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涼を楽しむ(20100826)

2010-08-26 [記事URL]

こんにちは! 残暑が続きますが、ここを上手く養生しましょう!
そうすると秋冬の心と身体の状態が良くなりますよ~♪

今回の担当は、はりきゅう師 川上 秀人 です!

連日の猛暑で、みなさんのなかには調子を崩されている方、
上手く過ごされている方、それぞれいらっしゃることと思います。
不調子の方はもちろんのこと、体調はよいけれども暑さに気持ちがまいって
しまった方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
これまでのメルマガでもご案内してきましたように、東洋医学では心と身体は
一つととらえています。
ですから妊娠力を上げるためにはこの暑さのストレスに上手く対処することも
大切になってきます。

ではどうやって対処しましょう?

鍼灸の太古の書物には、季節にあわせて養生をすることの大切さがしっかりと
記されています。
それを踏まえて考えると、自然と一体となって暮らした昔の日本人の知恵が
浮かんできます。

ここはひとつ、昔ながらの”涼をとる”暮らしの知恵を生活に取り入れてみませんか?
なんといっても”風情”があるので気持ちの部分でほっと一息させてくれます。
もちろん熱中症になってはいけないので、クーラーとうまく付き合うことは必要です。
ただ、熱帯夜が続いたりするなか、朝晩いくらか過ごしやすい日も少しずつ
出てきましたので、そんな時に取り入れるのがお薦めです。
手軽な涼のとり方が二つありますのでご紹介します♪

一つ目は打ち水。
私が学生の頃まで(15年以上前の話です)は、実家のご近所さんはみんな
打ち水をしていました。
今ではそんな光景はあまり見なくなったような気がします。
この打ち水、日中はまだ猛暑ですから焼け石に水ですが、朝晩は気持ちいいですよ♪
特に夜はお薦めです。

やり方ですが、だいたいで構いませんので気楽に楽しみながらやってくださいね。
まず、外からご自宅に風が入ってくるところを見つけます。
その風の入り口のすぐ外、玄関やベランダ、窓の前だったりすると思いますが、
そこにお水をまいてあげます。
お水をまく方法は自由です。
さらに”風情”を楽しむためにひしゃくを用意して水をまくのもいいですよね! 
これだけです!

やってみると、思いのほか涼しい風が入ってきますよ♪
夜になってから一回、寝る前に一回するとほど良い感じです。

そして二つ目が風鈴。
打ち水の涼しい風の通り道にぜひ吊るしてみてください。
ガラスのもの、鉄のもの、材質によって音色が違いますし、形によっても
音色は変わります。
そして風のリズムが風鈴の音色を何とも言えない独特のものにしてくれます。
不思議なもので、風鈴の音色はほんとに涼やかな気持ちにしてくれます♪
お持ちの方で長らくお使いでない方はぜひ復活させてあげてください。
お持ちでない方はぜひ手に入れて使ってみてください。
お気に入りになりそうなのはどれかな~と選ぶ時も楽しいですよ~。

打ち水と風鈴で”風情”を楽しみながら”涼をとる”。
日本には、四季それぞれに応じた昔ながらの自然との付き合い方が
今に伝わっています。
自然には厳しい側面もたくさんありますが、それらを楽しみながら過ごす
昔の人たちの知恵がそこにはあります。
だから”風情”があるのだと私は思います。

そんな生活の知恵も快適家電がどんどん出てきて忘れてしまいがちです。
身体のためだけではなく”心も豊か”にするために、今に伝わる昔ながらの
“風情ある生活”を少し取りいれてみませんか?

では次回は近藤 琉水先生が担当です。お楽しみに!


【経絡ヨガ】腎経・膀胱経のポーズ(20100819)

2010-08-23 [記事URL]

こんにちは! 鍼灸師の石原幸です。
みなさん、お盆は楽しく過ごされたでしょうか?
行楽日和となった今年のお盆休み、交通の混雑に巻き込まれてお疲れがたまってしまった・・・
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そして連日の暑さ。
8月も中盤に入り、暦の上では秋になったとはいえ、まだまだ暑い日がつづいています。
この酷暑でぐったりしている方は多いですね。

しかし、しだいに日照時間は短くなり、そろそろクーラーが欠かせない夜も減ってくる頃、
秋の到来は確実に近づいています。
実りの秋を元気に迎えるためには夏の疲れを引きずっているわけにはいけません。

そこで今回は長引く残暑やお盆休みで溜まってしまっただるさやむくみなど、
夏の疲れを解消していきましょう。
ご紹介するのは腎臓と膀胱の経絡にアプローチするポーズです。

腎経は左右の足の裏からはじまり、左右のふくらはぎ・太ももの内側→
腎臓や膀胱を通り下腹部→肝臓などを通り上腹部→肺や心臓を通り胸に至ります。
脚部分は内側、胴体部分は正中線のすぐ横を通ります。

