ストレス(20081225)

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ストレス(20081225)

2009-02-16

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
メリー・クリスマス!!
はなやいだ気分になりますね、やっぱり。

さて、前回は適度な運動も冷え対策に大事ですよ~、というお話でしたね。
不妊に悩むあなたのためのストレッチ体操の本や、
奥谷まゆみさんのオンナヂカラを上げる整体の本など、
試してみたい方にはお貸ししています。ご来院の際にお声をかけてくださいね!

今日はストレスと冷えの関係についてお話しましょう。

そもそも、ストレスによって体調が悪くなるのは実体験に基づいてよくおわかり
いただけてるものと思います。
とくに胃の調子が悪くなりますよね。
キリキリと痛んだり、食欲がなくなったり、胸焼けがしたり。
ほっておくと胃潰瘍にまで発展することだってあります。

ちょっと前に新聞に載っていたのですが、
ストレスって、大昔でいえば、突然猛獣に出あったような状態なんだそうです。
そんなとき、食べ物の消化をやってる場合じゃないので、
交感神経を高ぶらせて、急いで心臓や筋肉に血液を送って逃げないといけない。
でも、逃げてしまえば、ほっと一息。副交感神経にバトンタッチして、
また胃腸に血液を送って消化活動を再開します。

でも、現代のストレスは逃げて終わりにすることができません。
ストレスはずっとかかり続け、交感神経が高ぶり続けます。
そうすると胃がうまく働かず、食べ物が中に残る、というわけです。
そして、胃の不調には「不安」も大きな原因となるそうです。

胃というのは上部と下部の二つに分けられ、上部は食べ物が入ると
ふくらむ部分です。下の部分は食べ物を十二指腸に送り出す働きです。
ストレスがかかると、この上の部分がふくらまなくなるんですって。
ですので、食べ物が入らない→飽満感、というわけです。
なんだか胃がもやもやする、すっきりしない、胃もたれ、胃痛、といった身体症状に
心当たりがある方は要注意です。
飲み過ぎ食べ過ぎによる一過性のものだったらわりとすぐ治りますが、
市販の薬を飲んでも症状が改善しないとか、慢性的になると油断はできません。

けっこうデリケートな胃。
ところが、たかが胃と軽視してはいませんか?
東洋医学的に見ると、人間は食べるもの・飲むものすべて胃が受け入れ、
消化してそこからエネルギーを抽出して”気”の元がつくり出され、
“血”もできる、と考えます。
この胃の働きが健やかであることが、健康のバロメーターなのです。

現代人の生活は時間に追いまくられています。
情報はひっきりなしに入ってきて、効率が優先され、気を抜く暇がありません。
ストレスが皆無という状態はありえませんし、むしろ適度なストレスが
生活に活気をもたらすという利点もあります。
が、過度なストレスにさらされた生活を続けると、心と身体が冷えてしまうのです。

自律神経のバランスをくずし、身体の熱が奪われていきます。
多くのゲストの方々をみていても、過度のストレスがかかっている方は
みなさん低体温になっています。
免疫力も落ち、代謝も悪くなり、妊娠力も落ちてしまうのです。
内側からくる冷えなので、いくら外から温めても芯が冷えています。
全体的に低体温で、排卵もうまくいきません。

精神的にも、仕事のストレスだけでなく、妊娠できないということがストレスになり、
年齢的な焦りや不安なども重なり、どんどん心が冷えていってしまいます。
そのような状態で高度生殖医療を受けても、なかなかよい結果は出ません。

東洋医学では、心と身体は深い関係があると考えます。
「病は気から」です。
不妊治療はゴールが見えないのが苦痛と感じる方が多いですね。
ご自身の心と身体の状態を充分に把握せず、結果を出そうとしても無理があります。
よく「体質改善」といいますが、メンタルな面でも改善する余地はあるでしょう。

焦りや不安、怒り、悲しみ、こういったマイナスな感情は生命エネルギーを
低下させてしまうのですから、そのような心理状態から抜け出すためには
どうしたらよいのかを前向きに考えてみましょう。

とにかく、リラックスすることです。
リラックスしたら緊張がゆるみ、胃腸の働きもよくなり、身体があったかくなりますよ。
心と身体をほぐして、ストレスによる冷えから身を守りましょう。

リラックスするには、ちょっとした小道具も役立ちます。
アロマやきれいな絵画、写真、本などを取り入れてみましょう。
当院での治療の時間も、ひたすらリラックスしていただくためにさまざまな工夫をしていますよ。

身体の底力が弱ってしまっている方は、ストレスを発散しようとすると、
余計に弱ってしまうことがあります。
ストレス発散のためにカラオケに行ったり、絶叫マシンに乗ったりすると
さらに疲れてしまった経験はありませんか?
そんな方は、ストレスを発散するのではなく、ストレスをよける方法を
考えてみましょう。すりぬける術を身につけるのです。

難しいですね(^_^;)
でも、そうしないと、いつまでたってもストレスをまともに受けてしまい、
心が冷え切ってしまいます。

次回は心の冷えについて、もう少しお話をすすめていきます。
ご期待ください。

ストレスから身を守るためには、軽い運動が有効だそうです。
有酸素運動ですね。
そして、規則正しい食生活も肝心です。
忘年会で宴会が続くとどうしても不規則になります。
どうか、ほどほどに!

それでは、また来週お会いしましょう。



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