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【季節の養生法】春先編(20120405)

2012-04-02 [記事URL]

こんにちは。

はじめまして。 研修生の池田由芽(いけだ・ゆめ)です。
この度、新しく研修生として馬場聖鍼堂のキャストに仲間入りさせて
いただくことになりました。
どうぞこれから宜しくお願いします。

4月に入り、エイプリルフールも終わり、本格的に春到来! という感じですね。
でも、まだまだ冷え対策は怠れません。
昼はポカポカ陽気でも、朝晩は冷えるのがお決まりのパターンです。
せっかく楽しみにして出掛けたお花見のはずが、
思いのほか気温が上がらず、身体が冷えて気分は冬に逆戻り(゜-Å)
なんてことにならないためにも、寒さ対策は万全にしていきましょうね。
そして思う存分、春の季節を楽しみましょう。

春と言えば見逃せないのが”花粉症”。
ひどい場合は脳がパンパンに腫れたような感じがして、
頭がぼーっとしてしまい、集中力が低下したりして日常生活にまで
支障を来すので、とっても辛いですね(ToT)
鼻づまり、滝のように流れる鼻水、目の痒みなどの花粉症独特の症状は、
これまでに脂っこいものや甘いものなどの食べ過ぎ等食事の不摂生などにより
少しずつ蓄積された「身体の毒」が排出されて起こるのです。

鼻をかみすぎて鼻の皮がむけるなど辛いこともありますが、
出るものはどんどん出していったらいいんですよ。
逆を言うと、身体の中に毒が溜まっているのに症状としてまったく現われないと、
体内に溜まった毒が体外に排出されないために、
癌やポリープができてしまったりという結果につながることもあります。
ですので、体内の毒を出すという意味では、
花粉症も身体にとってはいいことなんですよ!

花粉症でない方でも、春はぼーっとしがちな季節です。
その東洋医学的な理由の一つとして、
春は肝臓の気が高ぶりやすいということがあります。
これは東洋医学の”五行”の関係で、春が肝臓と関わりが深いことによります。
この肝臓の気が高ぶった状態が続くとイライラしやすくなり、
交感神経が優位な状態になったり、
精神的な興奮状態によって寝つきが悪くなってしまいます。

そうなると、昼間に睡魔が襲ってくるようになるので、ぼーっとしてしまうのです。
今の時期、こういった症状を持つ方が多く見受けられます。

またストレスの影響によっても肝臓の気は高ぶりやすくなります。
ストレス社会といわれる現代の社会ではストレスがない人はいないでしょう。
自分では気付かないうちに、実はストレスとなってしまっていることがあります。

我々生体は、ストレスを感じると脳の視床下部という所を通じて
自律神経系や内分泌系に影響を及ぼし、身体に抗ストレス反応が生じます。
ストレスを感じると、血圧上昇、心拍数増加、不眠、胃潰瘍など他にも
さまざまな症状が現われるのは、こうした生体反応が生じているためなのです。

ストレスを感じることにより分泌される副腎皮質ホルモンは
脳の「記憶」の働きと関係が深い「海馬」の細胞を死滅させてしまうと言われています。こういったことから、ストレスが私たちの身体に与える影響は計りしれません。

ストレスが溜まってイライラ~といった状態にならないためにも
軽い運動をして気血の流れを良くしたり、
腹式呼吸でリラックスして吐く息を長ーくするように意識して行い、
身体に必要な十分な酸素の吸収を促しましょう。
交感神経が優位な状態にはリラックスが一番です。
ゆっくりとお風呂に入り、身も心もリラックスしながら身体の芯まで温まることで
気血の流れはさらにUPします。
脂ものや甘いものなどは控え、旬の食べ物を楽しむのもいいですね。
旬といえば、私は最近美味しい竹の子をいただきましたv(≧∀≦)v

普段から心の持ち方を変えようと意識してみるのも一つの方法ですね。
例えば日常生活で何かに失敗してしまった時・・・
落ち込むことも当然あると思います。
しかし! その失敗から得るものがあります。
それがとても大事なのです。
次に同じ失敗を繰り返さないようにしよう! と思い、実行すること。
それだけでも十分進歩していると思います。

また、もしその状況で自分を元気づけたり、励ましてくれる誰かがいたら
そのことがとっても幸せなことなのです。
自分を思ってくれている存在に気付ける瞬間・・・素敵ですね(^^)
大切なことなのに忘れてしまっていて
失敗をして悩んでいなかったら気付けていなかった、
ということも多々あると思います。

こうしたことを意識して春の病症に打ち勝って、
別れの季節でもありますが、出会いの季節である春を
存分に満喫していきましょう\(^▽^)/

次回は二人目未妊、足立先生の担当です。
どうぞ、お楽しみに~!


【身体づくりで妊娠力アップ】リズム運動のすすめ(201203029)

2012-03-31 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の岡井志帆です。
3月も最終週となりました。
やっと春らしい日差しになってきましたね。
とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。
明るい日差しとともに、「やる気がでてきた!」というゲストの声も聞かれます。
でも、実際身体を動かすにはまだ寒い。
「もう少ししてからね。」という声もよく聞かれます。(^^;)

お日様の光を浴びると、幸せホルモンといわれるセロトニンが沢山作られるようになります。
なので日照時間が長くなる春に「やる気」が出てくるのも解りますね。
やる気がでつつある身体に、さらに弾みをつけていきましょう!
セロトニンは脳のなかの「ほうせん核」で作られます。
神経伝達物質で、快楽をつかさどるドーパミンや興奮をつかさどるノルアドレナリンを
調整してくれます。
これにより、心のバランスをとる働きをしてくれます。
また、痛みの感覚を抑制してくれるので「なんだかお腹がいたい」とか「少しの刺激で痛い」
という「痛がりさん」の痛みを改善してくれます。
自律神経の調整もしてくれますし、睡眠リズムに関与するメラトニンを作るもとにもなりますので、
睡眠を促してくれます。

「身体を動かすことで妊娠力をアップする」
今日は、セロトニンを作りやすくする運動のご紹介です。

セロトニンとは、お日様を浴びることで生成がアップするのはよく知られていることです。
目が覚めたらカーテンをしっかり開けて、朝日を浴びましょう。
その刺激で、脳からセロトニンが作られます。
また、セロトニンがよく作られるためにいいことの一つに、
規則正しいリズム運動がいいそうです。
なので、朝にご飯を食べるというのもそのいいそうですね。
規則正しい「噛む」という動きが、セロトニン産生に役立つそうです。
あえて「運動」をしなくても、「ゆっくり噛む」動作だけでも効果があるなんていいですね。
もちろん「ウォーキング」はおススメです。30分ぐらいをめやすに続けてみてください。
沈みがちな気分の時ほど、その場を変えて移動するということは気分転換にも最適です。
考えごとがあるときは、ウォーキングをしながら嫌なことは忘れてしまいましょう。
新しいアイデアや発想が浮かんでくるかもしれません。

