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【季節の養生法】”地の気”を取り入れて妊娠力アップ!(20160415)

2016-04-15 [記事URL]

こんにちは(^^)
はりきゅう師の池田由芽です。

気温が温かくなり、
アウターも少し薄いものでちょうどよくなってきました。

ですが、油断すると朝晩は風がひんやりして
ゾクッとするので、ストールなどで調整しましょうね!

そろそろGWの予定を考え出す頃でしょうか。
ついこの間新年度が始まったばかりですが、
あっという間ですね~(゚Д゚)

ちょっと先に楽しい予定があると、
それまでの期間、楽しみを励みにまた目の前のことに
集中できたりします♪

妊活のモチベーションを上げるためにも
大きなイベントではなくても、
何か心が躍る予定を入れておくのはおすすめですよ(・∀・)

さて。
新芽が芽吹く春の季節。
枝しかなかった木にもいつの間にか、
新緑の葉がたくさんついていて、
生命の誕生と季節の移り変わりを感じます。

このように新しい生命が誕生するのには、
自然界の季節も大きく関係しているのですよ。

ヒトもこの自然界の中で生きていますから、
当然、自然界の気を常に受けています。
だからこそ、自然に従って生活することが大切なのです。

どうせ妊活するなら、身体にいいことを取り入れて、
妊娠力をアップして少しでも早くいい結果を出したいと思いませんか?

それが地道なことですが、一番の近道だったりします!

そこで、今回は毎日の生活の中でできる、
妊娠力アップにいい方法をお伝えします。

自然の力を見方につけるのにいい方法なので、
ぜひトライしてみてくださいね♪

東洋医学では、
“天の気”と”地の気”というのがあります。

天の気は呼吸から得られる気です。

そして、地の気というのは、
地から得られるもの、つまり食べ物から得られる気のことですね。

このふたつの気を自然界から得ることで、
ヒトは健康に生きることができるとされています。

生命力、妊娠力を上げるためにはこのふたつの気が
必要不可欠なのです。

このふたつの大切な気のうち、
天の気は呼吸から自然と得られますが、
地の気は新鮮な物を食べないと得ることができないので、
外食をしたり、加工食品やレトルト製品を食べるよりも、
“自分で調理したもの”や”旬のもの”を食べる方が断然いいのです。

できるだけ、作ってすぐの出来立てをいただくのが一番ですが、
それを毎回するのが忙しくてできない方は、
作りおきしたものでもいいので、
できれば買ったものではなく自分で調理したものをいただくことを
おすすめしますよ!
外食だと何が入っているかわかりませんし、安心できません。

妊活中、忙しい生活だといつも手の込んだメニューは難しいと思います。
そんなときは手抜きで大丈夫です(^_^)

それから、ご自身で料理をされるときには、
できるだけオーガニックのものを材料に使うようにしましょうね!

私たちの身体は食べた物からできていますから、
食べた物は妊娠力にも、将来の赤ちゃんの体質にも影響しますよ!

食べる物から地の気をたくさん得るには、
手作りの物を食べる以外にも、
旬の物を食べるといいので、
今の時期の野菜なら、フキや筍、ゼンマイ、ワラビ、チンゲンサイ、
春キャベツ、アスパラガス、そら豆、根三つ葉、スナップエンドウなど、
魚なら、さわらやしらす、たいなどを食べるといいですね♪

太陽の光を浴びて、たくましく育ってきた旬の食材です。
美味しいのはもちろん、栄養価もとても高いのですよ。

何か新しいことにチャレンジするのは、
大変だったりしますが、
食事は毎日欠かせないことです。

その食事に旬のものを取り入れつつ、
できるだけ手作りすることを心がけるだけで、
地の気がアップして、より授かりやすくなりますよ!

どの季節でも、身体が喜ぶ新鮮なものを食べて
妊娠力をアップしていきましょうね(^^)


【身体を動かして妊娠力をUPする!】オシリの筋トレ  (20160331)

2016-04-01 [記事URL]

こんにちは。
この数日の昼間の陽気のおかげで
桜が一気に咲きましたね。
週末には、大阪も満開になりそうです。

ベランダに置いている鉢植えのお花も、
新芽が生き生きと伸びていて、
新しい葉がたくさん出てきました。

生命の強さを感じる春です。

妊活にもこの春の陽気を生かしていきましょうね。

では、今回の【身体を動かして妊娠力をUPする!】は、
オシリの筋トレです。

妊活を続けていると、人工授精あとや、移植のあとの
高温期は安静に過ごしがちになります。
ウォーキングをすると気血のめぐりはよくなりますが、
筋力をUPする筋トレにはなかなかつながりません。

月経が終わったあとから排卵期の間に、
すこし筋肉を鍛える時間を作っておいて、
高温期に安静にしている間の
運動不足を少しずつ補っておきましょう。

オシリの筋肉は足と大きく関わり、骨盤を安定させる助けをします。腰痛の予防にもなりますので、妊活にも大事な所です。

では、はじめていきましょう!

