夏の味覚-とうがん No.2(20100909)

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夏の味覚-とうがん No.2(20100909)

2010-09-10

こんにちは! はりきゅう師の近藤 琉水です(^^)
関西は夜中から早朝にかけて暴風雨がすごかったですが、午前中には青空も
戻ってきました。
涼しくなるのかと思いきや、かなり蒸し暑い日なりました。
みなさまのところでは被害はなかったでしょうか?

今日はトウガンの2回目、漢方的に見ていきましょう。

中国では古来より薬として利用されてきた歴史があります。
漢方の古典『神農本草経』にも白瓜子として、その種が載っています。
継続して使用すると、身が軽くなり、若がえる、と書かれています!

性質は寒、降作用があります。
臓腑では、肺、大腸、小腸、膀胱に入ります。
味は甘、淡です。

東洋医学的な効能としては、
清熱利水消腫、つまり体内の余分な熱をおさめ、利尿し、むくみを取ります。

体質的には、寒性で気を降ろす作用が強いため、気が昇りやすい方、
高血圧の方に最適です。
寒性ということは、冷え症の方は控えましょう。
また、利尿作用が強いため、陰虚体質の方にも余りお勧めはできません。
水肥りタイプの方向きですね。

妊婦さんは、冷えやすいプラス気を降ろすことから、避けたほうがよいでしょう。

とくに皮の部分は利尿効果が高いので、普段なら捨ててしまう部分ですが、
むくみが気になる方、水分代謝が悪いと感じておられる方は役立ててくださいね。

皮の料理法としては、きんぴらが簡単でおいしい食べ方です。
身体を冷やすので、唐辛子を入れると味にもメリハリがつきますし、
冷えすぎを予防してくれますのでいいですね。

実やわたを料理するときも、ショウガを入れるのがおすすめです。
唐辛子と同様に、冷え症の方は、ぜひ身体を温めるショウガをプラスしてください。
そうやってバランスを取るのが漢方的にもよいのです。

民間療法ですが、尿が出にくいときに冬瓜の絞り汁(生)を飲むといいです。
ちょっと飲みにくい場合ははちみつを入れてもいいです。
発熱や食あたり、暑気あたりにも効きますよ。

トウガンの選び方ですが、表面の白い粉が全体に吹いているものは完熟している証拠。
しわが無く、ずっしり重いものを選びましょう。
だいたいカットされたものを買ってくると思いますが、残った場合はラップして
冷蔵庫に保存しましょう。
丸のままであれば、風通しのよい冷暗所に保管すれば3ヶ月はもちますよ。

まだまだ暑い日が続く9月。
身体に熱がこもって困るな、という方はぜひ食べてみてくださいね。
冬場に食べる場合は、動物性たんぱく質やショウガをもっとタップリ合わせて
調理してください。
風邪の予防になりますね。

それでは、次回は石原先生の経絡ヨガです。
どうぞお楽しみに!



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