さて、リズム運動をおススメしていますが。
リズム運動といえば、日本人なら誰でもしっている「ラジオ体操」
これを真剣にやると、相当な運動量になります。
汗もしっかりかけてもってこいの運動ですよ。
ですが「ラジオ体操」がいくら身体にいいとはいえ、あまりやってて楽しくはないですね。
どうせやるなら「楽しく続けられるもの」がいいですね。
最近では、韓国のカリスマ主婦「チョン・ダヨン」さんの体操が有名ですね。
「短時間でできる効果的な全身エクササイズ」ができるそうです。
私も今年に入ってから15分程度のものを始めました。
短時間に身体をリズミカルに動かして、軽い筋トレをしながら肩甲骨や腰などしっかり動かします。
普段使わない動きをしていきますので、気持ちがいいですよ♪
とっても簡単な動きなんですが、普段身体を動かしていないと身体の動かし方がわからず、
最初はロボットみたいな動きになってしまいました。全然リズミカルに動けず、友人に笑われてしまいました。
これは、毎日続けているとその日の身体の調子をみるバロメーターにもなります。
私は、DVDを見ながら友人と楽しく続けていますよ。
最初はたった15分が続けられずぜいぜい息をしていたのが、最近は最後まで出来るようになりました。
また、身体の調子がよく「絶好調!」という日は、体操も軽やかにでき、2回目にの挑戦できるぐらいです。
ですが「今日はしんどいなぁ。疲れてる」という日は、やはり途中で息がきれてしまい続けることができなかったり、
少し手を抜いて運動したりしています。
肩の凝りを感じたり腰痛がある日でも、体操をすると身体がすっきりしますし、
なによりまだまだお部屋でじっとしていて寒いときには、身体がホカホカしていっきに温まります。
寒い寒いといって温かい物ばかり飲んでいると、水分の取りすぎで余計身体が冷えたり
胃腸が疲れてしまいますが、身体をうごかすのはとっても気持ちがいいです。
エアコンをつける前にひと運動してみてくださいね。
「チョン・ダヨン」体操は、内容もそんなに激しくないので、私のように普段運動を全くしてない人にもちょうどいいですよ。
長いバージョンもあるようなので、体力に合わせて試してみられるのはいかがでしょうか?
これでは物足りない「体力には自信がある」方には「カービーダンス」がおススメです。
こちらは、日本のカリスマ主婦樫木裕実先生考案のダンスエクササイズです。
「チョン・ダヨン」体操よりは激しいので、ぜひチャレンジしてくださいね。

現代人は、頭ばっかり疲れさせ身体は疲れないように楽ばかりの生活をしてしまっています。
たまには身体を動かして、しっかり疲れ切ってしましましょう。
そのほうが早く「身体の疲れをリセット」してくれますよす。

次回は、初登場 池田由芽先生です。
よろしくおねがいします!


【2人目未妊について】(20120322)

2012-03-23 [記事URL]

はじめまして!
【2人目未妊治療】担当の足立繁久です。
鍼灸師です。
このたび、メルマガを通じて【2人目未妊】についての情報も配信をさせて
いただくことになりました。
元々、私は子どもさんとママさんの体質改善を主とした治療に携わってきました。
その経緯から、実際に今までも2人目未妊の治療も東洋医学的に行ってきています。
このような治療を通じて感じることは、2人目未妊で悩むママさんは独特の悩みと
環境と体質を持っているということです。

■2人目未妊ママさんの悩み
よく言われているのが『そろそろ2人目は?』という催促の言葉。
悪気のない言葉だと分かってはいても、こういうのって心に深く残るものですよね。
『一人目の子どもさんが産まれたのだから、2人目も当然…』
こんな周囲からの決めつけが、重圧となってのしかかってきます。

この気持ちは、周囲からの一方的な期待(催促・重圧)ではなく、
ご自身の中にもあるだけに、より厄介なのです。
『前もできたのだから、次も結果を出せ!』
まるでプロ競技でこんな言葉を突きつけられているような気持ちですし、
知らず知らず自分に負荷をかけたり、無理を強いてしまったりしてしまいます。

とはいえ、時間は刻一刻と過ぎていくし、いつでもトライできるものでもないし
一ヶ月に一度のチャンスをモノにしないといけないプレッシャー…。
そしてさらに、2人目未妊ママさんを不利にさせるのが、次の要因です。

■2人目未妊ママさんの環境
その特徴は家事やお仕事に加えて、育児という仕事が加わることです。
お子さんを育てること…『そんなの当たり前』と言われるかもしれませんが
育児をしながらの妊活は実に大変だと思うのです。

まず、自分のペースをつかめないこと。
・お子さんの生活リズムが最優先となります。
  夜泣き、グズリ、お子さんの生活…などに忙殺され、
  2人目未妊治療は結果的に後回しになってしまうケースもしばしばです。

・4~6歳までのお子さんはすぐに体調を崩します。
  免疫力・体力が十分でない年代のお子さんは、予想以上にカンタンに
  体調を崩すのです。
  幼稚園・保育園から「発熱しました…」と連絡を受けることもしばしば。
  大事な用事の日に限って”狙ったように”体調を崩してしまうのも特徴です。
  治療の予約を確保しても、なかなか思うようにいかないことがしばしば…。
  これ自体が隠れたストレスになってしまうこともあります。

『自分の子をストレスの原因にするべきではない』
『うまくいかない理由を子どもに押し付けたくない』
もちろん、こんな風に考えてはいます。

でも、周囲からはすべて当たり前と認識されてしまいます。
自分も周囲も当たり前だと思っていること。
こういうことって、少しのズレが生じると、重いプレッシャーとなって
のしかかってくるものです。

『子どものことを優先するのは当たり前…』
『子どものために、自分のことを後回しにすることは当たり前。』
これは正論です。

ですが、否定しようのない正論は、2人目未妊に悩むママさんを強力に
がんじがらめにしてしまうことだってあるのです。

■プレッシャーや環境の要因のように、外からやってくる要因の他にも、
ご自身で自分自身にプレッシャーをかけたり、制限をかけてしまったり。

目に見えない問題だけに、解決することはなかなか容易ではありません。
ですが、パートナーの方に相談してみたり、話を聴いてもらうだけでも、
肩の荷が降りることだってあるのです。
もちろん、治療院でも同じように、治療家の先生にいろいろ話をしてみるのも
いいですね。
人に話を聴いてもらうだけで、意外なヒントが見つかったりするものですよ♪

□■□
馬場聖鍼堂では4月から、毎週水曜日に2人目未妊の治療コースがスタートします。
その2人目未妊治療を私、足立が担当させていただきます。

鍼灸治療と自然の生き物をこよなく愛する丑年、てんびん座です(^^)
馬場聖鍼堂のキャスト内では、どちらかというとのんびり屋
(よく忘れ物をすることで有名…)です。

実際に、治療にあたるのは毎週水曜日のみ…ですが、ブログやメルマガを通じて
2人目未妊に関する情報を定期的に配信していきます。
どうかよろしくお願いいたします(^^)

次回は岡井先生の担当です。
どうぞお楽しみに!