1、 まず、両手両足をついて四つ這いになります。
2、 その状態で右足を後ろに伸ばし、床と平行になるようにします。
3、 背中と足が一直線になるようにしましょう。
4、 右足のかかとを突き出すようにまっすぐ後ろに伸ばしましょう。
5、 10秒ほどキープします。呼吸は止めないようにしましょう。
6、 次に、後ろに伸ばした右足を横に伸ばします。
7、 右足を床と平行に、身体に対して90度になるように伸ばします。
8、 右の足裏を外に突き出すようにして、足の指が頭と同じ方向に向くようにします。
9、 そのまま、20秒?30秒キープします。呼吸は続けてください。
10 、オシリの筋肉が使われるのを感じます。
11、 ゆっくり足をおろして、四つ這いに戻ります。
12、次は、左の足も繰り返しましょう。
13、左右のオシリの筋肉の強さが違う場合があります。
弱い方があれば、短い時間で回数を多くして、左右同じように出来るように
鍛えて行きましょう。

東洋医学では、春は木のグループになります。木は筋肉をつかさどります。
この春の時期に、気持ちよく筋トレを楽しみましょう。

では、次回は池田由芽先生です。
お楽しみに♪

岡井志帆がお届けしました。


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?3(八味地黄丸1)(20160318)

2016-03-18 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

だいぶ春らしい気候になってきましたね。
日中の日差しが心地よい陽気です。

ちなみに、
東洋医学的に日光浴は身体の陽気を助けるのにとても良いんですよ。
陽虚体質で身体が冷えやすかったり、疲れやすかったりという方には
日光浴は簡単にできる養生法でもあります。

また、起きがけに朝日を浴びると体内時計がリセットされて
なんとなく身体が重だる~いような不定愁訴の改善や
その日を元気に気持ちよく過ごせるようになることも期待できます。

季節的にもどんどん陽気が高くなってくる時期ですし
日光浴、おすすめですよ(^^)

ということで、前置きが長くなりましたが
今回の僕のメルマガも
前回までに引き続き
男性不妊でよく使われる漢方薬をご紹介させていただこうと思います。

前回までは、
【補中益気湯】について
漢方薬の働き、含まれる生薬の働き
なぜ、男性不妊に良いのか
鍼灸治療との関係性
などなどについてご紹介させていただきました。

読んでない!
というかたは、どうぞバックナンバーをご参照下さい。

【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?(1)
http://www.funinchiryou.net/mag2/20151225.html

【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?(2)
http://www.funinchiryou.net/mag2/20160205.html

さて、今回ご紹介するのは
これも定番中の定番ですね。
【八味地黄丸】
です。

【八味丸】や【八味腎気丸】という昔ながらの名前で呼ぶこともあります。

T社の説明書によると、その効能は
疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症
腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧
とあります。

一見、男性不妊と関係のある症状は陰萎ですね。
陰萎というのは、勃起障害、勃起不全のことです。

とはいえ、【八味地黄丸】は
勃起不全の方だけでなく、もっと幅広く男性不妊の方に
処方されているように感じます。

また、男性に限らず女性もクリニックから【八味地黄丸】を処方して
もらっていることも少なくありません。

これはどういうことなのでしょうか?

もちろん、【八味地黄丸】を飲むことで色々な効果があったから
ということでしょうが
理由は、東洋医学的にこの説明を読み解くと
分かりやすいです。

まず、”疲労、倦怠感著しく”というのは
東洋医学的には腎虚や気虚の症状です。

つまり、腎臓が弱っていたり、元気が弱くなっている状態です。
(ここでいう腎臓は東洋医学的な考え方によるものですので
現代医学的に腎臓の疾患があるというわけではありません)

東洋医学では
腎臓が生命力や生殖力を担当していると考えます。

つまり、腎臓の弱りは
精子力の低下にもつながり、男性不妊の原因になり得ます。

また、元気は、原気という言葉に置き換えることができるのですが
平たくいうと、エネルギー、生命力の源です。

元気が弱くなると、精子力も低下してしまいやすいのです。

また、”手足に交互的に冷感と熱感”というのも
腎虚の症状ですし、
坐骨神経痛や腰痛、脚気なども
腎臓の弱りからくることが少なくありません。

東洋医学的に腎臓は腰下肢(腰から下半身)も担当していますので
腰痛や足腰の痛み、冷え、むくみといった症状も
腎臓の弱りからくることがあるのです。

その他にも、”尿利減少や頻数”などの尿、膀胱と関係する
症状もありますが、
東洋医学的に、膀胱と腎臓は表裏の関係があります。

ですので、腎臓の弱りから膀胱の症状が出るということも
あります。(もちろんその逆も)

いかがですか?

症状などを東洋医学的に読み解いてみると
実は、ほとんどが腎臓と関係しているということが
お分かりになったかと思います。

東洋医学的に腎臓は生命力、生殖力を担当している
というのは、男性も女性も同じです。

ですから、女性にも【八味地黄丸】はオーソドックスな
漢方薬の一つとして用いられているんですね。
(処方している医師や薬剤師の先生方の思惑までは読み解けませんが)

ということで、
今回は【八味地黄丸】について紹介させていただきました。

次回は、【八味地黄丸】に含まれる生薬に着目して
その効能をみていきたいと思います。

どうぞお楽しみに。

なお、本メルマガは、漢方薬をオススメするものではありません。
興味を持たれた方は、かかりつけのドクターか
漢方薬局などでご相談いただければと思います。

ちなみに、当院では、通院下さっているゲストの方であれば
提携している漢方薬局から漢方薬を購入していただくことは可能です。
まずは体質チェックが大切ですが
お気軽にご相談いただければと思います。

では、今回はこのへんで。


【季節の養生法】春はのびのび妊活を♪(20160304)

2016-03-04 [記事URL]

こんにちは(^^)池田由芽です。

3月に突入し、だんだん気温も上がり、
本格的に春らしくなってきましたね♪

年度末でお仕事が忙しい方も多いですよね!
転勤などでバタバタする方もいらっしゃるかと思います。
人によっては、身も心も落ち着かない季節かもしれませんね。

春と言えば、別れの季節でもありますが、出逢いの季節でもあります。
すべての出逢いに感謝して、
これからまた新たに新鮮な気持ちで妊活に取り組んでいけたらいいですね!

