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秋の味覚-辛味(20080904)

2009-01-25 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

9月ですね。夏休みも終わり、ちょっとため息が出そうな季節です。
今年は8月下旬から急に涼しくなって、不思議な感じでした。
体調を崩された方はいらっしゃいませんか?

体を秋仕様にもっていくために、食生活を見直してみましょう。

秋の味覚といえば、なんでしょう?
たくさんありますが、まずは東洋医学的な視点で見ていきましょう。

秋は”肺”の季節であり、五行では”金”にあたり、”収れん”していくのです。
ですから、秋の気を受けて身体が収れんしすぎないように、食養生をしていきます。

そのために、”肺”によい【辛味】のものがよいのです。
ピリ辛味ですね。
発汗させて気をめぐらせる働きがあります。

ただし、発散させる力が強いので、摂りすぎるとよくありません。
とくに”陰虚”体質の方は注意してくださいね。
火が上りやすい方も同じです。
つまり、高血圧だったり、アトピーだったり、身体の上のほうに”熱”っぽい症状が
出やすい方ですね。

でも、夏の間中ずっと冷房のかかった室内にいて汗をちっともかかなかった方、
熱を発散しきれてないので多めに摂られることをお勧めします。

辛味といえば唐辛子しか思い浮かばないという方、ほかにもいろいろありますよ。
まずは大根!
これを生で食べるとカッラーイ! のがありますね。
その辛味をぜひ薬味としていただきましょう。
青首大根の甘いのが多いのですが、辛いのがいいんです。
麺類と一緒に食べると、麺独特の”熱”を冷ましてくれるので、
おろしそばやうどん、パスタなどにもいい取り合わせです。
なんといっても、秋刀魚の塩焼きに大根おろし! これが最高の秋の味覚ですよね。
ちなみに大根も加熱してしまうと”甘味”になりますよ。

漢方的には、生で食べると気を上昇させ、加熱すると気を降ろす働きがあると
されます。
なので、火が上りやすいタイプの方も煮炊きしたものであれば安心です。
効能としては、化痰消食といって食べすぎによる消化不良を解消したり、
解毒作用があったり、風寒邪を除く働きもあります。
肺以外にも、脾や胃にもよい性質です。

現代栄養学的にいえば、大根に豊富に含まれるジアスターゼは消化酵素で、
消化を助け、胃腸の働きを良くするのです。
皮の部分に多いので、できたら皮もいっしょにおろすといいですね。
ジアスターゼは加熱したら効果がうすれますよ。
食べる直前におろしましょう。
他にも生大根には胆石やガンを予防する効果があるそうです。

大根の他には生食のたまねぎ、ねぎ、にら、しそ、にんにくの芽、らっきょう、
などが野菜類から摂れる辛味です。

香辛料はその名の通り辛味そのものですから、唐辛子以外でも、わさび、しょうが
などもそうですし、スパイス類のほとんどは辛味に分類されます。
ということは、カレーこそ秋に食べたほうがいいのかもしれませんね。
とはいえ、くれぐれも食べすぎには注意してくださいね。
本来秋の季節に発散しすぎるのはよくありませんから。

さて来週は秋の味覚の代表、サンマをとりあげます。
“秋刀魚”と書くくらいですからね。
塩焼きが最高です。

それでは、また次号でお会いしましょう!


漢方薬-加味逍遥散(20080828)

2009-01-24 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
涼しくなりましたね!

今日もまた漢方薬のお話をしていきましょう。

漢方薬というのは本来、「○○病には”××湯”」という具合に病症ごとに
処方が決まっているわけではありません。
もともとの体質や、脉、腹証、症状などなどを総合的に判断して、
「”××湯”が適する」と決まるんですね。

ですので、全然違った病名の方でも同じ漢方薬が処方されることもありますし、
同じ病気の方でもまったく違ったお薬の場合もあるわけです。

というわけで、同じ”不妊症”と診断された方でも、その方にピッタリなお薬を
飲んでいただく必要があるのです。

今日は【加味逍遥散(かみしょうようさん)】というお薬について解説しましょう。
更年期障害の方が病院で処方されることが多い漢方薬です。

構成している生薬は、柴胡(さいこ)、芍薬(しゃくやく)、当帰(とうき)、
白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、山梔子(さんしし)、
牡丹皮(ぼたんぴ)、甘草(かんぞう)、生姜(しょうきょう)、薄荷(はっか)
です。
たくさん入ってますが、主役は柴胡・芍薬・当帰です。

もともと虚弱体質の方で、イライラしやすく、午後になると上半身が熱っぽくなる、
そうかといえば急に寒けを感じる、眠れない、めまいや頭痛がする、憂鬱、
脇腹が張って痛むなどといった症状があてはまる方に有効です。