腎臓は東洋医学的にみると、生命力・成長・生殖の根源であり、臨床的にも非常に大切です。
いわば、体の土台となるエネルギーを生み出すところといってもいいでしょう。
そこに属する経絡ですから、普段の健康のためにも気の滞りなく保っていただきたいところです。
循環や代謝に深くかかわっていますのでここの気が滞ってしまうと、
冷えやむくみ、疲労感や倦怠感、食欲不振、肌の黒ずみ、呼吸が苦しくせき込むなどの
症状がみられます。
また、喉の痛みや腰の痛み、足裏のほてりを感じたり、精神的には漠然とした不安感や
恐怖感がわいてくるなどの影響がみられることもあります。

膀胱経は前回もご紹介しましたが、それぞれの目の内側に始まり、次に額→頭頂部→
後頭部→首の後ろ→背中→お尻→腿・膝の裏→ふくらはぎ→足の小指に至ります。
つまり、頭の先から足に至るまで、全て体の後ろ側を通るルートです。
水分の代謝や排泄に関係しています。

<疲れを解消 腎経・膀胱経 鷺(サギ)のポーズ>

1 長座になり姿勢を正します。
  片膝をたてて、踵をお尻に近づけます。
  
2 足底部を両手でもち、脛が床と並行になるところ
  まで持ち上げます。
  ポイント→ここで一度呼吸を整え、背筋を伸ばします。

3 息を吐きながら持ち上げている方の膝を伸ばします。
  深く呼吸をしながら、しばらくキープしましょう。
  ポイント→背中は丸めずに、股関節から体の前面をしっかりと
  伸ばしていきましょう。くれぐれも勢いをつけて膝を伸ばさないでください。
  故障の原因になります。

写真での解説はこちら→  
http://www.youtube.com/user/KeirakuYoga#p/a/u/0/2i8ba_Bw0UE

いかがでしょうか?
大切なのは足をいかに高く上げるかではなく、”背筋を伸ばして保つこと”です。
そうすることで、2つの表裏をなす経絡、つまり体の前面を通る腎経と、脚の裏側の膀胱経に
同時にアプローチすることができます。
体がかたい方はなかなか膝がまっすぐ伸びてくれないかも知れませんが、
むりやり行うのではなく、じっくりと時間をかけて、吐く息ごとに少しずつ伸びを
感じていきましょう!

それでは来週は川上秀人先生が自然をテーマにお送りします。
お楽しみに!


夏の味覚-りょくとう No.2(20100812)

2010-08-13 [記事URL]

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
お盆休みに入りましたが、楽しんでいらっしゃるでしょうか?
相変わらずの蝉時雨ですが、日が短くなってきましたね。

今日はリョクトウの2回目です。
まず、漢方的に見ていきましょう。

性質は涼、降作用があります。
臓腑では心、胃に入ります。
五味は甘、です。

東洋医学的な効能は、
清熱解毒、つまり身体の余分な熱をさまし、毒を消します。
清暑利水、つまり利尿作用によって熱をさまします。
渇きを止める作用もありますね。

体質的には高血圧の方や身体に熱がこもったタイプの方に適しています。
ただ、利水作用が高いため、”陰虚”体質の方には要注意です。
涼性なので、冷え症の方には向きません。
それ以外の方は食べすぎない限りは大丈夫ですよ。

暑い国で取れる涼性の食べ物。まさしく陰性の強い夏向きの食材ですね!
どうりで、インドでよく食べられているわけです。

熱性の風邪、インフルエンザなどにもよいそうです。

もやしのほうも、夏場の暑熱をさましたり解毒したりといった作用がありますし、
また利尿や利湿の作用も。
お酒を飲み過ぎたときにもいいのですよ。

もやしといえば、炒め物やラーメンの具ですが、クセがなく、手間もかかりませんので、
ぜひもっと利用していただければ、と思います。
なんといっても、「おめでたい」ものですから♪

下処理はとくに必要ないです。
ひげ根を取るとさらに食感がよく、見栄えもしますが、普段は別にいいですよね!

使う前にしばらく水にひたし、30秒ほど熱湯でゆでて、水切りします。
シャキシャキ感を残すのがポイントですね!
春巻やぎょうざ、ハンバーグの具、炊き込みご飯、お浸し、和え物、スープなどにも
いけます。

私はゴーヤ・チャンプルにプラスしたり、サラダにしたり、けっこう愛用しています。
なんといっても安いですし! ヘルシーだし!

あと、最近は緑豆春雨も人気ですよね。
春雨には馬鈴薯からできてるものと緑豆のものとがあります。
緑豆のほうが食感がいいので、この季節はとくに、おすすめです。
スープはもちろん、ひき肉とピリ辛味で炒めたり、サラダにしたりと役立ちます。
チュルチュルッと食べれて食欲がわきますよね(^^)
これもまた、かなり利尿効果があるようです。
ちょっとだけ熱湯に入れてもどしますが、食感が大事ですので、
スープなど煮物にするときは乾いたまま投入してもらっても大丈夫ですよ。
旨味を含んだ汁気を吸って、いっそう美味しくいただけます。
サラダや炒め物のときはもどしてからよく水気を切ってくださいね!

ということで、節約主婦の味方、栄養価も侮れない緑豆(もやし&春雨)のお話でした。
夏バテには緑豆もやしを~!!

