初夏の味覚-びわ No.1(20100610)

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初夏の味覚-びわ No.1(20100610)

2010-06-13

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

爽やかな初夏の陽気が続いていましたが、そろそろ入梅も間近になってきました。

蒸し暑い日は冷たく冷やした果物がほしくなります。

今日は枇杷(びわ)を取り上げてみましょう。
ビワは果実の90%以上が水分。みずみずしい果物です。

ビワはバラ科の植物。原産地は中国です。

日本のビワの歴史は古く、古代から存在していました。
奈良時代には中国から仏教とともに”びわの葉療法”も伝来しました。

現在では長崎、鹿児島など温暖な地域で多く栽培されています。
ビワの実の旬は初夏ですね。

ビワは実が食用とされるほか、葉は薬用として民間で親しまれてきました。
お茶ににもなりますし、直接患部に貼ったり、お灸を乗せる「ビワの葉灸」も有名です。
鎮痛作用があるのですね。

今日は果物としてのビワの実を、そして次回は薬用のビワの葉を特集しましょう。

ビワの実のきれいなオレンジ色はカロテン。
その一つ「ベータクリプトキサンチン」は体内でビタミンAとなり、皮膚や粘膜、
消化器官などを正常に保ちます。
免疫機能を高めてガンの予防、身体の酸化を防ぐのでアンチエイジングに役立ちます。
目の網膜にもいいですし、咳や痰にも効果ありです。

でも、この成分はたくさん摂ればいいというものでもありません。
逆に大量に摂取すると発ガン性があるそうです。
サプリを飲まれるときはご注意を!

それから、ポリフェノールの一種のクロロゲン酸が含まれています。
味にも深みを与え、抗酸化作用があります。
また、ガン予防やインフルエンザなどのウイルス性疾病予防に効果大です。

他にもカリウムや、ペクチンやセルロースなどの食物繊維も豊富です。
高血圧の予防、コレステロール値の上昇を抑え、腸内の有害物質を排泄し、
生活習慣病を予防します。

それでは漢方的に見てみましょう。
性質は、平。潤、降作用があります。
臓腑は、肺脾肝に入ります。

東洋医学的な効能としては、
清暑止渇、つまり暑気を収め、のどの渇きを解消します。
降気止咳、つまり肺の機能を回復して咳を止めます。

体質的には微熱やほてりのある”陰虚”体質の方に最適です。
気が昇りやすい方、高血圧の方にもいいですね。
逆に冷え症の方は控えましょう!

おいしいビワの見分け方は、ヘタがしっかりして、実に弾力があるもの。
表面のうぶ毛がとれてテカテカと光っているものは新鮮ではないので避けましょう。

冷蔵庫に入れなくてもOKですが、できるだけ早く食べましょう。
冷やしすぎると風味が落ちますよ!

捨てる部分が多いビワ。
種を使って健康にもよいビワの種子酒をつくってみませんか?

種子は水洗いししてよく水切りします。
ビンなどに種子を入れ、ホワイトリカーを入れます。
種子からエキスが染み出て来てだんだん茶色になってきます。
3ヶ月以上置いたら飲めますが、できたら1年以上置きましょう。
甘味ははちみつがいいですね!

それでは、来週は薬効が非常に高いびわの葉の特集です。
どうぞお楽しみに!



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