夏の味覚-りょくとう No.1(20100805)

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夏の味覚-りょくとう No.1(20100805)

2010-08-06

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
猛暑も今がピーク! 夏バテは大丈夫でしょうか?

暑い暑い夏、熱中症の予防に水分摂取は欠かせませんが、ついつい摂りすぎに
なっていませんか?
キンキンに冷えた麦茶や氷入りの清涼飲料水を飲み過ぎると、身体がだるくなったり、
むくんできたり、食欲も落ちて夏バテの原因ともなりかねません。

たっぷり汗をかくのも大事ですし、利尿効果の高いものを取り入れて、
余分な水分は上手に排出するようにしましょうね。

ということで、今日は利尿効果が期待できるお豆のお話です。

豆といえば、大豆にしろ、小豆にしろ、そら豆にしろ、たいがいのお豆さんは
利尿作用があります。

以前小豆を取り上げたときにも、むくみにいいですよ! とお話しましたね。

バックナンバーはこちらです。
○大豆
  http://www.funinchiryou.net/mag2/20080724.html
○小豆
  http://www.funinchiryou.net/mag2/_20090910.html
○そら豆(1と2)
  http://www.funinchiryou.net/mag2/_no120100415.html
  http://www.funinchiryou.net/mag2/_no220100422.html

豆のなかでも、今日のテーマの”緑豆(りょくとう)”は、とくに夏向きといっても
いいかもしれません。

緑豆はインド原産なんです。暑い国の食べ物ですね。
インドでは今でも毎日のように食されている、貴重なたんぱく源です。
日本のお味噌汁のような感覚で毎食のように食卓に上るスープや、カレーの具に
欠かせない食材なんですよ。
インドの人々の緑豆の消費量はものすごいと思います(^^)
その理由は・・・? また次回に譲るとして、今日は日本ではどちらかというと
緑豆もやしのほうがメジャーかと思いますので、栄養学的な話を中心に、
もやしについてもお伝えしていくことにしましょう。

リョクトウ(緑豆)は植物性たんぱく質、でんぶん、鉄、カルシウム、カリウム、
食物繊維、などの栄養素が豊富で、老廃物や有害物質、コレステロール、
糖質の吸収を抑え、排泄を促します。
高血脂症や動脈硬化、糖尿病、ガンの予防に効果が期待できます。
とはいえ、日本ではまだまりなじみがありませんよね(^_^;)
十五穀などといったご飯に混ぜて炊く雑穀のなかに入ってる緑色の豆なんですけどね。
豆の形ではそれくらいでしょうか、実際に口に入るとしたら。
ということで、緑豆の栄養価を踏まえたうえで、もうちょっとなじみのある
“緑豆もやし”に話を移しましょう。

ところで”もやし”という言葉の語源はご存知でしょうか?
漢字で書くと「萌やし」なんですよ。
当然「もやし」というのは植物名ではありませんね(^_^;)
豆類などの種を発芽させたものなんです。
横文字にすると「スプラウト」ですね。
ですので、”草木が芽ぐむ”という意味で「萌やし」なんですよ。
中国では秦の時代から栽培されていたそうですから、歴史があります。
日本でも平安時代の薬草の本に出ています。
もともとは薬用だったのですね。

豆はいわば活動休止状態と言えます。
ですが、水を与えることによって発芽し、豆が持つ成分が変化するのです。
炭水化物は糖分に、たんぱく質はアミノ酸に、飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸に変わります。
もやしは豆の栄養的特徴となる植物性たんぱく質も備えながら、
ビタミンやミネラル類、食物繊維、消化酵素などを含んでいるのです。
豆は食べ過ぎるとお腹が張りやすく、消化が悪いという点がありましたが、
もやしになるとその酵素の働きのせいで、胃腸にやさしくなるのです。

ひよわな温室育ちの子を揶揄して「もやしっ子」なんていいますが、
実際には、もやしはひよわどころか、栄養豊富でとっても頼もしい食材なのです!

スプラウト文化(?)の発達した中国では、夏の季節はとくに、暑さよけや
食欲不振のときに緑豆もやしを使った料理を食べるそうです。
夏バテ防止にいいのですね!

スーパーでは、ブラックマッペ、緑豆、大豆などのもやしが販売されています。
栄養価的には大豆もやしが一番なのですが、独特の臭いがあったり、
硬くて食べにくい、といった声もよく聞きます。
大豆もやしはナムルにして食べるととってもおいしいのですけどね♪
緑豆もやしは臭いもなく、水分も多くて柔らかく、いろんな料理にも使えて便利です。
夏の季節はぜひ、緑豆もやしにトライしてくださいね!

“芽が出る”って、なんだかイイですよね・・・。おめでたい!
あやかりたいですね!!

次回は漢方的な見方と、おいしい食べ方などに注目していきましょう。

どうぞお楽しみに。



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