ということで、
今回はそんな春の季節に合った妊活中の過ごし方をお伝えします!
今の季節に合った生活を送ることで
自然のサイクルとうまく身体を合わせることができたら、
今より体質も良くなり、結果も出やすくなりますよ♪

ぜひ、参考になさってくださいね!

春は、東洋医学的には、五行でいう木の気が旺盛になる季節です。
そのため、頭の方に気が集まり過ぎて、
イライラしたり、肩や頚のコリがひどくなって頭痛になったり、、
寝付きが悪い・早朝に途中で起きてしまうなど不眠の症状が出ることも多いです。

気が高ぶり、上の方に停滞していると、
下半身が冷えやすくなったり、
生殖器がある下腹部を含め、全身の血流も悪くなってしまいます。

ですので、木が成長してどんどん空に向かって伸びていくように
のびのびした気持ちでいられるように過ごすことが、
春の妊活を快適に過ごすことにも、
妊娠力を高めるためにも大事なのですよ!

そのためにも、できれば春はゆったりめの服装で過ごしていただくのが
おすすめです!

とはいえ、まだ寒いですし、
春先の服装に切り替えるには早いです。
あまり締め付け過ぎないけど、温かい服装を心がけましょうね。

ちなみに、
「夜は靴下を履いて寝い方がいいのですか?」
とよくご質問をいただきますが、
夜、足が冷たくて寝れない方は靴下を履いて寝ていただいて大丈夫です。
あとは湯たんぽなどの温めグッズを使って
足はしっかりと温めましょう。
足が温めれば、自然と気も下にめぐるので、
より深い睡眠がとれますよ♪

また、夜寝るときにアイマスクをしても、
そのリラックス効果で気のめぐりは良くなります。
パソコン作業や携帯の見過ぎなどで目の疲れがある方は
ホットアイマスクで目の血流を良くしてあげましょう。
当院の治療中でも、ゲストの方には
毎回ホットアイマスクをつけて寝ていただいています。
ぽかぽかしてとても気持ちがいいですよ(*^_^*)

ですが、のぼせがきつい方はホットアイマスクをすると
熱くなって逆に寝られなくなる場合があるので、
注意してくださいね。

実際にゲストの方でも、普段はそんなことないのに、
近頃、気が高ぶって頭痛がある方や、
夜なかなか寝付けないという方がいらっしゃいます。

このように、寝付きが悪くなったり、睡眠の質が下がってしまうと、
妊娠を担当する腎の臓が弱くなるので
妊娠力にも影響してしまいます。

ですので、妊娠力をアップするには、
しっかり質のいい睡眠をとることも大切です。

気が高ぶってなかなか寝付けないときは、
ゆっくり大きく腹式呼吸をしてみましょう。
そしたら、気のめぐりが良くなり、
リラックスして質の良い睡眠がとれますよ♪

それから、
できれば髪の毛を結ばない方がゆったり気もめぐりやすくなります。
髪が長い方で、結ぶ必要がないときは結ばないで
開放的におろしておきましょう。

そして、なんといっても気をめぐらすのにおすすめなのが、運動です!!
妊活中の方のなかでも、運動不足の方は多いです。
そんなに激しい運動はしなくていいので、
ウォーキングを取り入れましょう(^^)
それだけで、気がめぐって身体が温まるだけでなく、
気持ちもスッキリすることが多いですよ(^o^)
目標は一日30分以上です。

あと、気のめぐりが悪くなる原因で多いのが、
ずっと同じ姿勢でいることです。
ずっと同じ姿勢でいると、気のめぐりが悪くなってしまいます。

ですので、ずっとデスクワークでパソコンに向かっていたら、
1時間に1回は伸びをしたり、
一度立ってアキレス腱やふくらはぎを伸ばしたりして、
気をめぐらせてあげましょう。

身体の中でも”首”がつくところはとくに
気のめぐりが滞りやすいので、たまに首をまわしたり、
手首足首をぶらぶらして、動かしてあげるといいですよ。

どうでしょう?
少し意識したら出来そうなことばかりじゃないですか?

いつも考えごとが多くて、
肩に力が入っていませんか?

春は芽吹きの季節です。
のびのび過ごして、体質改善していきましょうね(^^)


【身体を動かして妊娠力をUPする!】ハムストリングを緩めて股関節を楽らくに♪ (20160225)

2016-02-25 [記事URL]

こんにちは。
はりきゅう師の岡井志帆です。

昨日の朝は、大阪の山の方では
雪が舞っていたと聞きました。
今年、最後の雪となるのでしょうか?