つまり、”不妊症”で、上記のような症状がある方に適しているわけです。

そして便秘がちな方向きですね。月経痛や月経不順もあるでしょう。

こういった多彩な「不定愁訴」のある女性に対し、この薬は全身の体調を整え、
鎮静させる作用がありますので、非常に有効です。

更年期障害に限らず、不妊治療においてもこのお薬がもっと使われたらいいと
思うんです。

不妊治療を長く続けるとストレスがたまり、不妊治療による不妊のごとく
なってしまう方がたまにいらっしゃいます。
精神的なダメージを受け続けると、身体的な症状も出てくるのは不思議では
ありません。そんな方に一度試していただきたいなと思います。

さて来週はもう9月です。
そろそろ秋の味覚についてのお話もいいですよね。

それでは、また次号でお会いしましょう!


漢方薬-桂枝茯苓丸(20080821)

2009-01-23 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

今日も漢方薬のお話をしていきましょう。

前回は【当帰芍薬散】を紹介しましたが、今日はもう一つとっても有名なお薬、
【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】について説明していきましょう。

このお薬は、”駆オ血剤”として代表的ですね。
みなさんは、「オ血」ってご存知でしょうか。
東洋医学の専門用語なんですが、「古血(ふるち)」とも言います。
体にとって要らないもの、老廃物的なものがたまった血液のことで、病理的産物です。
血液の流れが悪くなっている状態、そして血液自体の状態が悪いことを含みます。
ドロドロ血、と言ったらわかりやすいでしょうか。
このオ血が存在することによって生命力(自己治癒力)が低下してあらゆる病気が
発生すると考えます。

食べ物が原因でできる場合は、ご馳走や味の濃いものの食べすぎ、
そして、運動不足やストレスからも血流が悪くなって形成されます。
冷え、事故や打撲、お産なども原因になります。

二人目不妊の方ですと、これが原因になっているケースがよくあるのです。

代表的な症状としては、
皮膚にしみやそばかすが多い
肩こりや頭痛がある
月経痛がきつい
経血が黒っぽく、塊が混じる
決まった場所が刺すように痛い(下腹部によく出ます)
便秘がち
顔色が黒っぽい
唇や歯茎が紫っぽい
舌の裏の静脈がドス黒く浮き出ている

あてはまるのがありませんでしたか?

不妊に悩んでおられる方で、こういった症状が思い当たる方はオ血が原因かも
しれません。
オ血はからだ中のどこにでも影響を及ぼすのですが、子宮や卵巣などの
生殖器の栄養を妨げますし、気の停滞を起こしてしまいます。
気や血のめぐりが悪い状態です。

さて、このお薬に入っている生薬についてです。
桂枝(けいし)、茯苓(ぶくりょう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)、
芍薬(しゃくやく)の五種類です。
桂枝はシナモン、つまり八つ橋の匂いがする生薬です。気をめぐらし、
血行をよくします。
茯苓は利水作用があります。
牡丹皮はオ血を除き、痛みを止めます。
桃仁は頑固なオ血を除去します。
芍薬は赤芍がいいのですが、これもオ血に効きます。

体質的には、割と体格がしっかりしていて、体力がある方、腹部も充実していて、
下腹部に抵抗があって、冷え症や頭痛、めまい、のぼせ、肩こりなどを伴う方に
向いています。
西洋医学的にいえば、子宮内膜炎や筋腫など、子宮や付属器の炎症がある方に
いいですね。

当院のゲストの方でも、このお薬を飲まれている方はけっこう多いです。
駆オ血剤として標準的な処方なので、体質をみて、まずはこのお薬からスタートする
ケースが多いです。
当帰芍薬散を飲んだら具合わるくなった・・・という方で、こちらにすると
調子よくなりました♪
という方もいらっしゃいます。
ぜひお体に合った漢方薬を服用してくださいね!
そうそう、桂枝が入ったお薬は、ニッキの香りがして比較的飲みやすいのも
いいですよね。

さて次回は、漢方薬第三弾です。

それでは、また次号でお会いしましょう!


漢方薬-当帰芍薬散(20080814)

2009-01-22 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

みなさんは漢方薬を飲んだことがあるでしょうか。
風邪のひきかけに「葛根湯」や、花粉症に「小青龍湯」など、
一度は聞いたことがあるのでは。

今日は不妊治療をされている方に有効な漢方薬のひとつをご紹介したいと思います。

“不妊”治療をされている方でしたら、病院で漢方薬を処方されて
飲まれておられる方も多いと思います。
ポピュラー(?)なのが【当帰芍薬散】(とうきしゃくやくさん)ですね。
漢方薬というのはものすごくたくさん種類があるのですが、
なぜか”不妊症”となるとたいがいこのお薬になるのですねぇ。
多くの方が毎日飲まれているわけですし、
今日はちょっとこのお薬について説明してみましょう。

