【FAQ】ARTと鍼灸治療(20110603)

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【FAQ】ARTと鍼灸治療(20110603)

2011-06-03

こんにちは はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
1日遅れで配信しております。すみませんでした!
梅雨の晴れ間、気持ちがいいですね。
しばらくお休みしていたお散歩も再開してくださいね~(*^ー゚)b

今日は高度生殖医療(ART)、つまり人工授精や体外受精に関係する疑問や、
不安な点についてお話していきましょう。

初めてお電話をいただくときに「胚移植後に鍼をしてもいいのですか?」
あるいは、「人工授精をした直後に鍼を受けても大丈夫なんですか?」
といったご質問をいただきます。

なかにはクリニックで禁止されることもあるようです(ToT)
移植後はお姫様生活、と申し渡されている方もけっこういらっしゃいますよね。
自宅にこもってないといけないのに、鍼灸治療のために出歩くなんて到底無理ですね。

確かに、流産しやすい状況やお身体の状態によっては、できるだけ安静にする必要が
ある方もいらっしゃいます。
そういった場合は、ドクターの指示に従っていただき、安静を心がけてください。
鍼灸院に出かけるどころか、掃除や調理などの家事も禁止で寝たきり生活になってしまう
という方もいらっしゃいます。
じっと寝ているのはかなりストレスもたまると思うのですが、
覚悟を決めて約束を守ってくださいね。

ですが、そうでない場合は、むしろ鍼灸治療は効果的です。

全身の緊張を取ってリラックスすることによって気血のめぐりをよくしたり、
子宮に栄養を送って着床を助ける治療を施します。
そして全面的に受精卵の成長、着床を後押ししていきます。

また気持ちのうえでも、不安を取り除き、安心して判定日までを過ごすために
信頼関係のできた鍼灸師の施術を受けるのは大事なことなんですね。
不安な気持ちを打ち明け、相談して的確なアドバイスを受けることができれば
自分だけで悩んで悶々とするより、ずっと精神衛生上良いですね。
生活上の注意点や養生法についても指導を受けることが可能です。

移植後にベストなお灸の指導を受け、ご自宅でもセルフ治療することができますよ。

当院では、全体のバランスをよくしていったうえで、採卵までは卵の成長を助けたり、
内膜の状態を整えたりといった受胎の準備に力を入れていきますが、
(人工授精の場合、力強く排卵できるように持っていく治療も行います)
AIH後、あるいは胚移植後は、妊娠していると仮定した治療に切り替えます。

直前か直後か、どっちがよいか? とよく訊かれますが、
どちらもそれぞれの状態に合った治療をさせていただきますので、
「どっちのほうが良い」どいうことはありません。
ご都合に合わせてお越しいただいたらけっこうですよ。

後は、あなたのお腹で新しい命が宿ること、あなたの赤ちゃんが来てくれることを
待つばかりです。
待っているあいだ、できるだけストレスを遠ざけることが大切ですね。
食生活や睡眠も大事ですが、心配で心配で緊張しっぱなしだったり、
「今度もダメなんじゃないか・・・」なんて不安な気持ちをひきずっていると、
残念ながら、子宮環境がメチャクチャです。
どんなに食べるものに気を使おうと、無駄になってしまいますよ。
できるだけゆったりと、楽しい気分で”待つ”ことをおすすめします。
どうしても気になって頭から離れないのであれば、ほのぼの系の映画や、
お笑いのビデオを観て、気を紛らわせつつ、笑っていてくださいね。
笑う門には福来る、です。

めでたく判定日に陽性反応が出たら、それがゴールではありません。
最初のハードルをクリヤしたら、次は胎嚢の確認、そして心拍確認へと
1段ずつ昇っていきましょう。
治療のほうも安胎治療といって、胎児が順調に育っていくように助ける治療に
入っていきます。
いわゆる安定期まで、大切な命を守り、成長をサポートしていきましょう。
その後は安産のための治療ですよ!
妊娠→安胎→安産へと道はまだまだ続きます。
妊娠中も、ツワリや不正出血、逆子、貧血、むくみなど、赤ちゃんと妊婦さんの
さまざまな不調に対応していきますよ。

というわけで、「採卵の前に鍼灸治療を受けるといいみたい」といううわさを
鵜呑みにはしないでくださいね。
いつでも受診OKです(o^-‘)b
あなたの夢をかなえるお手伝いができますように。

それでは、今日はこのあたりで。
次回は馬場聖鍼堂の新しい鍼灸師、岡井志帆先生が初登場します。
どうぞお楽しみに!



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