インフルエンザも、まだまだ猛威を
振るっているようですので、
寒気に負けないように
しっかり身体作りをしていきましょう。

では、今回の
【身体を動かして妊娠力をUPする!】は、
ハムストリングを緩めて股関節を楽らくに♪です。

私たちの普段の生活では、
膝を曲げて座っている状態が多いので、
ハムストリング(太ももの後ろの筋肉群)は縮まったまま。

特に、妊活女子は走ったりといった
大きな活動も控えるので、
太ももの筋肉をたくさん使う事も少なくなり、
血流も活発になりません。
使わないでいると、筋肉が固くなって股関節の可動域も
狭くなっていきます。

そのため、ムストリング(太ももの後ろ面の筋肉群)が固いと、
股関節にも負担がかかり、腰痛の原因にもなります。

股関節を緩めると、生殖器を収めている骨盤が引っ張られるのが
改善されるので、血流もよくなり妊活にはとてもいいですね。

股関節の痛みが気になったり、
動きが固いと感じている妊活女子は、
ぜひ、このストレッチをしてくださいね。

では、はじめていきましょう!
今回は、タオルを一枚ご準備ください。

1、まず床の上に仰向けに寝転びます。
2、右足の裏にタオルを引っ掛けて、その足を天井に向けて伸ばします。
  タオルは手で持ち、かかとを天井に突き上げるようにして引っ張ります。
3、左足は床に伸ばして、出来るならかかとを突き出すように
  足首を90度に立てましょう。
3、右の膝をゆっくり伸ばして、太ももの後ろ、ふくらはぎの伸びを感じます。
4、右足かかとを天井に突き上げたまま、右足首を内側にひねります。
  すると、太もも・ふくらはぎの外側が伸びるのが感じられます。
5、そのまま、ゆっくりとタオルを自分の頭の右上に向かって引いていきます。 
6、呼吸は止めないで、股関節に足をはめるようにタオルをひいて下さいね。
7、次は、足を左の頭に向けてタオルを引っ張ってください。
8、今度は、右足首を外に向けて、タオルを自分の頭の右上に引いていきます。
9、次は、足首を外に向けたまま、タオルを自分の頭の左に引いて行きます。
これで、右足の太もも・ふくらはぎの筋肉がまんべんなく伸ばされました。
次は、左足も同じように繰り返していきます。

タオルの引き具合で、ストレッチの強さは調整できるので、
ご自身の身体にあった強さでチャレンジしてください。
筋肉が固い方には、そうとう痛いストレッチです。
ゆっくりでいいので、呼吸を続けながら、
日々繰り返して下さいね。

股関節を引っ張っていたハムストリングを緩めて、
股関節を楽々状態にし、骨盤を正しく機能させましょう♪

では、次回は池田由芽先生が担当です。
お楽しみに♪

妊活応援ストレッチでした。
はりきゅう師
岡井志帆がお届けしました。


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?2(補中益気湯2)(20160205)

2016-02-05 [記事URL]

こんにちは!
馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

前回から男性不妊でよく使われる漢方薬について
鍼灸師の視点で東洋医学的に解説してみるシリーズをスタートしました。
今回はシリーズ2回目です。

前回は、クリニックで処方される男性不妊の定番漢方薬【補中益気湯】が
東洋医学的にはどういう効果があるものなのかについて
紹介させていただきました。

今回は、【補中益気湯】に含まれる生薬に視点をあてて
解説してみたいと思います。

ではまず、【補中益気湯】に含まれる生薬ですが
『内外傷弁惑論』という古典には次のように書かれています。

黄耆、甘草、人参、升麻、柴胡、陳皮、当帰、白朮

ただ、実際処方されることの多い製薬会社製のものには
大棗と生姜という生薬も追加されていることが多いようです。

ということで、
生薬それぞれのはたらきを簡単にみていきましょう。

<黄耆(おうぎ)>
東洋医学的に脾臓や肺にはたらき、”気”が弱っているのを助けたり、
身体を温めるはたらきがあります。
東洋医学では、脾臓は、食べ物を消化して元気を作ることを担当してますし、
肺は、気を全身に送るはたらきを担当しています。
補中益気湯に含まれる生薬の中では、この黄耆が中心的な役割をもっています。

<甘草(かんぞう)>
こちらも黄耆同様に”気”を助ける働きがあります。
心、肺、脾、胃に効きます。

<人参(にんじん)>
こちらも”気”を助ける生薬ですが、特に”元気”を大きく補ってくれます。
脾、肺に効きます。

<升麻(しょうま)><柴胡(さいこ)>
これらは身体の中の鬱滞した風熱の邪を発散させる働きがあります。
升麻は、肺、脾、大腸、胃に効き、
柴胡は、肝、胆、心包、三焦に効きます。

<陳皮(ちんぴ)>
気のめぐりを助けるはたらきがあります。
脾、肺に効きます。

<当帰(とうき)>
血を養うはたらきあります。
心、肝、脾に効きます。

<白朮(びゃくじゅつ)><大棗(たいそう)>
脾胃にはたらき、消化を助けることで、”気”の弱りを助けます。

<生姜(しょうきょう)>
身体を温め、発汗させるはたらきがあります。
肺、脾胃に効きますので、冷えによる胃腸の弱りやカゼにも効果的です。

これらが、補中益気湯に含まれる生薬のざっくりとしたはたらきです。

本当はそれぞれもっと細かく色々な効能があるのですが
解説が複雑になりますし、一般の方向けではなくなってしまいそうですので
ここでは省略させていただきます。

と、かなり大雑把な紹介ではありますが
消化器関係の臓腑にはたらくことで”気”の弱りを助ける
という生薬がたくさん入っているということが
分かりました。

ということは、
男性不妊で悩まれている方の中でも
食が細かったり、胃腸が弱く、
そのためにあまり元気が出てこない
という体質の方により効果的ということですね。

逆に胃腸が強く食欲旺盛で元気もある
けど、なぜか精子の状態はよくない・・・
こういう方にはあまり改善を期待できないかもしれませんね。

ということで、補中益気湯に含まれる生薬から
補中益気湯の効能、
適応となる男性不妊の方の体質
について考えてみました。

いかがでしたか?
よければ参考にしてみて下さいね。

ただ、このメルマガは漢方薬を勧めるモノではありません。
処方については、医師であったり、漢方薬局等にご相談下さいね。

なお、当院では、漢方薬をご希望されるゲストや
鍼灸治療に漢方薬を組み合わせた方がより効果的と考えられるゲストの方には
提携している漢方薬局から漢方薬を処方してもらうこともできます。

このように連携することで
鍼灸も漢方も同じ方向性でアプローチできるので
相乗効果で体質改善もより進みやすいんですよ。

ということで、2回にわたって紹介してきた
補中益気湯については、一旦ここまでです。

また次回は別の漢方薬について
紹介させて頂きますね!