漢方薬はさまざまな漢方生薬が配合されていますが、
その名前がそのお薬の生薬成分を表していることがよくあります。
当帰芍薬散、ですから当帰と芍薬はもちろん、他には
ビャクジュツ、センキュウ、ブクリョウ、タクシャで構成されています。

当帰は補血と散寒の働きが強いです。
血管を拡張して血行を促進しますから、冷え症の方には有効ですね。
芍薬は補血斂陰、緩急止痛ということで、当帰と合わせて血虚に効きます。
わかりやすくいえば貧血の方に有効ということですね。
ビャクジュツは補脾、燥湿で、消化不良や食欲不振の解消に有効です。
センキュウは活血理気作用が強く、血管拡張や血流増加に有効です。
ブクリョウは利水滲湿ですので、利尿して余分な水分を排泄します。
タクシャも利尿ですね。

全体として(漢方薬は組み合わせが大事なんです)、
血虚を補い、脾を補って、利尿する、という働きです。
脾というのは消化に関わる臓で、血をつくるところです。
要するに、血を補って、おしっこも出すわけです。
貧血があって腹痛やめまい、生理不順、生理痛などがある方に向いています。
体質的には、体力が余りなくて、色白でやせ型、疲れやすく、冷え症、貧血、
頻尿、むくみ、といった症状がある方ですね。

こういったタイプの方の不妊症には有効なのですが、
「私、全然タイプ違うわ」と思われた方は、飲まれても余り効かないかもしれません。
お近くに漢方医がいらっしゃったり漢方薬局があればそちらで、
あるいは漢方薬に詳しい鍼灸師にお確かめください。
(ただし、鍼灸師は漢方薬を処方することはできません)

体質が合えば、体があたたまって冷え症が楽になり、
貧血や低血圧、生理不順や生理痛、肩こりやむくみなどもましになりますし、
妊娠にもつながります。妊婦さんにとっても安産の薬として有名です。

合わない場合は、たまに胃の調子が悪くなってしまったり、
便秘になったりする方もいらっしゃいます。
「漢方薬は副作用がないから安心!」というのは間違いです。
調子がよくないのに、我慢して飲み続けないでくださいね。
もっとあなたの体質に合った薬があるはずですから。

漢方薬は基本的に一日3回飲んでいただくものです。
バッチリ合ったお薬をしっかり飲んでいただくことで、非常に高い効果が期待
できます。鍼灸治療と合わせて、相乗効果、ですね。
とくに、煎じ薬が効きますよ♪

当院では提携している漢方薬局で処方してもらっていますが、
服用されるようになってから「前のような冷えを感じなくなった」「基礎体温が
上がった」
という方はもちろん、「生理痛がましになった」「お肌の状態がよくなった」
などの感想が寄せられています。
もちろん、その方に一番合ったお薬を飲んでいただいています。
治療が進むに従って、お薬も変化していきます。
苦くて飲みにくい、と敬遠されがちな漢方薬ですが、良薬口に苦し、です。
ちょっと見直してみませんか?

さて次回は、漢方薬第二弾です。

それでは、また次号でお会いしましょう!


秋の養生法(20080807)

2009-01-21 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
残暑お見舞い申しあげます。

そうです。今日は立秋。つまり今日から暦の上では秋なんですね。

そんなこと言われると腹がたつくらい暑いんですけれども。

でも、そろそろ心の片隅で秋へ向かう心の準備をしていきましょうね。
でないと、身体は急には「秋仕様」には変われないのです。
ゆっくりペースで季節になじんでいくために、今日からちょっと秋を意識して
みましょう。

さて、秋は『容平(ようへい)』といいます。
植物が夏までに生い茂って花を咲かせ、秋に至ると実を結びます。
万物が成熟して収穫する季節のことをいっています。
さまざまなものが引き締まっていき、収納されていきます。
盛んだった陽気も減っていき、身体の奥のほうへと収まっていきます。

秋の夜長なんていいますが、実は早く寝たほうがいいのです。
そして朝は早起きしましょう。
秋は草木が枯れていく時期ということから「粛殺の気」が強まるのですが、
心を安定させることでその影響をやわらげ、収れんしすぎるのを緩和しましょう。
夏のように目を外に向けるのではなく、内へ向けていくのも大事です。
つまり、あんまり活動的になってはいけませんよ、ということです。

また、秋は「肺」の季節ですので、肺を清浄に保つべきです。
なるべくきれいな空気を吸うようにこころがけましょう。
そうすることによって、この『秋』という季節に体が順応でき、
健康を保持できるのです。
逆にこういった養生法に反すると、肺の力が落ち、冬になって体調をくずし、
下痢をおこすことがあります。