【不妊カウンセリング】あたりまえに気づく

2012-02-13 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤 琉水です(^^)

暦のうえでは春となりましたが、2月は1年で一番寒い月と言われます。
油断すれば痛い目にあいますので、ちゃんと春風が吹くまで油断は大敵ですね。

さて、今日もベビ待ちのみなさんが少しでも心穏やかに過ごせるように、
お手伝いさせていただければと思います。

妊活が長くなるにつれて心や身体に受ける傷。
ほんとうに辛いことがいっぱいですね。

なんで私ばっかりこんな目に遭わなくてはいけないの?!
って、ぶちまけたくなることだってありますよね。

誰でもというわけにはいきませんが、
パートナーの方には素直に気持ちをぶつけてくださいね。
ただ、相手を傷つけることはあなたの本望ではないと思いますし、
“雨降って地かたまる”を目指していただければ。

考えれば考えるほどドツボにはまっていってしまう方、
心にちょっとお休みをあげてください。
急降下を止められるのはあなた自身しかいません。

どうしたら止められるのか、それは人によっていろんな方法があると思います。
「考えないようにする」というのが単純ですが効果的なんです。
でもそれができない方は?
発想の転換です。同じ考えるなら、こんなことを考えてみませんか?

先日、『がばいばあちゃん』で有名な島田洋七さんが言ってました。
「今の時代に日本に生まれるなんて、宝くじにあたったようなもん」と。

私もそう思います。
世界をぐるっと見渡しても、ほんとうにその通り、恵まれすぎなぐらいです。

私たちが”あたりまえ”と思っていることが、世界ではどれほど貴重なことか、
ちょっとだけ考えてみてくださいね。

雨風を凌げる家があること、
蛇口をひねれば清潔な水が出ること、
今日も明日も温かいご飯が食べれること、
銃弾を気にせず安心して寝ることができること、
こういったことが、いかに簡単には手に入らないことなのかを
考えてみたことはあったでしょうか。
当然の権利としてある市民サービスも、世界の平均からすると
ほとんどが手厚いものであることはご存知でしょうか。

もっと身近な未妊治療に関してはどうでしょう?
まず、大前提のパートナーがいること。
これは必要最低限の条件ですが、パートナーの方の存在を”あたりまえ”と
思い込んではいませんか?
専門の医療機関にアクセスできること。
日本の高度生殖医療の技術は最先端です。
何人もの海外在住の方が体外受精を受けるためだけに一時帰国されて、
当院にも受診されています。

まさに、宝くじが当たったに等しいくらいのラッキーさではないでしょうか。
ここに目を向けてみませんか?

そして、「実は自分はツイてるんだ」って自分に言い聞かせてみましょう。
それまで世界で一番アンラッキーだと思い込んでいたかもしれません。
そんな気持ちになるのも無理はないんですよ。
でも、「そんなこともないかも?」という発想の転換は自由です。

そして、”有り難い”パートナーの方、生んでくれたご両親、
きょうだいや友人たち、すべてのご縁がある人たち。
人だけでなく、目の前の食べ物や水、家や職場、すべてに感謝の気持ちを
持ってみましょう。

まずはそこからスタートです。

自分を取り巻く、当たり前ではない”有り難い”ことを数えてみる。
そして、感謝の気持ちが持てたら、それを伝えてみてはいかがでしょうか。

多くの人が「そこに気づいたときから何かが変わる」と言っています。
意識が変われば、さまざまなことが変化していくからですね。

幸せとは、案外すぐ傍にあるものなのです。
青い鳥、ですね(o^-‘)b

「どこまでも続く出口の見えない闇」の中にいるように感じていらっしゃるあなた。
ちょっと立ち止まって、自分の足元を見てみてください。
意外と足元には光があたっているかもしれませんよ・・・。

次回は石原幸先生が担当します。
どうぞお楽しみに!


【食養生で妊娠力アップ!】冬~春の味覚-せり(20120112)

2012-01-13 [記事URL]

こんにちは。
すでに十日戎も終わりましたが、今年初といいうことで
新年明けましておめでとうございます。
ベビ待ちのみなさまに有益な情報をお届けするため、
今年もがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さてさて、既にお正月気分はすっかり抜けてしまった頃ですが、
身体のほうはまだ抜け切ってない方も多いのではないでしょうか。
というのも、年末年始からのご馳走続き&不規則な暮らしは
想像以上に身体に影響を及ぼしているはずなのです。
とくに胃腸はかなりお疲れ。
お肉やお餅やお菓子や、といった濃い食べ物の消化でフル回転だったお腹は、
元の健康な状態に戻るまで数週間かかるものなのです。
しっかり休ませてあげてくださいね!
七草粥は1月7日人日の節句に食べますが、しばらくは粗食を心がけるのが◎です。

今日は春の七草とトップバッター(?)の【芹(セリ)】を取り上げてみましょう。
近年では余り馴染みがなくなってしまっている菜モノですね。
独特のクセや香りが苦手という方も多いのでは?

