【不妊と睡眠】(20101118)

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【不妊と睡眠】(20101118)

2010-11-18

こんにちは。はりきゅう師の近藤 琉水です(^^)
寒いですねぇ!
手足がキンキンに冷えている方が増えました。
まだ11月とはいえ、そろそろ真冬モードでいきましょうね。

今日は妊娠力をつける「睡眠」についてお話していきましょう。

人間が生きていくうえで睡眠は非常に大事ですよね。
人間の3大欲求の一つです。食欲、睡眠欲、性欲、ですね。

1日6時間睡眠だと、生涯で20年間寝ていることになるんです(平均寿命まで
生きるとして)。

この20年間を寝ないで活動していたら私の人生ももっと違う方向に・・・?!
なんて考えないでもないのですが、そんなことしたら人生自体が短くなるのは
必至ですね。

寝ている時間は意識がないし、何もしていないように感じますが、
実は人間の身体にとって、必要不可欠な貴重な時間なのです。

現代人は夜更かしが常というか、得意になっていますね。
仕事から帰ってくるのが遅いですし、それからご飯を食べて好きなことをしようと
思ったら、寝る時間を削るしかありません。
好きなことといえば、テレビ、録画したドラマや映画、ゲーム、ネットサーフィン、
などが多いのでは?

すべて目や頭を使うことばかりで、気が昇るのは仕方ないです。
また、ディスプレイの光をずっと見続けることで夜なのに脳は「真昼」のように
感じてしまいます。
ですから、ベッドに入っても寝つきが悪かったり、睡眠の質が悪くなったりして
しまうのです。

ろうそくなどの火で暮らしていた頃は、そんな薄暗がりでは作業もしにくいですし、
テレビなどの娯楽ももちろんありませんから、太陽が沈めばできるだけ早く寝る、
という生活をしていたはずです。

そうすると、しっかり睡眠時間が確保できるだけでなく、いつも一定の時間に
寝ることで毎日のリズムもよくなり、自律神経のバランスもよく、ホルモン分泌も
正常を保つことができるのです。
だからこそ、子だくさんだったのだろうと思います。

基礎体温をつけていらっしゃる方はおわかりだと思いますが、
睡眠時間がまちまちだと、グラフがガタガタになりますよね。
寝入る時間も起きる時間も毎日バラバラだと、あまり計ってる意味が
なかったり・・・。

できるだけ早く、しかも一定の時間に寝て、朝も同じ時間に起きること。
そして、途中で何度も目が覚めたり夢ばかり見るのではなく、質のよい睡眠
であること。
これが妊娠力をつける睡眠パターンです。

夜のゴールデンタイムは10時から2時。
この時間帯に熟睡することで成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは1日の疲れを取り、身体を修復してくれるだけではなく、
女性ホルモンの分泌も促します。
ですから、この時間を逃すことによって、妊娠を望む女性にとって、疲れが翌日も
取れないだけでなく、大切な女性ホルモン分泌の機会も逃してしまうことに
なるのです。
そして、卵もこの時間帯に成長するのです。

卵の質がよくない。育たない。
受精しても胚盤胞まで分割が進まない。

といった症状がある方は、睡眠を見直してみませんか?

1日は昼と夜、つまり陽と陰で構成されています。
夜の時間は陰ですから、静かに身体(内臓)を休ませ、陰を養う時間なのです。
睡眠不足だからといってお昼間に寝ても陰を養うことにはなりません。
逆に昼は陽の時間なので陽を養う、つまりたくさん身体を動すことが重要なのです。

卵の成長を促し、質を上げるためには、早寝早起きのリズムが大事なのですね。

もちろん、これは女性だけに限ったことではありません。
働き盛りの男性は、毎日残業して遅くに帰宅し、夜中に晩ごはんをドカッと食べ、
テレビやゲームをしてストレス発散してから1時2時になってようやく寝る、
という生活を続けておられる方が非常に多いのです。
いくら週末に寝貯めをするからといっても、やはり万年睡眠不足による身体への影響は
歴然としています。
近年男性不妊が非常に増えているのは、こういった生活スタイルから来るものが
多いのではないでしょうか。

もちろんお仕事ですから難しいのはよくわかります。
それでも、日中の段取りを工夫するとか、明日できることは明日に回すとか、
いろんな努力の余地があるように思います。
また、せめて夜中のゲームをやめるとか。だってストレス発散どころか、
かえって身体に悪影響を与えているのですから。

しっかり睡眠をとった元気な精子は、よりよい受精卵のためにも、
着床の後押しのためにも、とっても大切なのです。

どうかご夫婦で早寝早起きの習慣をつけてください。
それがどれだけお二人の妊娠にとって大事なことか、認識されていない方が
あまりに多いのは残念です。
早く寝る工夫をぜひしてみてくださいね!
しばらく続ければ、きっと身体が変わってきますよ!!

それでは、次回は食養生のお話です。
どうぞお楽しみに!



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