とはいえ、先日新聞記事を読んだのですが、中国で緑豆が大凶作だそうで、
今後緑豆もやしが高騰してしまうおそれがあるそうなんですよ。
安く手に入るうちはどんどん食べておきましょうね~

それでは、次回は石原幸先生の経絡ヨガです。
お楽しみに!


夏の味覚-りょくとう No.1(20100805)

2010-08-06 [記事URL]

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
猛暑も今がピーク! 夏バテは大丈夫でしょうか?

暑い暑い夏、熱中症の予防に水分摂取は欠かせませんが、ついつい摂りすぎに
なっていませんか?
キンキンに冷えた麦茶や氷入りの清涼飲料水を飲み過ぎると、身体がだるくなったり、
むくんできたり、食欲も落ちて夏バテの原因ともなりかねません。

たっぷり汗をかくのも大事ですし、利尿効果の高いものを取り入れて、
余分な水分は上手に排出するようにしましょうね。

ということで、今日は利尿効果が期待できるお豆のお話です。

豆といえば、大豆にしろ、小豆にしろ、そら豆にしろ、たいがいのお豆さんは
利尿作用があります。

以前小豆を取り上げたときにも、むくみにいいですよ! とお話しましたね。

バックナンバーはこちらです。
○大豆
  http://www.funinchiryou.net/mag2/20080724.html
○小豆
  http://www.funinchiryou.net/mag2/_20090910.html
○そら豆(1と2)
  http://www.funinchiryou.net/mag2/_no120100415.html
  http://www.funinchiryou.net/mag2/_no220100422.html

豆のなかでも、今日のテーマの”緑豆(りょくとう)”は、とくに夏向きといっても
いいかもしれません。

緑豆はインド原産なんです。暑い国の食べ物ですね。
インドでは今でも毎日のように食されている、貴重なたんぱく源です。
日本のお味噌汁のような感覚で毎食のように食卓に上るスープや、カレーの具に
欠かせない食材なんですよ。
インドの人々の緑豆の消費量はものすごいと思います(^^)
その理由は・・・? また次回に譲るとして、今日は日本ではどちらかというと
緑豆もやしのほうがメジャーかと思いますので、栄養学的な話を中心に、
もやしについてもお伝えしていくことにしましょう。

リョクトウ(緑豆)は植物性たんぱく質、でんぶん、鉄、カルシウム、カリウム、
食物繊維、などの栄養素が豊富で、老廃物や有害物質、コレステロール、
糖質の吸収を抑え、排泄を促します。
高血脂症や動脈硬化、糖尿病、ガンの予防に効果が期待できます。
とはいえ、日本ではまだまりなじみがありませんよね(^_^;)
十五穀などといったご飯に混ぜて炊く雑穀のなかに入ってる緑色の豆なんですけどね。
豆の形ではそれくらいでしょうか、実際に口に入るとしたら。
ということで、緑豆の栄養価を踏まえたうえで、もうちょっとなじみのある
“緑豆もやし”に話を移しましょう。

ところで”もやし”という言葉の語源はご存知でしょうか?
漢字で書くと「萌やし」なんですよ。
当然「もやし」というのは植物名ではありませんね(^_^;)
豆類などの種を発芽させたものなんです。
横文字にすると「スプラウト」ですね。
ですので、”草木が芽ぐむ”という意味で「萌やし」なんですよ。
中国では秦の時代から栽培されていたそうですから、歴史があります。
日本でも平安時代の薬草の本に出ています。
もともとは薬用だったのですね。

豆はいわば活動休止状態と言えます。
ですが、水を与えることによって発芽し、豆が持つ成分が変化するのです。
炭水化物は糖分に、たんぱく質はアミノ酸に、飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸に変わります。
もやしは豆の栄養的特徴となる植物性たんぱく質も備えながら、
ビタミンやミネラル類、食物繊維、消化酵素などを含んでいるのです。
豆は食べ過ぎるとお腹が張りやすく、消化が悪いという点がありましたが、
もやしになるとその酵素の働きのせいで、胃腸にやさしくなるのです。

ひよわな温室育ちの子を揶揄して「もやしっ子」なんていいますが、
実際には、もやしはひよわどころか、栄養豊富でとっても頼もしい食材なのです!

スプラウト文化(?)の発達した中国では、夏の季節はとくに、暑さよけや
食欲不振のときに緑豆もやしを使った料理を食べるそうです。
夏バテ防止にいいのですね!

スーパーでは、ブラックマッペ、緑豆、大豆などのもやしが販売されています。
栄養価的には大豆もやしが一番なのですが、独特の臭いがあったり、
硬くて食べにくい、といった声もよく聞きます。
大豆もやしはナムルにして食べるととってもおいしいのですけどね♪
緑豆もやしは臭いもなく、水分も多くて柔らかく、いろんな料理にも使えて便利です。
夏の季節はぜひ、緑豆もやしにトライしてくださいね!

“芽が出る”って、なんだかイイですよね・・・。おめでたい!
あやかりたいですね!!

