食養生-水(20080710)

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食養生-水(20080710)

2009-01-16

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

前回は健康に役立つ”茶外茶”をいくつか紹介しました。
今日はそれでもない飲み物のお話です。
だんだんタイトルから離れていきます(^_^;)

今日のテーマはズバリ、”水”です。

「エ~ッ ただの水ぅ~?! がっかりしちゃうわ」
なんて言わずにきいてくださいm(__)m

命あるものにとって一番大切なもの、それは”水”です。
体の60%以上を占め、生命維持に欠かせない水分。
体が常に要求しているのは”水”であって、味や色のついた水ではありません。
そういう意味で、究極的にはお茶やその他の飲料よりも、水に勝るものはないのです。

水は、こういう人は飲まないでください、という制限がありません。
もっとも、飲み過ぎたらだめですよ、という体質の方もいらっしゃいますが、
基本的に誰でもOKです。

みなさんの口に一番入る水といえば水道水ですね。
最近は水質汚染や臭いが気になり、ミネラルウォーターを利用される方や、
浄水器を通されるご家庭が多いでしょう。
ときどき水道水を沸騰させてから飲む方がいらっしゃいますが、そうすると
滅菌はされますが、酸素がなくなりますので、余りおすすめはできません。

ミネラルウォーターは体に必要なミネラルが含まれていますので、
きちっと品質管理されたものであればどなたでも飲んでいただけるでしょう。
ただし、かなりミネラルが濃いものは子どもさんの発育には適していないことが
あります。
便秘症や胆石のある方には朝食前に飲まれると効果的です。

アルカリイオン水は体内の老廃物を排出する働きがあるといわれますが、
効果は?です。
料理するときには素材のうまみを引き出す、或いは味をしみ込ませる作用が強いので、
だしをとるときや煮炊きに向いているといえるでしょう。
副産物として「アストリンゼン水」という「超酸化水」ができますが、
これは殺菌、美容効果が高いことで知られていますね。

漢方生薬のテキスト『和語本草綱目』を見ると50種以上の水が掲載されています。
春雨水、梅雨水、液雨水・・・。甘露、なんていうのも載っています。
春雨水を見てみると、立春の日の雨水、あるいは暁の露水とあり、
「夫婦それぞれ一盃飲んでから性交すると子どもができる」とあります。
立春はまだまだ先になってしまいますが、来年忘れずにトライしてみますか・・・。

それはさておき、力をこめておすすめするのは「陰陽水」なんです。

つくりかたを説明します。
まず、コップに沸かしたお湯を半分入れます。
その後、冷たいお水を半分入れます。
そして、よく混ぜて、できあがり。
これだけです。
熱いお湯は陽、冷たいお水は陰ですから、陰陽がバランスよく配合、
“和”された飲み物なんですね。
ですから、身体の陰陽を整えてくれます。
お腹の調子をよくして消化不良を助けたり、解毒作用もあるんです。
陰陽のバランスをくずして体調が悪くなっておられる方、
そのせいでなかなか赤ちゃんを授かることができないでいる方、
「陰陽水」のよさを知ってください。
こんなに簡単で安上がりなのに、こんなに体にいい飲み物はありません。
治療院でゲストにお水をお出しするときはかならず「陰陽水」です。
みなさんも、ぜひご自宅で「陰陽水」を飲んでみませんか?

暑い季節にナマあたたかい水なんて! って敬遠されるかもしれません。
でも、暑いからこそ、冷たいものではなく、あたたかいものを飲むのが
体にいいのです。
氷を入れたり冷蔵庫から出したての冷えた飲料を飲むと、一気に胃が冷やされます。
驚いた胃は急激に熱を持たせて身を守ろうとします。
そうすると前より熱くなるんです。
これは生理的な反応です。
ですから、熱いからといって冷たいものを飲むと逆効果なんですよ!
私は一年中熱いものを飲みますが、真夏でも暑くて寝れない! なんてことは
一切ありません。

汗をかくのでこまめに水分補給が必要な夏、常に「陰陽水」を摂っていると
夏バテもせず、胃腸の調子もよくなって元気に過ごせます。
夏を元気に乗り越えられたら、秋になって体調をくずすこともありませんよ(o^-‘)b
ただし、脾臓の働きが悪くて水分代謝がうまくいかない体質の方は、
水であろうとジュースであろうと飲み過ぎると体のなかであふれてしまいます。
ですから、水分摂取はほどほどにお願いします。

最初からこの「陰陽水」をみなさんにおすすめしたくて飲み物シリーズを
始めたんですよ、実は。
どんな健康茶や栄養ドリンクよりも勝る「陰陽水」。
“水”は”五行(ごぎょう)”の大事な一要素。
人間のモトです。
大事にしたいですね♪

いかがでしたか。
ご自宅でちょっとのどが渇いたな、というとき、冷蔵庫を開ける前にやかんで
少量の水を沸かしましょう。
ちょっとだとすぐに沸騰します。
そして普通の水を加えて飲みましょう。
順番が大切ですよ。まずはお湯、それからお水、ですからね!
順番が逆になっては逆効果です。
このルールだけは守ってくださいね~

次回は”乳”製品を紹介します。
それでは、また次号でお会いしましょう!



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