実は我が家のすぐ近くの川のちょっと上流に行くと、
春になるとセリが水辺にビッシリと生えます。
野生のセリですね。
嬉々として出かけていってレジ袋いっぱいに収穫してきます。
さっとゆがいてゴマ和えにしていただくと、香気がすばらしい春の味です。
どんな田舎かと思われるかもしれませんが、そうでもないんですよ。
六甲山系の清い水が流れる川は都会にも自然の恵みをもたらしてくれます。

セリは野菜というより野草です。
知らなければ川べりに自生していても食べれるとは普通思わないですね。
七草粥の具として透明のパックにちょろっと入ってる緑の野菜としてしか
ご存知ない方も多いのでしょうか。

実は漢方生薬としても利用されます。
「水芹(すいきん)」と言い、子どもの解熱剤として有名なんですよ。
日本では古来より栽培されてきた歴史があります。
日本原産という説もあるくらいです。
なんで最近は食べられなくなってしまったんでしょうね。

セリは生えているところを見たら納得できると思いますが、
密集して生え姿が”競りあってる”ように見えるので【セリ】だそうです。
ほんとかな?www

栄養成分としては、ベータカロチン、ビタミンC、鉄分、食物繊維が豊富です。
他にもカルシウムやカリウムなどミネラル類も含まれています。
独特の香りはミリスチンやカンフェンという精油成分で、
発汗・解熱作用があります。

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は涼性、降作用があります。
臓腑では肝と腎に入り、
五味は甘・辛です。

東洋医学的な効能としては、
清熱利湿、体内にこもった余分な熱を収め、水分代謝をよくします。
利尿効果が期待できます。

体質としては余分な熱がこもりやすい方や高血圧の方に特に向きます。
冷え症の方、胃腸が弱い虚弱体質の方は控えめに。
利尿作用があるため、陰虚体質の方もご注意ください。

他にも止血作用や健胃作用などもあります。

小児の発熱には新鮮なしぼり汁がよいとされていますが、
果たしてあの匂いと味・・・果たして飲んでくれるでしょうか?!
血圧が高い方は青汁として飲んでいただけるといいかと思います。
肝機能の改善にも役立つと思われます。
それから黄疸やリューマチにもよいとされていますよ。

妊活中の方で、身体が熱っぽい方にお勧めします。
そして、鉄分や葉酸も豊富なので、貧血対策としてもいいですね。
食べ過ぎるほど売っていませんので、少しであればどなたもOK、
春先からぜひお召し上がりください。

私はゴマ和えが好きですが、おひたし、お粥、鍋、てんぷらなどもいけます。
昔から鴨鍋には芹と決まっています。
一度試してみてください。
生でも食べれますので、野菜サラダに混ぜてみてもいいですね。
野生のものはアクが強いので、下ゆでをしたほうがいいかもしれませんが、
歯ざわりが大事なので、火の通り具合にはご注意くださいね。

菊菜やクレソン、ハーブ類が苦手という方はハードル高いかもしれません。
でもあの独特の香りが、春の毒出しにピッタリなんですよね。
私はまた川辺りに茂るのを楽しみにしています♪

いかがでしたでしょうか。
それでは、次回は岡井先生の【身体づくりで妊娠力アップ】です。
どうぞお楽しみに!


【不妊カウンセリング】心のブレーキ(20111215)

2011-12-16 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
いよいよ年の瀬ですね。
慌てず、落ちついていきたいところです。

年末が近づくにつれて慌しく、気持ちもザワザワしてきますよね。
ベビ待ちのみなさんにとって、今年はどんな一年でしたでしょうか。
ひょっとしたら「今年も妊娠できずに終ってしまう・・・」なんて
悲しくなって落ち込んではいらっしゃいませんか?

今日はそんな悲しい気持ちへの処方箋をお届けしましょう。

新年に「今年こそは!」と決意された方も多かったのでは。
お誕生日に「○×歳中には!」と願いをかける方も。

妊娠したい、赤ちゃんがほしい、この胸に抱きたい、
という夢や希望はとってもプラスな気持ち、願いです。

そんな願いがかなって授かった命は、それはそれは可愛く、
愛しい我が子となるでしょう。

最初は誰だって「ほしい」と思って”子づくり”をしたらすぐにできるものだと
考えていますね。

でも、子どもは授かりもの。
すぐに来てくれることも、なかなかなことも、あるのです。

思っていたよりも長く妊娠しない期間が続くと、誰でも不安になるものです。
だんだんその不安は大きくなり、病院で検査を受けます。
そして何かしらの原因を告げられ、衝撃を受けます。

「私は不妊なんだ・・・」

赤ちゃんがほしいというプラスな気持ちは身体をよい方向へと導きます。
車のアクセルのように、身体をどんどん妊娠に向けて押し出してくれます。
かわいい赤ちゃんの姿を想像したり、抱っこしているところをイメージすると
さらにアクセルをふかせることができます。

ところが、「私は不妊なのかも」「私は不妊症」と考えたとたん、
それは心のブレーキとなります。
ブレーキのせいで身体は緊張し、血管は収縮し、ホルモン分泌も乱れ、
悪いほうへ、悪いほうへと身体を導いてしまいます。
東洋医学的に言えば、気血のめぐりがどんどん悪くなるのです。

さらに「私は一生子どもを産めない」なんて考えようものなら、
ほんとうにそのような結論へと身体を向かわせてしまうのです。

方や、「妊娠したい」とアクセルを踏みながらも、
「できない(かも)」とブレーキを強く踏み込んでいたら、
いったい車(=あなたの身体)は前に進むのでしょうか?

マイナスな考えにとらわれることは、想像以上にダメージを与えます。
不安になること自体が、もうダメージなのですね。

たとえば体外受精で胚移植をしたときでも同じです。
「今度こそ!」と願いながらも「今回もダメかも」って不安がよぎりますよね。
もちろん、それは成功しなかったときの落胆を避けようとする守りの
気持ちが働くからでもあります。
ただ、「ダメかも」と思ったとたん、それは卵ちゃん、
あなたの赤ちゃんとなる卵ちゃんを”攻撃”しているものと考えてください。

不安な気持ちは毒となります。
お母さんは、どんなときも、最後まで、子どもの味方であるもの。
「今回もうまくいかなかったらどうしよう」なんて考えは封印して、
ひたすらに卵ちゃんのがんばりを応援してください。
たとえ何があっても、です。

いつでもアクセルだけを踏んでいてほしいのです。

今日はちょっと手荒な処方箋かもしれません。
ですが、いざというとき、噴出してくる「不安な気持ち」を一旦棚上げしたり
とにかく忘れるとか打ち消すとかして、ブレーキから足をはずすことが
大事なこともあるのですよ。

心と身体は一体です。
心のブレーキがあなたを追い込まないように、
あなた自身で守ってほしいのです。

どうしても悪いほうに考えてしまう方、
無理矢理にでも笑いましょう。
漫才でもコントでも、コメディ映画でもかまいません。
とにかく笑えば身体の緊張もほどけ、心があったまってきますよ。
どうぞ心の冷え症にもご用心!

いかがでしょう。
明るい気持ちで年の瀬をお過ごしくださいね。

それでは、次回はなんと石原幸先生がカムバックです。
どうぞお楽しみに!!!