次回は漢方的な見方と、おいしい食べ方などに注目していきましょう。

どうぞお楽しみに。


自然のなかでリラックス(20100729)

2010-08-02 [記事URL]

こんにちは! 晴天と暑い日が続きますね~。
今回の担当は、はりきゅう師川上ひでとです!

今日はこの天気を活かして”自然の中でリラッ~クス”する方法をご案内します♪

“自然”って遠くへ行かなきゃいけないの?
と思う方もいらっしゃると思いますが、遠くに行く必要はまったくもってありません。
お家でも近くの公園でもできるんです!
時間もお家なら10分、公園なら30分もあれば十分。
今年の夏は特に暑いので公園にはちょっと・・・という方は、朝と夕暮れ時そして
日没後なんかに行くのがお勧めです。
その時に少しでも風が吹いていたらほんとに心地いいですよ~♪

では具体的にどんなことをするかと言いますと、とってもシンプル。
その方法は二つです。

一つ目。
お家、公園どちらでもいいので植物を手で触ります。
葉っぱでも枝でも幹でもどこでも良いですよ。
触りたいところを触ったまま目を閉じます。
そしてゆっくりお腹で深呼吸。これだけです!
不思議と”スーッ”と心が落ち着きます♪

二つ目。
まずは公園ですぐに裸足になれるようにサンダルかなにかでお出かけです。
お散歩感覚で公園へ。
到着したら、木々の緑を楽しみながら下が舗装されたところではなく、
土や芝生のところを探します。
木陰でそこにベンチなんかあればばっちり。
見つけたらそこに行っておもむろにサンダルを脱いで裸足になります。
そうして足裏で土や芝生を”しっかり”感じます。
これまた不思議と”スーッ”と心が落ち着きます♪
晴天の日の木陰ならひんやりして気持ちいいですし、
足の指で土をギュッとつかんでみるとこれも気持ちいいです。
小さい頃を思い出して手で土を触ってもリラックスできますよ。
プラスアルファでお腹で呼吸するとさらに”スーッ”とします。

このシンプルな方法でなぜリラックスできるのか? を東洋医学的に説明しますね。

私がこれまでお送りしたメールマガジンのなかで東洋医学が効く理由をご案内
してきましたが、その理由と今回のリラックスできる理由は同じです。
今回の理由も太古の人たちが自然から導き出した法則の一つです。
その法則の一つとは”五行”(ごぎょう)というものです。
“五行”とは簡単に言いますと、自然が上手くバランスを保つための五つの要素です。
その五つとは「木、火、土、金、水」(もく、か、ど、ごん、すい)、
れが人の心身にもあてはまります。

怒る状態が続くと心身の”五行”の中の「木」が悪影響を受けます。
そこで「木」である植物に触れるとイライラした気分も落ち着きます。
思い悩んでしまう状態が続くと心身の”五行”の中の「土」が悪影響を受けます。
そこで「土」である公園の土に触れると思い悩んだ気持ちも落ち着きます。
加えて、「木」と「土」は夫婦のように互いのバランスを取りあっていますから、
植物に触れても土に触れてもどちらにも作用しあうのでリラックスします。

ここまで”五行”でご説明をしましたが少し分かりづらいかもしれませんね。

人類は誕生してからこれまでのほとんどの期間を自然と一体となって過ごしてきました。
文明と言われるものができたのも、そのほんの一部分にすぎません。
そうした自然のなかでのご先祖代々の暮らしの記憶が、みなさんの身体に
刻み込まれています。
そう考えると今回ご案内した方法で自然と触れあってリラックスできることが
何となくお分かり頂けるのではと思います。

何はともあれ、ぜひ自然の中でリラックスしてみてください。
心身は一つですから、心が良い状態になれば身体も良い状態に向かおうとします!
上手くリラックスして妊娠力を上げましょう!!

では次回は近藤琉水先生が担当です。お楽しみに!


膀胱経のポーズ(20100722)

2010-07-22 [記事URL]

みなさん、こんにちは! 石原幸です。
 
長かった梅雨もようやく明け夏本番ですね。

“夏”という季節。
陽気がいよいよ増し暑さもピークを迎えますから、私たちの体もそれに応じて
適度に汗をかいて熱を発散すると、おのずと代謝も高まっていくのが
自然の過ごし方です。

旅行やレジャーへ出かける機会も増えるこれからのシーズン、是非太陽の恵みを
享受して健康的に過ごしたいものですね。

しかしながらこの季節、あなどれないのが”夏の冷え”です。
外気温が暑いからと、薄着で出掛けたものの、電車やオフィス、スーパーなど・・・
冷房のききすぎた室内で寒い思いをした経験のある方は多いのではないでしょうか?
また、冷たい飲み物や食べ物を摂リ入れる機会が増える夏は、体の中からも
冷えがちです。

気が付いたら汗をかくこともなく一日寒い冷房の部屋にいて、足がすっかり
冷たくなっていたり、血流が悪くなり手足がむくみ、だるさを感じるなんてことは
ありませんか?

