豆の食べ方としては、和菓子やおぜんざい以外だと、お赤飯が一般的。
ビタミンの減少を考えると、実はお赤飯やおかゆのほうがいいんです。
米との相性がとてもよく、一緒に摂取すると一層いいのです。

小豆の調理には鉄鍋は不向きです。
ステンレスなどの鍋を使い、水洗いしたら水にひたさず、
すぐにひたひたの水加減で煮ましょう。
皮が裂けてしまうのが裂けられますよ。

お料理にするなら、かぼちゃと煮て塩で味付けるいとこ煮。
これを常食すると体質改善に役立ちます。
後はカレーに入れるというのもどうでしょう。
ひき肉とあわせてドライカレーが相性いいようです。
一度試してみてくださいね。

ホウレンソウやレバーとは一緒に食べないほうがいいようです。

むくみ解消に鉄分補給。
女性にとっては非常にありがたい食材です。
ケーキよりは和菓子、そしてお菓子だけじゃなくっておかずにも、
ぜひ摂り入れてみてくださいね!

次回取り上げるのは、身近すぎる食材かもしれません。
季節とも関係ない、卵です。
あらためて、卵をじっくり見てみましょう!

また次回お会いしましょう。



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