では、今回はこのへんで。


【季節の養生法】妊活中には冬に合ったセルフケアを(20160122)

2016-01-22 [記事URL]

こんにちは!はりきゅう師の池田由芽です(^^)
今週は真冬の寒さ到来で、
久しぶりに雪も降りました。
雪、見れましたか?

寒いのは寒いですが、雪が降る姿はきれいなので、
冬ならたまには雪を楽しむのもいいですね♪

それにしても、
やっといつもの冬らしい冬がやって来た感じです。
やっぱり冬には冬らしい冬がやってくる方が安心できますよね。
それが自然のリズムなので、
そう感じてしまうのも当然のことです。

私たちも自然のリズムに合った生活を送ることで、
もともと持っている力を最大限に発揮することができるようになります。

食事、運動、睡眠などの生活習慣を
ちょっと工夫するだけで、
身体はスッキリ軽くなり、健やかになります。
そうなれば、妊娠力は自ずとアップしていきますよ(^^)

ということで、冬こそとくにオススメなのが、”セルフケア”です。
外に出たくないような寒~い日でも
ご自宅でできるセルフケアもご紹介しますので、
よければ試してみてくださいね♪

しっかり体質改善して、
寒さに負けない身体をつくり、
授かりやすい体質を目指しましょう!

★冷え対策で血流改善

冬はなんといっても”冷え”が大敵です。
気が付かないうちに身体が冷え切って、
カタくなっている人も多いです。

足が冷える人は、足湯がオススメです。
約40℃のお湯をバケツに足首がつかるくらいまで入れ、
塩をスプーン一杯分くらい入れて足の芯までぬくもるまで
するといいですよ。
塩を入れることで足がより温まりやすくなります。
お湯が冷めたら、熱いお湯をつぎ足しながら続けましょう。
足が温まると全身が温まりますよ(^o^)

足湯は上に昇っている気を下に下ろしてくれるので、
冷えのぼせや、頭痛がある時にも効果的です。

また、家事の合間や、仕事中にじーっと座っている時には
レッグウォーマーや膝掛けなどで冷え対策を万全にしましょうね。
足の指が冷えてきたと思ったら、
足の指を曲げて開く、グーパーの動きを繰り返して、
足先への血流を良くしましょう。

ゴルフボールを足の裏でコロコロ転がしても、
気持ちよく血流改善できますよ(・∀・)

それと、冷えがある時は、毎日お風呂につかるようにしましょう。
38~40℃くらいのお湯に20~30分つかると、
身体の深いところからじんわり温まって、
夜の睡眠の質も上がりますよ。

★運動でぽかぽか体質に

運動というと、激しい運動が頭に浮かぶかもしれませんが、
妊娠力アップのためには、ゆるやかな運動で十分です。

マラソンや他にも激しい運動を続けると、
逆に体力を消耗することにつながるかもしれませんので、ご注意を。

とくに、冬に大量の汗をかくと、
体力が奪われて、妊娠力にも影響してしまいますので、
ゆったりめの運動にしておきましょうね。

なかでも、ウォーキングは日々の生活に取り入れやすいので
オススメです。
1日20~30分が目安です。
手足を大きく動かすと、いろんな筋肉が使えるので
より代謝も上がってポカポカしやすくなりますよ。
外の気温が寒いと、薄着で行くと逆に冷えてしまいかねません。
ウォーキングをする時には温かい服装で出かけましょうね!

★腹式呼吸で気をめぐらせて妊娠力アップ

お腹から呼吸をすることで、
腹筋が使われ、お腹の中の血流がよくなり、
内臓の働きも良くなります。

呼吸は毎日欠かさず行うことです。
思い出したら、腹式呼吸をしてみるといいでしょう。

鼻から吸って、口から吐く。
吸った空気はおへその下の臍下丹田(さいかたんでん)というところに
届けるイメージで行いましょう。

臍下丹田には、東洋医学では妊娠力を担当する
五臓六腑の腎のパワーが集まっているところです。
それに、子宮そのものがあるところでもあるので、
子宮を元気にするためにも効果的ですよ。

ストレスを感じている時には呼吸が浅くなりがちです。
そんな時はみぞおちの辺りで気が停滞して、
カタくなっていることが多いです。
腹式呼吸をすると、気のめぐりがよくなり、
お腹も気の停滞も改善し、内臓ものびのび働けるようになります。

また、腹式呼吸をするだけで、
妊娠力アップにつながるだけでなく、
ウエストもキュッと引き締まり、
美しいボディラインも目指せますよ♪
今のうちから薄着になるシーズンに向けて準備していきませんか?