【身体づくりで妊娠力アップ】家でできるトレーニング(20111201)

2011-12-03 [記事URL]

こんにちは、今回担当の岡井志帆です。
べビ待ちさんに身体を動かしながらの身体作りをおススメしていきたいと思います。
12月に入りました。
お昼間はまだそれほど寒さを感じませんが、朝晩の冷え込みがきつくなりましたね。

冬は、夏のように激しい運動をしたり大量の汗をかくことはせず、
身体のパワーをためていく季節です。
だからといって、お家でおコタに入ってジーとしているのは駄目ですよ。
「冬は汗たくさんかいちゃ駄目なんですよね。だから走ったりは駄目ですよね。
(ニヤリ)」とゲストから質問を頂きました。
残念! 答えは「NO!」です。
この季節だからこそ、軽いジョギングをしても大量に汗をかくこともないのです。
もちろん個人の普段の生活、体力の差はありますが。
試しにお家のまわりを軽く一周走ってみてください。
身体がポカポカ温まり、うっすら肌が汗ばむくらいの運動量がめやすです。
ウォーキングだと、少し汗ばむくらい歩こうと思ったら
夏より長い時間歩く必要があるかもしれませんね。

寒くなると、外へ出てウォーキングするのも気が重い! ともよく聞きます。
なので、お家でできるトレーニングをご紹介しますね。

脚を鍛えるトレーニングです。脚には大きな筋肉が沢山あります。

筋肉は血液中のブドウ糖を取り込んで血糖を調整する働きがあります。
体温のための熱を産み、骨粗しょう症の予防やむくみ減少の効果があります。
べビ待ちさんに多い、冷えを解消するのに大事ですね。
運動による筋肉の破壊再生が行われると、大人になって分泌が減少した成長ホルモンが
盛んに出されます。若さを保つ重要なホルモンですね。
筋肉がある人が若く見えるのはこのせいなのでしょうか?
筋肉をしっかり増やすと身体の代謝もアップします。
それだけでカロリーを減らすことができます。
冬に食べすぎた分のカロリーを減らせますね。

では、トレーニング方法についてです。
脚を鍛えるトレーニングの代表「スクワット」です。
みなさんは、「正しいスクワットの仕方」があるのをご存知でしょうか?
実は、間違ったスクワットをすると腰や膝を痛めてしまうことがあります。
お家の壁の前に立ってみてください。
足を肩幅に開き、壁から5センチほど離れてつま先は真っ直ぐに、顔を壁に向けて立つ。
そのまましゃがんでみると、どうでしょう?
膝が壁に当たってしゃがめませんね。
この「膝がつま先より前に出る動き」が膝に負担をかけてしまいます。
なので、膝が前にいかないように「後ろの椅子に座るイメージ」で
オシリを後ろに引くようにしてしゃがんでください。
顔は壁と平行に、真っ直ぐ下がっていきます。
そのためには、姿勢は正しく胸をはって。
腰を弓なりにそっていくとキレイにオシリが引いていきます。
腰にも負担がかかりません。
ゆっくり息を吐きながら、膝が床と90℃になるくらいまで下がります。
立ち上がるときもゆっくりです。このとき、膝がピンと伸びるまで立たず
少し角度があるところで止まります。
そして、またゆっくりしゃがむのを繰り返します。
膝が前に出ない動きができるようになると、壁の前に立つ必要はありません。
しっかり腰を引いてしゃがんでくださいね。もちろん頭も前に倒れちゃ駄目ですよ。
腕は、頭の後ろでも腰に当てても大丈夫です。
最初は5回、次は10回。10回を2セット。それを一日3回と
身体と相談しながら数を増やしていてくださいね。

いかがでしたか? お家の中でできるトレーニングです。
身体を動かして、気と血をしっかりめぐらせましょう。
美ママになったご自身をイメージしながら続けてくださいね。

次回は近藤先生の担当です。
どうぞお楽しみに!


【FAQ】素朴な質問(20111117)

2011-11-18 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
急に冷え込んできました。
いよいよ紅葉も見頃を迎えますね。
自然界の季節は晩秋から冬へと移っていきます。

今日は日頃いただく、ちょっとしたご質問を集めてみました。
お一人からでもご質問いただくということは、もっとたくさんの方が疑問に思って
いらっしゃるということですから。

まず”鍼(はり)”について。

初めての方からの鍼について一番多い質問は「痛い?」ということなんですが(^_^;)
それ以外でいうと、鍼は「神経を刺激してるんですか?」という点。

確かに、物理的には身体の末端の神経を刺激していますね。
「何かがあたった」「痛い」「うわっなにこれ?」なんて反応があるのですから。

でも、そもそも鍼は東洋医学をベースとしており、西洋医学的な身体の神経系統とは
別の次元で捉えたほうがいいですね。

確かに、鍼灸の専門学校では「○○というツボは運動神経は××、知覚神経は△△」と
覚えるんですが、純粋な東洋医学に基づいた臨床をしている鍼灸師であれば、
そんなことよりもツボの性格や働き、「●●経(絡)」ということのほうが重要です。

ですので、神経に何か命令を送るために鍼を打つわけではありません。

鍼灸師の意識は身体を走る経絡という”気の通り道”やツボの位置・深さにあります。
治療中は、身体が発している声を聴き取るために五感を鋭く働かせていて、
まるで、そんな身体の声と心のなかで対話するかのようなんですよ。
ツボは生きていますからね!

というわけで、鍼は神経ではなく、ツボを刺激しているのです!

では”お灸(きゅう)”について。

「我慢せずに熱くなったら取っていいって聞きましたが、夫から
お灸って熱ぅ~くないとだめなんじゃないかと言われたんですけど?」と
先日尋ねられました。

確かに、熱い熱いお灸もアリです。
わざと大火傷させるようなタイプ(?!)のお灸もあります。
昔からそのようなお灸がメジャーだった地域もありますよね。
背中や腰にケロイド状になった痕がたくさん見られるお年寄りも多いです。

最近ではそういう熱すぎるお灸は人気がなくなり(あたりまえですね)、
ソフトというかマイルドなお灸が主になってきています。
糸のように細いモグサで一瞬「チッ!」と熱い刺激をすることもありますが、
「熱いっ!」って言い終わる間もなく終わります。
「ア!」くらいでしょうか(^_^;)
たいがいは「あったかい」ぐらいの熱を加えて効果を出すようにします。
ほんわりあったかくて気持ちがいいものです。
当然、痕は残りません。

それでもちゃんと効きますよ!
ご自宅でも、くれぐれも火傷するくらい我慢しないようにしてくださいね。

最後に鍼をしたときに「今日はすごく痛い! けど何故?!」というご質問。
確かに、同じ方でも日によって全然感触が違うことがあります。
また、全部のツボが同じではなく、ツボによって差があるのが普通です。

ツボには”吹き溜まり”のように悪いものが溜まることがあります。
たとえば身体に悪いものをたくさん食べてしまったときや、
風邪をひいたときなどです。
そんなときは、鍼を刺すといつもは感じない痛みが出ることがありますよ。

ですので、今日はなんだかいつもと違う! という日は、
なにかしら身体(というより、その特定のツボ)に異常があるということです。
ちょっと生活や身体のことを振り返ってみてもいいかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?
次回は岡井先生の担当で【身体づくりで妊娠力アップ】をお送りします。
どうぞお楽しみに!