適度な運動に加え、できるだけ飲みものは温めるか、常温でいただく。
外出時は冷房対策として、カーディガンや靴下を持っていくなどの工夫をし、
夏の冷えに備えていただきたいと思います。

そこで今回の経絡ヨガでは、夏の不調を改善すべく、冷えやむくみの解消に効く
ポーズをご紹介します。
関係する経絡(東洋医学的に見た気血の通り道)は『膀胱経』です。

この膀胱経の流れは左右それぞれの目の内側に始まります。
次に額→頭頂部→後頭部→首の後ろ→背中→お尻→腿・膝の裏→ふくらはぎ→
足の小指に至ります。
背中には背骨を挟んでそれぞれ2本のルートがあり、このルート上のツボは
五臓六腑の状態を反映するとても大切な役割を果たしています。

ここの気の流れが滞ってしまうと、頭や首、体の後ろ側が痛み、体全体が柔軟性に
欠き、凝り固まったような感覚を覚える事も。
この膀胱経は水分の代謝や排泄と深い関わりがあるため、
流れが偏ったり悪くなったりしてしまうと、当然むくみや冷えにもつながります。
そんな時は、この経絡を十分に刺激して、代謝や排泄を促し、改善を目指しましょう。

<夏の不調を解消 膀胱経・下向きの犬のポーズ>

下向きの犬のポーズです。ダウンワードフェイシングドッグとも呼ばれ、
ヨガでは基本となる、有名なポーズですね。
犬が伸びをしている姿を想像し、リラックスしながらポーズを深めていきましょう。

1・ まずは四つん這いに
   両手はしっかり開き床を押し
   足のつま先を立てます。

2・ 息を大きく吸い、はきながらお尻を持ち上げます。
   足の裏を床につけるようにして、腿裏からアキレス腱全体
   に伸びを感じます。 背中から首は力まずリラックスを。

   ポイント:手と足の距離は、体の柔軟性に応じて調節しましょう。
 
 画像での解説もご参考ください。 

http://www.youtube.com/watch?v=CNh48chPksU    

いかがでしたでしょうか?
初めてポーズをとられる方は無理をせずに、少しずつ身体の伸びを感じてみて
ください。

それでは来週は川上秀人先生が自然をテーマにお送りします。
お楽しみに!


夏の味覚-あぼかど No.2(20100715)

2010-07-15 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
夜中から激しい雨が降りましたが、みなさんのところはいかがでしたか?
梅雨明けももうすぐです。たぶん(^_^;)

今日はアボカドについて、後半をお届けします。

女性にとってうれしい成分が豊富なアボカドを、今度は東洋医学的に見ていきましょう。

アメリカ産のアボカドですが、中国では油梨と呼ばれています。
脂質が多いからですね。

性質は平、つまり寒熱の偏りはありません。
潤、降作用があります。
まさしく、潤いのモトなのですね!
臓腑では胃、肺に入ります。
五味では甘味に入ります。

東洋医学的な効能としては、
潤腸通便、つまり腸の粘膜を潤わせて、便通をよくします。
補中益気、適量を食べると、胃腸の働きを助け、気を高めてくれます。
あと、美顔なんてのもあります(^^♪

体質的には、潤す作用が強いので、陰虚体質の方が一番向いています。
降作用は、血圧が高かったり、いつも微熱があったり、肝気が上っているタイプ向きです。

逆に、冷え症だったり、消化の力が衰えている方は控えめに。
アボカドは熱帯、亜熱帯地方の植物なので、陰性が強く、身体を冷やしてしまいます。
そして、脂質が多いために消化に負担がかかるのです。
栄養をつけるためにたくさん食べると逆に消化不良になってしまいます。
もともと消化不良ぎみの方はやめておいたほうがよさそうです。

さて、おいしい食べ方ですが、本場メキシコではグワカモーレといって、
ディップのような形で食べるのが普通ですね。
柔らかいものを使えばちょっと混ぜただけでクリーム状になります。
タマネギやトマトのみじん切りを混ぜます。
濃厚でおいしいですよ。パーティ向けの一品ですか。

でも意外と和風も合うのです。
簡単に、わさび醤油がサッパリいただけて、いいですね。
まぐろとの相性がよく、角切りの切り身とアボカドを、これまたわさび醤油であえます。
丼にしてもいいですね。
私はわさびに飽きたらお醤油とちょっとゴマ油を香りづけに入れてみます。
いつもだと苦しいですが、たまにはいけますよ(^^)
おかか和えもあっさりいけます。
逆輸入のカリフォルニア・ロールが人気ですが、巻き寿司の具に欠かせません。

他には、豆乳とあわせてスープにしたり(ドリンクでも)、パスタソースにもなります。
サラダに使いやすいですが、マヨネーズと合わせるのが手っ取り早くて
おいしいとはいえ、ちょっと油が多すぎるような気もしますね。

陰虚で身体が熱っぽく、お肌が乾燥がちの方、便秘の方、
ぜひ一度試してみてくださいね!

次回は、石原幸先生の経絡ヨガです。
どうぞお楽しみに!