★妊活中にぴったりの経絡マッサージ

冬には下半身が冷えるという方は多いです、
そこでオススメなのが、足のマッサージです。

私たちの身体には経絡といって、
それぞれの内臓につながる気血の通り道が全身に通っています。

その気血のめぐりをスムーズにしてあげることで、
お腹の内臓にも気血が十分めぐるようになり、
子宮や卵巣などの生殖器の働きも良くなります。

とくに、妊娠に関係する経絡は足の内側ラインを
左右の内くるぶし→内もも→股関節という順に流れています。
そこをやさしくなでるようにマッサージするだけで、
十分効果があります。
クリームやオイルをつけると、すべりが良くなるので、
やりやすいですよ。
または、衣服の上からでもかまいません。

また、便秘または下痢が多かったり、
食べ過ぎることが多く、消化の働きが弱っている人は、
足のスネの少し外側ラインをマッサージしましょう。
やり方は先ほどと同じです。
足首から股関節までの前側の外側ラインをマッサージすることで、
ここには消化吸収に関係する経絡が流れているので、
消化の働きを良くしてくれますよ!

★ホルモンバランスを良くする睡眠のとり方

質の良い睡眠をとれているかどうかも妊娠力に関わります。
東洋異学で考える腎は、いい質の睡眠をとると元気になります。

ですので、できるだけ早めに寝ることを心がけ、
寝る前に腹式呼吸をすることで睡眠の質を上げましょう。

そのためにも、夜寝る2時間前には晩ご飯を済ませるようにして、
夜はゆっくりお風呂につかって身体がぽかぽかしている状態で、
お布団に入りましょうね。

寝る時はできるだけ真っ暗な部屋で寝て、
朝起きたら朝日を浴びるようにすると、
ホルモンバランスがよくなって、
質のいい睡眠につながりますよ。

できれば、腎の時間(22時~2時)の間に寝るのが理想です。
この時間は成長ホルモンの分泌も盛んな時間でもあります。
成長ホルモンは妊娠にとって大事なホルモンです。

多少のズレは仕方ありませんが、
できるだけ生活リズムを良くできると、
ホルモンバランスにいいですよ♪

冬の寒い時期にはこたつの中で温まると気持ちがいいですよね。
その気持ちもわかります。
ですが、ついつい夜ご飯の後に
そのままこたつでうたた寝してしまって、
生活リズムが崩れてしまわないように気を付けましょうね(^_^;)

いかがでしたか?
毎日の生活の中で負担なく続けられることは
どんどん取り入れてみてくださいね!

やってみたらわかりますが、
身体のために良いことをすると
身体がスッキリ軽くなり、気持ちがいいです。

そのような身体が喜ぶことをすればするほど、
体質は変わっていきます。

他にもセルフケアはいろいろありますが、もし
「このセルフケアって自分の体質に合ったものなのかな?」
と迷った時には、ご自身の身体に耳を傾けてみましょう。
身体が気持ちいいと感じたら合っているということですよ(^_^)/

何か気になることがあれば、
いつでもご相談くださいね♪


【身体を動かして妊娠力をUPする!】腰痛に原因にもなる「腸腰筋」を鍛える ヨガのポーズ 20160107

2016-01-07 [記事URL]

明けましておめでとうございます。
みなさま、お正月休みは満喫されましたか?

私は、久しぶりに実家に帰省し、
一日中こたつに入って過ごしていました。

最初は背もたれなく座っていたのですが、
母の愛により、ソファーの前の席を一部空けてもらい、
「やっと背中を預けられる・・!」
と思ったのですが・・・。

おこたとソファーの距離がなんとも微妙で、
「背中を丸くした状態で、ソファーにもたれる」という
辛い姿勢で長時間過ごす事になりました。

もちろん、骨盤は後傾したまま、
猫背状態です。

あっという間に腰痛になりました。(涙)

これなら、背もたれなしで、
骨盤を前傾させた姿勢を維持して座っていた方が
ずいぶん腰には優しかったと思います。

今回、骨盤の前傾姿勢の大事さを
身をもって味わいましたので、
この働きに関わる筋肉のトレーニングを
ご紹介したいと思います。

骨盤は、「腸腰筋」という筋肉の働きで前傾姿勢を作り、
その事で背骨のS字カーブを保っています。
すると、キレイに体重が骨盤にのることと、
脊柱起立筋が縮まるので腰の負担が楽になります。

「腸腰筋」は、背骨から骨盤の内側を通って
大腿骨についている「大腰筋」と、
骨盤の内側から大腿骨についている
「腸骨筋」の二つの筋肉の総称です。

この筋肉の働きにより、骨盤を傾けたり、
太ももを上げる働きをします。

まっすぐ立った状態で、
片方の太ももを上げてみてください。

上げた足の力は抜いて、
膝を90度にキープする事だけに集中していると、
股関節の内側辺りが疲れて来るのが
感じられます。

これが、「腸腰筋」を使っている感覚です。

この筋肉が弱くなると、足が上がらなくて
つまづいたり、骨盤が後傾して猫背になって
しまいます。

生殖器を収めている「骨盤」は、
妊活にとっても大事。

今回の【身体を動かして妊娠力をUPする!】は、
腰痛に原因にもなる「腸腰筋」を鍛える
ヨガのポーズです。

「女神のポーズ」です。

では、始めていきましょう。
鏡を見ながらすることをお勧めします。
1、立った状態から足幅を左右に大きく広げます。(1m以上)
2、足の指先を左右外に広げます。(45度くらいが目安です)
3、そのまま腰を降ろして、太ももが床と平行になるようにします。
  その時、膝が90度になるようにしてください。足幅が狭いときは広げましょう。
  また、筋肉が弱いと膝が内に入ろうとしますが、しっかり外に広げるように意識しましょう。
  尾骨を下向き、床に向かうようにして、オシリが飛び出ないようにしましょう。
4、両手を胸の前で合掌します。そのとき、両方の肘を張って床と平行にします。
5、10秒ほどキープしたなら、ゆっくりオシリと太ももの内側を締めるように立ち上がります。
6、合わせた手をゆっくり降ろします。ゆっくりとひと呼吸。
7、これを3回続けます。
  ポーズの間も呼吸を止めないで。大きくゆったりと呼吸をしましょう。