秋の味覚-くるみ(2011/11/03)

2011-11-04 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
今日は祝日、暖かくてよい天気が続いていますね♪
地域によっては紅葉も楽しめる季節になってきました。
関西ではまだもうちょっと早いかなぁ?

実りの秋ですね。
自然界でも、この時期木の実が冬ごもりする動物たちの栄養源となります。
栄養価が高く、しかもおいしいナッツは人間だって大好きです♪
今日はお菓子にもよく使われるナッツ、クルミ(胡桃)を取り上げてみましょう。

クルミの原産はヨーロッパ説やアジア説などいろいろありますが、
温帯地方にかなり古くから分布しているようです。
世界最古の食用木の実なんだそうです。
日本でも縄文時代の遺跡から出土されていますよ。

クルミの樹木は落葉高木で、とても背の高い木なんですね。
木材としても人気で、高級家具に使われます。
実は非常に硬い殻に覆われていますので、専用のクラッカーで割る必要があります。
殻付きよりも中身だけを包装したものを求めることが多いですね。
現在、生産国はアメリカや中国が多く、日本では長野県産が最も多いそうです。
カリフォルニア・ウォルナッツといってよく売られてますねぇ。

クルミの実を殻からきれいに取り出すと、脳の形とそっくりですよね。
そこで、中国では古来脳の働きをよくすると考えられてきたのですが、
現代になって実際成分を分析してみると、その効果が証明されたそうです!

クルミは”植物性の卵”と呼ばれるそうなんです。
滋養に富む、高エネルギー食品です。
確かに脂質が多いのですが、脂質といってもリノール酸やリノレン酸など、
浮飽和脂肪酸が多く含まれ、血中のコレステロール値を下げ、心臓病や動脈硬化、
ガンなども予防する働きがあります。

リノール酸は血液サラサラ効果、抗酸化作用が注目されていますね。
脂質を取ると太ってしまうのでは? と思ってしまいますが、
実は逆にメタボの予防にもなるんだそうです。
ただ、酸化しやすいので、できるだけ新しいものを求めましょう。
殻の色が薄いほど新しいそうですよ。
保存するときは、できれば殻付きのままがいいですね。

良質のたんぱく質も豊富で、トリプトファンという必須アミノ酸が多いのです。
これは精神安定や安眠などにも欠かせないものです。

他にも、カルシウム、鉄分などのミネラル、ビタミンB1、ビタミンE、
そして食物繊維もバランスよく含まれていて、女性にとってはアンチエージングや
美肌効果も期待できる優れた食材なんです。
中国ではその昔、西太后も愛用していた”貴族の美容食”だそうです!

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は熱(温)性、潤作用があります。
臓腑では腎と肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
補腎固精、身体を補強、強精作用があります。
温肺定喘、肺機能を高め、喘息に効きます。
潤腸、つまり腸を潤し、便秘を解消します。

体質的には、熱性が強いので高血圧の方や陰虚体質の方には向きません。
下痢傾向の方も控えたほうがよさそうです。
それ以外の方でしたら大丈夫です。
とくに陽虚で冷え症の方向きですね。
食べすぎには注意すれば病み上がりや虚弱体質の方にもOKです。
息切れしたり、慢性の咳や喘息の方にもおすすめです。

少しずつでけっこうですので、常食すればとても効果が期待できる食材です。
私は自宅でつくるパンに必ず入れるようにしていますし、
市販のパンも、クルミ入りを選ぶようにしています。
香ばしく、口辺りも楽しく、毎日無理なく食べれますよ。
サラダやスープのトッピングにするのもよし、
炒め物もよし、和え物もよし。
簡単なところでは、砕いたクルミを納豆に混ぜるというのもいけます。
また、甘いお菓子の代わりにクルミやアーモンドなどのナッツ類をつまむと
とってもヘルシーなおやつになりますね。

腎臓によいクルミは妊娠力アップに効果が期待できます。
EDにもよいそうですので、ぜひご夫婦でお召し上がりください。

それでは、次回はみなさんからよくいただくご質問にお答えしますね。
どうぞお楽しみに。
ご質問はいつでもお受けしますので、メールでお問い合わせください。
アドレスは下記にありますよ~!


【不妊カウンセリング】不安の2タイプ

2011-10-21 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
むしろ暑いくらいの秋となっています。
とはいえ短い周期でお天気が入れ替わるので、いつ急に寒くなるかわかりません。
引き続き注意していきましょう。

さて、今日はベビ待ちのみなさんが抱える不安から自由になるための方法を
一緒に考えていきましょう。

さまざまな不安や恐れに囚われてしまう方には2つのグループがあるようです。

1つは、他の誰かと比べて自分にダメ出しをしてしまう方。
もう1つは、未来や外的な環境などを心配して自己完結的にダメ出ししてしまう方。

1つ目のグループの方たちは、どうしても他の人から見て自分はどうなのか?
が気になります。
「この歳で、あるいは結婚して○年経つのに子どもがいないと、詮索の目で見られる」
「長男の嫁なので、義両親からのプレッシャーを感じる」
「友人や同僚はみんな簡単にできてるのに、私だけできない」
「マンションの同世代はみんな子育てしてるのに、うちだけいない」
「お子さんは? と訊かれるのがすごく辛い」

こういった声をよく聞きます。
基準が外にあるので、どうしても1つ1つ細かいことに過剰に反応してしまいます。
だいたい何歳くらいで結婚して、何年後に第一子が生まれて、仕事はこうして、
子どもが小学校に入る頃には一軒家を建てて・・・というレールがあるかのようです。
それを世間一般の常識として受け止めているとしたら、
そこから少しでもズレると、それは困ったことになりますよね。

こうしたタイプの方は、子どもの頃からしっかり教育を受け、エリートの王道を
歩いて来られた方が多いです。
もちろん楽して、という意味ではなく、努力してこられた結果です。
ですが、自分の努力だけではかなわない”不妊”という現実をつきつけられて、
かなり大きな挫折感を感じておられるのです。
もともと、妊娠自体が奇跡なのですから、思い通りにはいかないこともあります。