夏の味覚-あぼかど No.1(20100708)

2010-07-09 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

昨日は七夕でしたが、みなさんのところでは星空が見えたでしょうか?

梅雨明けまではまだまだですね。

さて、先日ゲストの方からアボカドをもっと食べたいけど、
どうやって食べたらいいんでしょうね? と質問をいただきました。

最近スーパーでも簡単に手に入るようになったアボカド。
今日はアボカドを取り上げて詳しく見ていきましょう。

アボカドはメキシコや中央アメリカ原産のクスノキ科の植物。
熱帯、亜熱帯で育つので、日本では比較的新しい果実です。
果実、といっても、甘くないので野菜のイメージが強いでしょうか。
日本語では、表皮の見た目からワニナシと言ったりもするそうです。

日本ではわずかに和歌山や愛媛県など温暖な地域で生産されているようですが、
ほとんどがメキシコからの輸入品です。

本場メキシコではサルサに欠かせない食材で、日常食のトルティーヤにつけて
食べるのですね。

これからの季節のアボカドは油のりがよく、特にねっとりしておいしいそうですよ!

ただ、買ったばかりのものはまだ完熟していないため、すぐに食べると固いし、
苦いのです。
常温で放置し、皮の色が黒くなって実が柔らかくなれば食べごろです。

アボカドは「森のバター」と言われるくらい脂肪が多いのが特徴です。
ギネスブックにも世界一栄養価の高い果物として載ってるそうなんですよ。
でも脂肪というと敬遠されそうですが、怖がる必要はありません。
2割も含まれる脂質のほとんど(80%)は不飽和脂肪酸なので、
血中コレステロールを増加させることはありません。

若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEも非常に多いのです。
抗酸化作用で、老化防止に効果があります。

ほかにもリノール酸、オレイン酸など、健康食として注目されています。
太りにくい体質づくり、血行促進、動脈効果の予防などにも役立ちます。

最近では肝機能を強化する効果が期待できるという研究報告もあります。

ただし、カロリーは多目です(;^_^A) ので、食べすぎはよくないですね!

切ったものは変色するのでレモン汁をかけ、ラップをして冷蔵庫で保存しましょう。
おいしいアボカドの見分け方ですが、
ヘタと皮のすき間があまりなくて、皮が黒く、張りがあってツヤツヤしていること。
過度に柔らかすぎるのは避けましょう。
後は購入してから常温で追熟させるのです。

アボカドを食べたら種をきれいに洗ってから水耕栽培すると
割と簡単に芽が出て観葉植物になりますよ。
ただし、冷蔵庫保存したものは芽が出ないことが多いそうなので、
常温保存しましょう。

次回は東洋医学的に見ていきましょう。
どうぞお楽しみに。


身体のリズムを妊娠力アップにつなげましょう!(20100701)

2010-07-01 [記事URL]

こんにちは! 今回の担当は、はりきゅう師 かわかみ ひでと です!

今回は「自然」のテーマのなかで、東洋医学的な「身体のリズム」を取り上げます。
この”リズム”を知れば、身体を調えることに役立ちます。
そして、身体を調えることは”妊娠力アップ”につながります!

“リズム”と言うと、リズムを上手く使えるまでに時間がかかったりするんじゃないのかな?
って思うかもしれませんね。

実はとっても簡単!

その身体の”リズム”とは”一週間”なんです!

この身体の”リズム”、東洋医学の源流となる太古の書物に載ってるんです。

一生のなかで、「女性は7歳ごと」「男性は8歳ごと」に身体の変化が訪れます
と書かれています。
このリズムは年ごとだけでなく、”日ごと”にも活用できます♪
女性は7日ごと、男性は8日ごと、男女ともに約”一週間”ですね!!
特に女性はぴったり当てはまります!
女性は月経周期(28日=7日×4日、14日目に排卵)があるので、
イメージしやすいのではないでしょうか。

前回のメルマガでもお話しましたが、この大昔の書物の記載は
自然の法則を長い年月をかけて導き出したものが元になっています。
現代だから、大昔と比べて自然のリズムが一年400日になったり、
一日36時間になったりしていることはありませんし、
もちろん人も自然のリズムのなかで生きているわけですからそのリズムは変わりません。

例えば月。
月の満ち欠けの周期は約28日で、”一週間”ごとに呼び名がかわります。
月経周期を考えても、新月や満月の時期に出産が多くなるというデータを考えても、
“一週間”が身体の”リズム”に合っていることをお分かりいただけるのでは思います。

昔の人が見つけたこの”一週間”という”リズム”を活用しない手はないですよね!
その活用方法は、ほんとにシンプル。

“一週間”ごとに身体を見直す!

そうすることでより効果的に身体を調えることができますし、それが妊娠力アップにつながります!
ご自身で簡単にチェックして見直しできるポイントは2つ。
「飲食」「睡眠」
男女ともに妊娠力に繋がる大切なポイントです。
これを”一週間ごと”に見直して、次の週の養生に活かしていきましょう!