オシリの筋肉や、太ももの後ろのハムストリングという筋肉郡が固いヒトは、
プルプルしてくるのを感じるかもしれません。

立ち上がるときに、オシリを締めるように意識すると
内ももの筋肉や骨盤底筋を使うので、
肛門や膣を刺激してより妊活には効果的です。

膝が痛いヒトは、腰を下げる高さを緩くして、少しずつ深く降ろす事が出来るように
鍛えていきましょう。その時も、左右の膝を外に広げる事を忘れずに。
膝が内側に入ると、よけい膝を痛めてしまうことにもつながります。

「女神のポーズ」といいますが、女性らしいというよりかは
日本のお相撲さんの「四股」に近いポーズですね。

昔の女性は、お相撲さんに負けず
「四股」を軽く踏めるほど
足腰がしっかりしていたのかもしれません。

私たちも、足腰をしっかりさせて、「妊活」にパワーを
与えていきましょう♪

では、次回は池田由芽先生が担当です。
お楽しみに♪
岡井志帆がお届けしました。


【男性不妊】でよく使われる漢方薬ってどんな薬?1(補中益気湯1)(20151225)

2015-12-25 [記事URL]

こんにちは!メリークリスマス!

馬場聖鍼堂 男性不妊担当の万木祥太郎です。

クリスマスですね!
今年は暖冬と言われてますが、ホワイトクリスマスになった地域も
ちらほらありそうですね。

一年に一度の聖夜です。
街のイルミネーションもキレイですね。
最近では、自宅の庭やマンションのベランダをライトアップされるところも
珍しくなくなりました。
ゲストからお聞きしたのですが
場所によっては(?)、自宅をライトアップしないといけない
というところもあるそうですよ(゚Д゚)

といっても平日ですし
いつもと何も変わらないという方もいらっしゃるかと思いますが
みなさまにとって幸せなクリスマスでありますように。

ということで、今回の僕のメルマガですが
男性不妊でよく使われている漢方薬ってどんなものなのか
紹介させて頂こうと思います。

当院では漢方薬の処方はしていませんが
漢方薬をご希望の方や
鍼灸治療だけよりも漢方薬も合わせた方が良いというゲストには
提携漢方薬局と連携して漢方薬のアドバイスをさせていただくこともありますし
鍼灸治療との相性もバッチリなんですよ。

といっても、漢方薬には非常に多くの種類がありますので
まずは、「男性不妊にはコレ!」という感じで
クリニックで処方される定番の漢方薬をピックアップして
シリーズでご紹介させていただこうと思います。

今回は、定番中の定番、【補中益気湯】をご紹介します。

【補中益気湯】

男性不妊の漢方薬の定番中の定番ですね。

当院に初めてご来院いただく男性の方もクリニックから処方され
服用しているという方は多いです。

また、インターネット上でも
補中益気湯を飲むことで精子の成績がUPしたという
記事もたくさんありますので
病院には行かずとも、薬局で市販の補中益気湯を
購入して飲んでいるという方もいらっしゃいますね。

でも補中益気湯を飲まれている方にお聞きすると
何に効いているのかはよく分からない・・・
という声も少なくありません。

たしかに、病院で処方される薬ひとつひとつがどんな効果のあるものか
というのはスルーしがちですので
処方されたから飲んでいるだけという方も多いのだと思います。
(男性は特にそうだと思います)

では、補中益気湯の効能はというと
T社の説明書きを確認すると
「夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症」
とあります。

男性不妊と関係するものというと「陰萎」がありますが
それ以外は、男性不妊との関連性はよく分かりませんね。

ちなみに陰萎というのは、勃起障害や勃起不全のことをいいます。

でも、補中益気湯は男性不妊と言えばコレ!というように
クリニックで処方される定番中の定番の漢方薬です。

ではなぜ、補中益気湯が男性不妊に効くのでしょうか。

それは、補中益気湯に含まれる生薬ひとつひとつの働きを
東洋医学的にみていくと詳らかに分かるのですが
補中益気湯という名前からも読み解くことができます。

補中なので、中を補い
益気なので、気を益す

中は、カラダの中心であり、五行では脾胃を指します。
気は、簡単に言ったら元気や気力ですね。

脾胃は、消化と関係するのはもちろんですが
元気をつくり出すところでもあります。

ですので、平たく言うと
脾胃の力を助けて、元気や気力を回復させる
というのが補中益気湯の働きです。

もちろん、生薬ひとつひとつの働きから考えても
やはり、補中益気湯の大きな働きは脾気の回復です。

元気や気力が回復するので
精子の成績も改善するというわけです。

ですので、
補中益気湯は、気虚体質からくる男性不妊の方には
ぴったりな漢方薬と言えると思います。

逆に、元気自体の弱りはそれほどでもない
という方には、効き目はいまいちなのかもしれませんね。

ということで、
今回は補中益気湯を紹介させて頂きました。

もしよければ参考にしてみていただければと思います。

次回は、補中益気湯に含まれる生薬についての解説も
していきますので、お楽しみに!