でも自分だけ道をはずれているようで、不安で不安で仕方ない、
なんとか自分も”人並みに””普通に”妊娠できて、家族をつくり、幸せな人生を
送りたい、との思いがすごく伝わってきます。

このタイプの方にお願いしたいことは、【自分軸】をもつことです。
周りがどうであれ、自分は自分。
人が何と思おうと、「私はこれで行く」という覚悟も必要ではないかと思います。
あなたが思うほど世間一般の正しいレールというものは確立されていません。
端から見ていて人生バラ色に見えても、みんなそれぞれ悩みどころはあるものですね。
あなたが考える常識からはずれた人だって、幸せに暮らしているかもしれません。
だったらあなただって、思い描いていた道からちょっと脱線しても、
幸せになれないなんてことはないのですから。

未妊の期間は、ひょっとしたらそんなことをあなたに教えてくれてるのかもしれません。

あなたがあなた自身を取り戻す、自信をもつチャンスです。

治療期間が長くなって高齢出産となったとしても、あなたが納得していれば
自信をもって子育てしていけますよ。
世間に引け目を感じる必要はまったくないのです。
また、できることすべてやった結果としてお子さんを授からなかったとしても、
その努力の過程で得たものを糧に、お二人の人生を歩んでいけるはずです。
他人の目を気にせず、自分軸さえ強く持っていれば。
お二人の絆もあなたの人生をサポートしてくれるはずです。

いっぽう、もう1つのタイプの方は他人の目は気になりません。
何が気になるかというと、放射線の影響や、環境悪化、高齢化社会、犯罪率の高さ、
いろいろな病気、はたまたモンスターペアレントだったり、児童虐待だったり、
さまざまな社会問題、地球規模からローカルなレベルまで、いろんなことに
不安を感じています。
「~~だったらどうしよう?」「~~になったらどうしよう?」と
まだ起こっていない将来のことで頭がいっぱいになってしまいます。
どんどん想像力が高まってエスカレートしていくので、自分の首を絞めてしまいます。

「わが子がいじめに遭ったら、あるいは学級崩壊になったらどうしよう?」
「食の安全が崩れて、何を食べたらいいんだろう?」
「日本の経済はこれからどうなっちゃうんだろう?」
「こんな環境で子育てしていけるのか?」
「わが子の将来は? 健康に、幸せに暮らせるのだろうか?」
そんな不安でいっぱいになっているのです。
その不安があなたの妊娠力を落としている原因かもしれません。

将来に不安を感じるのは、歴史を振り返ればどんな世でもあったはずですね。
それでも人々は歴史を重ねてきました。
それは一生懸命未来を切り開いてきた証拠です。
どんな状況になっても、前に進まないといけないのですから。

だから、案ずることはないのです。
もちろん何も考えずに生きているだけでいいということではありません。
その時々で最良の選択をして、努力していくしかないのでは? と思います。
悪いほうにばかり考えていくと、そういう結果を引き寄せてしまいます。
引き寄せの法則ですね。
「ぜったい、うまくいく」と信じて、どうしたらうまくいくのかを考えるほうが
建設的なのですよね。

自分を信じること、そして人を信じること、両方必要なのではないでしょうか。
そして、ある程度「なるようになる」と割り切るのも。
先読みし過ぎると疲れます!

それより、楽しいことを考えて過ごしたほうがよっぽど身体にいいです。
自分自身を楽しませてあげましょう。
ワクワクするようなことを計画して、実行しましょう。
せっかくこの世に生まれてきたのですから、人生を楽しみましょう♪
赤ちゃんが来てくれるのも、楽しみに待ちましょう。
もちろん子育てに大小のトラブルはつきものですが、
絶対うまくいきますから。自信をもっていきましょう。
あなたならクリヤできますから!

2つのタイプの不安を乗り越える方法をお話しました。
参考にしていただけるでしょうか。
もちろん、みなさんどちらの不安も複合的にお持ちだと思います。
不安に負けないで、大地の上にすっくと立てる自信をもってくださいね。

どうしても地に膝をついてしまうときは、助けを求めてください。
自分ひとりで不安と戦うことはありませんよ。
乗り越えるためのサポートをさせていただきます。

さて次回は、食養生のお話です。
どうぞお楽しみに!


【身体づくりで妊娠力アップ】冷えたい策に便利なグッズ(20111013)

2011-10-14 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の岡井 志帆です。
メルマガの配信が一週間遅れまして、申し訳ありませんでした。

台風が過ぎ去ってから、空気も秋模様となりました。
お昼間の日差しはチリチリ痛いのに、吹く風が冷たくて。
秋の到来を感じます。

家の中でいると、昼間は温かく。
ついつい裸足にタンクトップ、半そでTシャツで過してしまいます。
夕方から急にに冷えてきて、慌てて長袖を着たり。
そんなときは、決まって足先が冷たくなってしまっています。
また、お風呂上りが暑くて半袖のまま眠ってしまい、朝寒くて震えながら寝ていたり。
この時期は、体温調節が難しいですね。

これからの冷え対策として、足先・足首を冷やさないこと。
お腹、お尻を冷やさないこと。これが一番。
五本指靴下をはいて、指を一本一本つつんで温めてあげたり。
レッグウォーマーで足首やスネを温めたり。
腹巻は、夏でも「汗取り腹巻」があったりして、みなさんのなかにも
「お腹冷やしたら駄目」という意識が浸透してきたようでうれしいです。
オシャレなアイテムも多いですし、秋のファッションに取り入れて楽しんでくださいね。

また、最近は温めグッズも豊富に出てきています。
近年エコブームとともに見直されているのが、「湯たんぽ」。
お湯を入れてしっかり蓋をしたら、タオルに包んで使用します。
お腹で抱えても、足を置いても、ホカホカ。幸せです。
また、レンジでチンする湯たんぽもたくさん種類が出ていますね。
大きさも豊富で、なにより形が自在に変わることが特徴ですね。
柔らかいので、顔や肩に乗せて使用すればお仕事で疲れた目や肩の凝りもほぐれそうです。

目に使用するものといえば、治療院でも導入している「ホットアイマスク」が
人気のようですね。最近、ドラックストアでもよく見かけます。
アロマの香りが楽しめるように種類もあるようですので。
癒しの効果もあっておススメです。

下腹部をダイレクトに温めるものとして、「温座パット」も注目ですね。
ナプキンやオリモノシートのように下着につけて使用するタイプです。
寒いところに出かけるときには、つけて出かけるとお腹の底から温かくて
よさそうですね。

そして、寒い日の定番といえば「カイロ」です。
外国でも大人気だそうですよ。
ポケットに忍ばせて手を温めたり、貼り付けるタイプで腰やお腹を温める。
カイロが無い冬は考えられません。
充電式カイロもあって、USBでつなげばパソコンからも充電できる便利なものもあります。