「飲食」では、栄養のバランスももちろん大事ですが、
食べ過ぎ、早食い、よく噛んでいない、夕食が遅い又は寝る直前、間食(特に甘味)の取り過ぎ、
などがあれば、それを改善しましょう。

東洋医学的にはこの状態の継続は、脾臓や胃(消化吸収を担当)に負担をかけて弱らせ、
身体に悪影響を及ぼします。
そして、妊娠にもっとも関わる腎臓も弱らせてしまうんです!

「睡眠」では、就寝が24時過ぎ、寝る直前までパソコン・ゲームをしたりTVを見ている、
照明をつけたまま眠る、などがあれば改善しましょう。
東洋医学的に睡眠時間とその質の確保は、腎臓を養うには特に大切でなんです!

この2ポイントだけでも”一週間ごと”にチェックして改善していけば、
身体が必ず喜んでくれますからバランスが調いやすくなります。
妊娠力アップのためにやってみてくださいね!

東洋医学の治療も”一週間”リズムは効果的です♪
馬場聖鍼堂ではこれを踏まえて一週間に一度の治療をご案内しています。
私たちの豊富な治療経験からみても、このリズムがとても効果的です。
治療の際は担当鍼灸師が先ほどご案内した2つのポイント以外にも、
その方にとって必要な養生をご案内します。
ですからおひとりでご自身をチェックするよりも”一週間”リズムを有効に活用していただけます♪

みなさん、ぜひぜひ”一週間”リズムを活用してくださいね♪

では次回は近藤 琉水先生が担当です。お楽しみに!


胃経のポーズ(20100624)

2010-06-24 [記事URL]

みなさん、こんにちは。 はりきゅう師の石原幸です。
梅雨に入り、不安定な天気が続いていますね(>_<)

この時期は湿度が高くジメジメ不快感。何となく身体も重だるく、食欲も落ち、
食べても何だか調子が上がらない・・・ なんて感じてはいませんか?

東洋医学的に見てみると、高い湿度は特に消化機能を弱らせやすく
胃もたれや消化不良を引き起こす一因となります。

特に胃は食物を消化して五臓六腑にパワーを与える大事な役割をするところ。
ですから、ここを滞りなく元気に保つ事が、日々の活動を支え
健康な生活の元になります。
胃の調子が悪いために、体全体がつらくて元気が出ない・・・という経験は
誰もが一度は経験しているのではないでしょうか?

そこで今回は胃の不調を解消し元気に夏が迎えられるように、
胃に関わる経絡(気血の流れ)に関するヨガのポーズをご紹介したいと思います。

胃に関係する経絡は
目の下に始まり→のど→胸→おなか→そけい部→太ももの前側→膝→
すねの前外側→足の人差し指で終わります。

ここの気の流れが滞ったり不足したりすると、食べ物の消化吸収が
うまくいかなくなります。
甘いものや脂っこい物の食べ過ぎや、イライラしすぎの方は要注意です!
また、経絡の流れる場所に関連して頭痛や鼻炎、肌の黒ずみ、歯の痛み、
腹部の張りや膝の痛みなども引き起こす場合もあるんです。
そんな体の"サイン"に気付いたら、まずはこの胃経のポーズを試してみて
くださいね。

今回から画像での解説もアップしましたので参考にしてください。

1.正座から両足をそれぞれ外に開いて座ります(割り座)
 両手を少し後ろにつき上半身を軽くそらせます。
 ポイント→両足の甲はしっかりと床につけましょう
      呼吸を調えましょう

2.片肘づつ、ゆっくりと床に着き上体を肘の力で支えます。
 ポイント→足の突っ張りに限界を感じたらこの体勢で胸をはって
      呼吸を深めましょう 頭をもたげる場合は口を閉じてくださいね

3.ゆっくりと完全な仰向けになります。
 頭の上でお互いの両肘をつかむようにし、体の伸びを感じます。
 筋肉の緊張、腰の浮きがだんだんと解消されていくのを感じながら、
 数分間このポーズをキープします。
 ポイント→体の力を抜き、自然な呼吸をしましょう。

いかがでしたか?
無理なくリラックスしながら、ポーズを深めていきましょう!

それでは次回はかわかみひでと先生が自然をテーマにお届けします。


初夏の味覚-びわ No.2(20100617)

2010-06-17 [記事URL]

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

梅雨ですね。でも毎日降らないのでちょっと助かりますよね。

今週はビワの2回目、びわの葉についてお伝えしていきましょう。

ビワは古くから果実だけでなく葉(枇杷葉)も薬として利用されていました。
枇杷の葉には、「タンニン」、「ビタミンB17(アミグダリン/レートリル)」が含まれ、
咳止めやガン予防に効果があるといわれています。

タンニンは細菌の繁殖を抑制するので皮膚疾患やかぶれなどにも有効です。

奈良時代には”枇杷の葉療法”が伝来したそうです。
中国では古来から枇杷の葉を使ってさまざまな病気を治していました。

葉の効能として、
潤肺止咳。
和胃止嘔、つまり胃の機能を回復して嘔吐を止めます。

抗菌作用が強く、血糖値を下げてインシュリンの分泌を促進する働き、
去痰作用、皮膚炎、かぶれや湿疹、リウマチや神経痛にも効くとか。

鎮咳作用ですが、熱性の咳や痰にも、乾性の咳痰にもよいとされています。
でも寒性の咳痰には向きませんよ。

葉は煎じて飲むのが一般的ですが、貼るだけでもいいのです。
葉の裏表を軽く火であぶってこすりあわせ、ちょっと冷めたら痛いところや、
腫れてるところ、痒いところに貼ります。
テープなどでとめておきましょう。

細かく切った葉を煮だしてエキスを抽出し、その液をお風呂に入れて
枇杷温泉もいいですね!