ただ、漢方薬は体質にあったものを飲んだ方が良いですし
全く体質と違うものを飲んでしまうと、
逆に何らかの不調が現れることもあります。

ですので、漢方薬の服用を考えておられる方は
お近くの漢方薬局などで体質をチェックしてもらい
あなたの身体に合った漢方薬を処方してもらうようにしてください。

なお、当院は鍼灸院ですので、漢方薬の処方はできません。

でも、鍼灸と漢方薬は
東洋医学の根本的な部分では同じように考えることができますので
服用中の漢方薬についてアドバイスさせていただいたり
当院で体質チェックをした後に、当院と提携している漢方薬局から
漢方薬を処方してもらうということはさせていただいています。

お気軽にご相談くださいね(^^)

さて、当院のメルマガも
今回が2015年最終便となりました。

今年も1年間、当院のメルマガをご購読いただき
誠にありがとうございました。

2016年も引き続き、みなさまにお役に立てるような情報を
発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは、みなさま、
幸せなクリスマスと新年をお迎えください。

では、今回はこのへんで。

次回は岡井先生が担当です。
どうぞお楽しみに!


【季節の養生法】妊活にオススメ!冬こそお灸(20151211)

2015-12-11 [記事URL]

こんにちは(^^)はりきゅう師の池田由芽です。

もう今年も残すところ一ヶ月を切りました。
思い残すことがないように、これから年末まで
有意義な時間を過ごしましょうね!
まだ時間はありますよ(^^o)

12月にしては温かい日が続いていますね。
それでも寒いのは寒いですよね。

冷え症の方は頑固な冷えと戦っていることと思います!

ですので、今回は寒い冬の季節にぴったりの、
また冷え体質の方にオススメな”お灸”の紹介です。

少し前からお灸がブームになっていますが、
一体どんな効果があるのでしょうか?

お灸をする時に火を使うことから、
温めてくれることは想像がつくかと思いますが、
実は、それ以外にもお灸には妊活中に嬉しい効果がたくさんあるのですよ♪

ぜひ、この冬の妊活にお役立てくださいね(・∀・)

まず、そもそもお灸は何なの?というお話からですが、
お灸にはヨモギからできる艾(もぐさ)を使います。

艾は五臓六腑では、脾・肝・腎に関係します。
ですので、お灸をするとこの3つの臓が元気になるのです。

ココに妊活中に嬉しいポイントがあります!
東洋医学ではこの3つは妊娠に関係するところとされています。
生殖の働きに効くことで有名な三陰交というツボには
この3つの臓の経絡(気の通り道)が交わるので
三陰交という名前だったりします。

それに、お灸は”百種の病邪を治す”と言われ、
あらゆる病に有効です。
不妊には様々な原因があって
体質によっても適切な治療方法は変わりますが、
お灸はほとんどの方に適する治療法となるのです!
実際に当院の治療の中でも、毎回使っていますよ。

また、お灸は不妊や不正出血、下痢や下血、痔、冷えなどに効果があります。
下の病の中でもとくに血に関係することに効果が高いのです。

このように、お灸はお腹を温め、お腹の血流を良くしてくれるため、
子宮や卵巣の血流を良くし、妊娠しやすくするだけでなく、
妊娠後に赤ちゃんが子宮の中ですくすくと育って安定してくれるための
安胎治療にも効果を発揮します。

お腹の冷えを温め、消化の働きを助け、
水分代謝もよくしてくれます。
これから忘年会などで暴飲暴食をしてしまい、
消化の働きが弱る時にもお灸は頼もしい助っ人になりますよ(^_^)/

まだお灸を体験したことがない方は体験してみるとわかりますが、
お灸をすると身体が内側からポカポカ温まります。

今の時期に気を付けたい風邪の原因の多くは、”寒さ”です。
この風邪の原因となる”寒さ”を
東洋医学では”風寒の邪”と言ったりしますが、
お灸は風寒の邪から身体を守ってくれる働きもあるため、
妊活中、そして妊娠後も避けたい風邪の予防にもいいのです。

さらに、金瘡といって切り傷にもお灸は効果が高いので、
過去に帝王切開などでお腹を切開したことがある方は
その傷跡にお灸をすることで、
そこに滞りがちな気のめぐりを良くしてくれます。

気のめぐりが良いと、そこと関係する内蔵が元気になるのですが、
下腹部は子宮にも直結しているため、
下腹部の気がめぐるようにケアすることは大切なんですよ!

また沈痾(ちんあ)といって重病、長い間治らない病気にも
お灸は効くので、もう何年も不妊治療をしているけど
なかなか結果が出ない方にもおすすめです。

では、お灸はどこにしたらいいの?
というのが気になるところですよね。

先ほど、下腹部は子宮と直結しているとお伝えしましたが、
ここに子宮を元気にするおすすめのツボがあります。

それが、関元というツボです。
おへそから親指以外の指4本分下に下がったところです。

ここを押してみたら、
他のところよりぺこっと力がない感じがする方も多いです。

おへその下のエリアは五臓六腑の中で妊娠力を担当する
腎臓のパワーが集まるところです。
ですので、ここにお灸をすることで、
妊娠力そのものをパワーアップできますよ!

 
もし、ツボの取り方がわからなかったり、
より正確なツボの場所を知りたいという方や、
体質に合ったツボを知りたいという方は
いつでも不妊専門の鍼灸師までご相談くださいね(^^)


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