春の味覚-きゃべつ No.1(20100513)

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春の味覚-きゃべつ No.1(20100513)

2010-05-13

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

季節は初夏。GWの頃と比べるとちょっと冷えてますが、風薫る皐月ですね。

今年は春先の天候不順で春野菜が大きなダメージを受けてしまいました。
おいしいお野菜をもっともっと食べたかったのに、お高くて・・・(ToT)
残念でしたよね。

テレビでも値段高騰ぶりが何度も取り上げられた春キャベツ。
一年中出回るキャベツですが、4,5月は巻きのゆるい新キャベツの最盛期です。
今日は、やわらかくて美味しいキャベツを取り上げますよ。

キャベツは地中海沿岸地方出身のアブラナ科の植物。
さまざまな種類がありますが、ここでは日本で一般に広まっている
結球タイプのものを見ていきますよ。

古くは胃腸を整える薬として食べられていたそうです。なるほど、ですよね。
世界中で愛されている野菜です。
とくに、ドイツのザウアークラウトが有名ですよね!
ちょっと酸味のある漬物です。
日本へは鑑賞用として江戸時代に伝わってきたようですが、
食用として広がることはありませんでした。
明治、大正になってからよく栽培されるようになり、普及していきました。
今では作付面積や生産量がダイコンに次いで第2位の野菜に成長しましたよ。

普通の冬キャベツは生で食べるとシャキシャキとした歯ざわり、
煮ると甘味があって、煮崩れもしにくいですし、
さまざまなお料理にオールラウンドに活躍してくれます。
揚げ物の付け合せでよくついてきますが、食物繊維が豊富で脂肪の吸収を抑え、
ビタミンUが胃腸を守ってくれるので、とっても理にかなった組み合わせです。
ぜひ残さず食べましょうね!

そして、春玉と呼ばれる春キャベツは柔らかさが命。
ぜひとも生食でいただきたいですね。

栄養成分のビタミン類のなかでも群を抜いて多いのはビタミンC。
野菜が少ないヨーロッパの北部では、貴重なビタミンC源だったはずです。
ザウアーウラウトが愛されてきたのはそれなりの理由があったのです。
熱に弱い性質のため、生食の春キャベツに期待大です!

あとビタミンUとKについて。
VUは、胃腸の粘膜を丈夫にし、潰瘍の発生を抑制してくれます。
胃腸薬の「キャベ○○」にもこの薬効が使われているのです。
水溶性なので、千切りにして水に長くさらしてしまうと効果が薄れてしまいます。
アクが取れればいいので、余り長時間水に入れっぱなしはしないでくださいね。
熱にも弱いのでやっぱり生食向けです。

VKは油によく溶けるという性質がありますので、炒め物がいいでしょうか。
ただ、熱には弱いので、ササッと手早く炒めてくださいね。
血液の凝固に関わり、傷口を早くふさぐ効果があります。
そういう面でも、VUとともに潰瘍の予防にいいのですね。
また、VKが不足するとカルシウムの吸収ができにくくなります。
ですから、将来の骨粗しょう症予防のためにも必要な栄養素でしょう。
鼻血が出やすい方も常食してみてはいかがでしょうか。
VDと一緒に摂ると効果倍増です。

とくに外側の葉にはカロチンが豊富です。
体内でVAに変わって、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれますし、
がんの予防にも効果的なんです。
棄てずに利用しましょうね。
よく洗って、火を通して食べるといいですよ。
そして、それ以外の意外な利用法もありますので、
それはまた次回にご紹介しましょうね!

ミネラル類としては、カリウム、リン、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが
豊富です。

他に注目したいのはインドールという成分です。
これはがん予防に大きな効果があることがわかってきました。
また、コレステロールの調節にも関わっているそうです。
これもまた水溶性ですよ。

薬効といってもよさそうなくらい、キャベツの栄養価は優秀です。

ストレスの多い方は胃潰瘍の予防にもなりますし、
食べ過ぎて胃腸の調子を崩してしまったときにも、キャベツ!
まさに、現代日本人にピッタリな食材ではないでしょうか。

冬キャベツならロールキャベツなどの煮込みも美味しいですが、
この季節ならやっぱりサラダやお漬物でいただきたいですね。
ザクザク切ってちょっとだけ水にさらし、お好みのドレッシングをかけて。
塩をふって少ししんなりさせ、コールスローなんていかがでしょう。
モリモリ食べれそうですね!

この春先はちょっと高級感さえ漂うようになってしまったキャベツ。
レパートリーを増やし、毎日の食卓をヘルシーにしていきましょう!

次回はキャベツを漢方的に見ていきますよ!
お楽しみに~!!



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