【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?6(柴胡加竜骨牡蛎湯2)

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【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?6(柴胡加竜骨牡蛎湯2)

2016-07-21

こんにちは!

馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

夏らしい季節になってきましたね。
ここ大阪もむしむし暑い日々です。

いかがお過ごしですか?

とはいえ、来月はもう8月です。
早い方は日にちをずらしてお盆休みの休暇を取ったという方も
いらっしゃるかと思います。

色々な過ごし方があるかとは思いますが
くれぐれも熱中症には注意して楽しんで下さいね!

ということで今回の僕のメルマガは
男性不妊でよく使われる漢方薬を
鍼灸師目線で東洋医学的に解説するシリーズ6回目です。

今回は前回に引き続き【柴胡加竜骨牡蛎湯】です。

【柴胡加竜骨牡蛎湯】に含まれている生薬から
【柴胡加竜骨牡蛎湯】がなぜ男性不妊に使われるのかを
考えてみたいと思います。

なお、前回のバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
http://www.funinchiryou.net/mag2/20160609.html

【柴胡加竜骨牡蛎湯】には
柴胡、大棗、半夏、人参、桂皮、牡蠣、茯苓、竜骨、黄芩、生姜
という10種類の生薬が含まれています。

少し多いですが
1つずつ簡単に効能を紹介していきます。

<柴胡(さいこ)>
肝気の鬱滞を発散させるはたらきがあり
ストレスなどによる気のめぐりの鬱滞を解きほぐします。

<大棗(たいそう)>
脾胃を整え、元気を補ったり、安心作用があります。

<半夏(はんげ)>
脾胃の気の上逆を抑えるはたらきがあり
吐き気や胸の不快感、痰などを抑えます。

<人参(にんじん)>
脾肺の気を補い、元気を回復します。

<桂皮(けいひ)>
陽気を補い、身体を温めたり、気血のめぐりを高めます。

<牡蠣(ぼれい)>
腎陰を助け、遺精(夢精)や崩漏(滞下)など、精が漏れるのを抑えます。

<茯苓(ぶくりょう)>
身体の中の水のめぐりを助けたり、健脾、安心作用があります。

<竜骨(りゅうこつ)>
腎陰を助け、遺精(夢精)や崩漏(滞下)など、精が漏れるのを抑えます。

<黄芩(おうごん)>
身体の中に鬱滞した湿熱を退けます。
湿熱由来の胸の苦しさや咳などに効果的です。

<生姜(しょうきょう)>
脾胃、肺を温め、風寒による病症に効きます。

以上が【柴胡加竜骨牡蛎湯】に含まれる生薬のはたらきです。

本当はそれぞれもっと詳しく色々な効能があるのですが
事細かに書いてしまうと一般向けではなくなってしまいますので
ここではあえて代表的な働きを簡潔にピックアップさせて頂きました。

もっと詳細を知りたい方や専門家の方は、
個別で調べて頂ければと思います。m(__)m

ということで生薬の働きをざっくり整理してみると

気の滞りや上逆を整え
腎陰を助け
脾胃や肺の気を補ったり、身体を温め気のめぐりを良くする

というのが、
生薬のはたらきからみた【柴胡加竜骨牡蛎湯】の効能になるかと思います。

つまり
気のめぐりを良くすることでストレスをケアしつつ
腎陰を補うことで生殖力のアップをはかり
脾胃や肺、身体を温め元気を回復するということです。

前回のメルマガでお伝えした
ストレスからくる男性不妊に効果的という理由が分かりましたね。

タイミングEDに効くというのも納得ではないでしょうか。

ということで、
今回は男性不妊でよく使われる【柴胡加竜骨牡蛎湯】の
生薬のはたらきから効能を考えてみました。

鍼灸もそうですが
漢方薬を服用される時も
何に対して効いているのかを納得しているのとしていないのでは
効きが違うこともあります。

ぜひ、参考にして頂ければと思います。

なお、このメルマガは
ご自身の判断で漢方薬を服用することを勧めるものではありません。
鍼灸も漢方も体質に合ったものを取り入れることが
大切です。

服用にあたってはお近くの漢方薬局などに
ご相談されることをオススメします。

ちなみに
当院では、漢方薬をご希望の方には
提携している漢方薬局から処方してもらうことが可能です。

鍼灸院と漢方薬局とが連携することで
同じ方向性で不妊に対してアプローチできますので
相乗効果を期待できます。

もし、鍼灸にも漢方にも興味があるという方は
お気軽にご相談頂ければと思います。

ご相談・体験治療の申込みはこちらです。
http://www.e-harikyuu.com/briefing.php

では、今回はこのへんで。

次回は岡井先生が担当です。
どうぞお楽しみに!



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