葉を陰干しし、細かく刻んでお茶にすることもできます。
疲労回復、整腸、ガンの予防、ぜんそく、肩こりの緩和などに効果があります。
湿布やうがい薬、消毒などにも使えますよ。
焼酎やホワイトリカーに漬け込んで枇杷酒にしてもいいですね。
化粧水や入浴剤にも利用できます。

葉を患部にあて、お灸を乗せたり棒灸をあてたりする方法もあります。
ただ患部に貼るだけでも体温で枇杷の葉の成分が浸透するのですが、
お灸の熱でよりいっそう患部に浸透して痛みなどの症状が緩和されます。
末期ガンの痛みも軽減できることもあるそうです。

私も学生のとき、鍼灸学校の周りの枇杷の葉をみんなで摘んできて、
枇杷の葉温灸をしたり、お酒に漬け込んで湿布にしたり、
けっこういろいろと実験をしたものです(^^)

お酒に漬け込むときは、冬の一番寒い”大寒”の日に摘んだ葉が
一番生命力が旺盛でよいとされていますよ!

いかがだったでしょうか。
枇杷の葉パワーには驚かされますね。

次回は石原幸先生の経絡ヨガです。
どうぞお楽しみに!


初夏の味覚-びわ No.1(20100610)

2010-06-13 [記事URL]

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

爽やかな初夏の陽気が続いていましたが、そろそろ入梅も間近になってきました。

蒸し暑い日は冷たく冷やした果物がほしくなります。

今日は枇杷(びわ)を取り上げてみましょう。
ビワは果実の90%以上が水分。みずみずしい果物です。

ビワはバラ科の植物。原産地は中国です。

日本のビワの歴史は古く、古代から存在していました。
奈良時代には中国から仏教とともに”びわの葉療法”も伝来しました。

現在では長崎、鹿児島など温暖な地域で多く栽培されています。
ビワの実の旬は初夏ですね。

ビワは実が食用とされるほか、葉は薬用として民間で親しまれてきました。
お茶ににもなりますし、直接患部に貼ったり、お灸を乗せる「ビワの葉灸」も有名です。
鎮痛作用があるのですね。

今日は果物としてのビワの実を、そして次回は薬用のビワの葉を特集しましょう。

ビワの実のきれいなオレンジ色はカロテン。
その一つ「ベータクリプトキサンチン」は体内でビタミンAとなり、皮膚や粘膜、
消化器官などを正常に保ちます。
免疫機能を高めてガンの予防、身体の酸化を防ぐのでアンチエイジングに役立ちます。
目の網膜にもいいですし、咳や痰にも効果ありです。

でも、この成分はたくさん摂ればいいというものでもありません。
逆に大量に摂取すると発ガン性があるそうです。
サプリを飲まれるときはご注意を!

それから、ポリフェノールの一種のクロロゲン酸が含まれています。
味にも深みを与え、抗酸化作用があります。
また、ガン予防やインフルエンザなどのウイルス性疾病予防に効果大です。

他にもカリウムや、ペクチンやセルロースなどの食物繊維も豊富です。
高血圧の予防、コレステロール値の上昇を抑え、腸内の有害物質を排泄し、
生活習慣病を予防します。

それでは漢方的に見てみましょう。
性質は、平。潤、降作用があります。
臓腑は、肺脾肝に入ります。

東洋医学的な効能としては、
清暑止渇、つまり暑気を収め、のどの渇きを解消します。
降気止咳、つまり肺の機能を回復して咳を止めます。

体質的には微熱やほてりのある”陰虚”体質の方に最適です。
気が昇りやすい方、高血圧の方にもいいですね。
逆に冷え症の方は控えましょう!

おいしいビワの見分け方は、ヘタがしっかりして、実に弾力があるもの。
表面のうぶ毛がとれてテカテカと光っているものは新鮮ではないので避けましょう。

冷蔵庫に入れなくてもOKですが、できるだけ早く食べましょう。
冷やしすぎると風味が落ちますよ!

捨てる部分が多いビワ。
種を使って健康にもよいビワの種子酒をつくってみませんか?

種子は水洗いししてよく水切りします。
ビンなどに種子を入れ、ホワイトリカーを入れます。
種子からエキスが染み出て来てだんだん茶色になってきます。
3ヶ月以上置いたら飲めますが、できたら1年以上置きましょう。
甘味ははちみつがいいですね!

それでは、来週は薬効が非常に高いびわの葉の特集です。
どうぞお楽しみに!


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