このように、沢山たくさん温めるグッズがありますが。
ご注意いただきたいことがあります。
特に「カイロ」の使い方なんですが。
「カイロ」を同じ場所に置いていると汗をかいてしまったことはありませんか?
張るタイプであると動かないから良いのですが、そこだけ温まりすぎて
身体の表面にじっとり汗をかいてしまうんです。
その汗がくせ者です。
せっかく温まったと思っても汗で表面の熱が飛んでいきます。
「結局冷えてしまった」なんてことになれば、どうしようもありません。
色々な種類の温めグッズがあるなかでも、「カイロ」は比較的高温が続くこと、
中の素材が金属であることから、汗をかきやすくなるのです。

冬は手放せない「カイロ」ですが、くれぐれも上手に使用してくださいね。

そこで、「カイロ」の暖かさを持ちながら汗をかきにくいグッズとして
昔ながらの「小豆袋」なんていかがでしょうか?

手ぬぐいやタオルで袋を縫って、そのなかに小豆をいれるだけ。
レンジでチンして、温度調節のためタオルで包んで使用します。
何度でも使えるのでエコですよ。
今年の秋冬は、手作り「小豆袋」なんていかがでしょうか?

また、TVで紹介されていて「いいなぁ」と思ったのが
「オーガニック小麦ウォーマー」です。
かわいい動物の形をしていて、なかにオーガニックの小麦が入っています。
これもレンジでチンして使用します。小麦が乾いてきた感じがしたら、水分を含ませると
しっとり蒸される感じが復活するそうです。

金属の熱で温めるより、自然の植物に含まれる湿気で温められるのがいいですよね。
「冷え対策は何がいいですか?」と
寒さに敏感なベビ待ちゲストの方によく質問されるのですが、
今年はこれをおススメしようかと思っています。
もちろん、運動をして筋肉をつけ身体の熱産生を助けるのがいいですが、
温めグッズも上手に取り入れて冷え対策したいですね。
これからくる冬にむかって、身体作りをしていきましょう。

次回は近藤琉水先生の担当です。どうぞお楽しみに!


【FAQ】クリニックにかかる時期(20110922)

2011-09-24 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
彼岸の入りとともに、涼しくなりました。
が、去年は10月まで暑かったですからね。
どうなりますやら。台風シーズンが続きます。
早く爽やかな秋晴れがやってきてくれるよう祈っています。

さて、今日はみなさまの質問にお答えするシリーズです。

西洋医学的な治療をメインに不妊治療をすすめていらっしゃる方が多いなか、
自力でタイミングをはかるなど、なんとか自然に妊娠することを目指して
おられる方もいらっしゃいますね。
まだ一度もクリニックにかかられたことがない、あるいは、
通院していたけれども現在はお休みされている方も。
その間鍼灸治療や漢方薬、整体など、代替医療を続けていらっしゃる方も。

「やっぱり専門のクリニックに行ったほうがいいんですか?」というご質問は
よくいただきます。

一度もかかられたことがない方には、まずは不妊専門クリニックで
スクリーニング検査を一通り受けていただくことをおすすめします。
ご夫婦そろって、ですね。
ただ検査を受けたらもちろんその先の治療の流れが設定されますから、
そのときにどうするかを、あらかじめ考えておかれるといいですね。

まずはタイミング療法からいくのか、その後の人工授精や体外受精に進む
意志があるのか、ですね。
年齢が高い方になると、検査の後すぐに体外受精をすすめられることもあります。
なんとなく予約を取って検査を受けてしまうと、気づいたらいつのまにか
治療のサイクルに突入してしまっているかもしれません。
そのへんはご注意ください。

そして、検査の結果次第なのですが、とくにこれといって問題がなかった場合、
クリニックでの治療はせずに自力でまたがんばってみるという手もあります。
もちろん、多少の問題が見つかったとしてもです。

いろんな可能性を念のため考えておいて、まずはスクリーニングテストを受け、
問題点の有無、あったとしたらどこが問題なのか、どの程度なのかを
把握するのが検査を受ける目的です。

これまでわからなかった問題点が明らかになり、信頼できるドクターとの
出会いがあれば、そのまま治療に進むのも順当な流れですね。
その際は予算やスケジュールについても前もって考えておく必要があります。
そしてもともと受けておられた鍼灸治療をそのまま継続していただくことも
もちろん可能です。
お互いに得意不得意分野がありますから、補完しあって、より早く結果を
出せるように努力していきましょう。

もしこれといった指摘がない場合でも、排卵誘発剤を使ったタイミング療法を
勧められることが多いので、そこはご夫婦の意志をしっかり持っていてください。
自然派思考の方であれば、体質改善をはかって自然妊娠を目指す道も
まだ残されているのですから。

というわけで鍼灸治療を開始され、順調に体調もよくなってこられたとしましょう。
しっかり治療すればだいたい半年から1年でかなり身体は上向きになるものです。
その段階で、そのままさらに自然妊娠を目指すか、クリニックの治療併用に
切り替えるか、それぞれの方向性を選択していただければと思います。
女性の年齢を考慮して、ある程度体調がアップしたら西洋医学的治療も
取り入れるというのが早く夢をかなえる秘訣です。

のんびりマイペース型の方は急がずに、赤ちゃんが自然と来てくれるのを
待ちましょうか。

クリニックの治療に疲れてしまったとき、しばらく休むのは身体にとっても
心にとってもよいことです。
年齢的な焦りもあるでしょうが、身動きとれなくなるほどの多大なストレスの
ほうが害は大きいのですから。
お休み中に、心身のリラックスをはかり、妊娠力をアップしていくために
東洋医学に集中してみるのも効果的ですよ。
そして、お体の状態を診て、準備が整ったらまた再開すればよいのです。

クリニックにかかるタイミングは、
1.まずは最初の段階(ご夫婦そろっての検査目的)
2.その後の治療を選択
3.心身の準備ができたら治療開始

という3つがあります。
1から2、あるいは1から3の順番で進むことも、
1だけで終ることも可能です。

1の検査をまったく受けない方で、ご夫婦のどちらかにとても大きな問題が
潜んでいることがあります。
卵管が完全につまっているとか、男性の無精子症などが考えられますね。
ですので、1は必ず通っていただきたい関門です。
そうすれば時間の節約になるケースが多々あるからです。

そろそろ赤ちゃん欲しいけど、なかなかできないなぁと悩まれているカップルに、
参考にしていただければと思います。

それでは、次回は岡井先生が担当する
【身体づくりで妊娠力アップ】シリーズです。お楽しみに!


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