以上が『素問(そもん)』という中国のほぼ最古と言われる医古典に載っている
四季の養生法-秋の巻き- です。

秋は実が結び、種が中に納まり、動物は冬眠の準備をしだす、という季節。
人間も、大事な気を中に納め、冬の準備をしなければなりません。

養生法というのはつまり予防法でもあるのです。
次の季節に体調を崩さないようにするには、直前の季節をこんなふうに過ごすと
いいですよ! ということですね。

ですから、冬が苦手でいつも体調が悪いという方はとくに、
秋の養生が大切になってきます。
そして秋に体調を崩す方は、夏の養生が悪かったんですねぇ!
来年の夏に活かしましょう。
でも、夏の間に陽気を発散しきれなかった方は、スポーツをして余った熱を
発散させてあげるのも大切ですよ。

けれども本来は、今はピンと来ないかもしれませんが、
だんだん空気が冷たくなっていき、体も冷気にともなって引き締まっていきます。
それなのに、夏と同じように走り回って汗をかいていてはいけないのです。
心の状態としても動揺がないように、静かに過ごすのがいいですね。
ただ、内向きになりすぎて”憂い過ぎ”になってくると、
これは秋気の影響を受けすぎです。
適度の発散も必要です。

食べ物としては、白いものがいいですね!
まだ早いかもしれませんが、白菜、大根なんて完璧です。
ほかには梨やりんご、ネギの白い部分、
また、適度に辛いもの(コショウや唐辛子)もいいですよ。
こういった食べ物は肺を養ってくれるのです。

いかがでしょう。これからの季節の心の準備だけでもできたでしょうか。
とりあえず今は残暑をのりきろう! というところですね(^_^;)

さて次回なんですが、漢方薬のお話をしてみようと思います。

それでは、また次号でお会いしましょう!


夏の養生法(20080731)

2009-01-20 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

毎日暑いですね! 夏バテしてませんか?

腎虚で”不妊症”、冷え症の方は冬が大の苦手で、夏はどちらかというと楽♪
という方が多いのですが、クーラーで冷えたり、冷たいドリンクを飲んでお腹をこわしたり、意外と夏でも「冷え」が身近にあります。

クセモノなのは、外と冷房のきいた室内との気温差です。
温暖化とはいえ、昔も夏は暑いものだったのですが、どこへ行っても暑いのが夏
でした。

ところが、今は外はめちゃくちゃ暑いのですが、電車の中や銀行、お店、
とくスーパーなどはめちゃくちゃ寒いです。
この大きな温度差に順応するため、現代人のカラダはものすごいがんばっています。
もともと体が弱い方はこの温度調整が苦手ですので、体調を崩しやすいのですね。
季節の変わり目に必ず体調が悪くなるという方、いらっしゃいますね。
もちろん、普段は体力のある方でも夏バテしたり、秋が近づいてちょっと涼しく
なったあたりでガクッと体調をくずしてしまうことがあります。
夏の疲れが出るのですね。

では、どうしたら健康で夏を過ごせて、秋になっても元気でいられるでしょうか?

それが【夏の養生法】なのですね~!

ちょっと東洋医学の古典テキストを見てみましょう。
数千年も昔に中国で編纂された『素問(そもん)』という本には、各季節の適切な
養生法が書かれています。

夏のことを「蕃秀(ばんしゅう)」というのですが、蕃という字は「しげる」という
意味があります。春に芽吹いた草木が勢いよく成長し、どんどんしげっていき、
花が美しく咲きほこる姿をあらわします。

この季節は一年で一番「陽気」が強いので、人間も努めて動いて汗をかき、
体内に熱をこもらせないようにしないといけません。
朝は早起きして、日中も暑さを避けたりせずに、愉快に過ごし、怒っちゃだめ!
内にこもらず、外に目を向けていきましょう。

と書いてあるんですよ。
そうしないと、秋になって病気になりますよ、と。

ですから、夏中暑さを避けるためにクーラーの中にいたり、イライラしっぱなしで
いたりすると・・・(-_-#)

理想は一日一回は汗をかくことです。汗をかくことで体内の陽気を発散することが
できるのです。発散できないと、体全体が熱く感じて、冷たいものを欲します。
冷たい飲食を体が求めるのですね。これが過度になると、下痢をしてしまいます。
また、冷房で冷やされて汗腺も閉じてしまうと、余計に発散ができないのです。
発散できない陽気は心臓に負担をかけます。
そして、秋になるとこもった熱で肺が乾燥し、咳が出るようになります。

では、このような熱の多い季節を乗り切るために、食生活ではどういった工夫が
必要でしょうか。

やっぱり夏は夏野菜です。この時期に実るのは深い意味があるんですね。
きゅうりやなす、トマト、とうもろこし、にがうりなど、そして夏といえばスイカ!
こういった旬の食べ物を摂っていただくことで、体内にこもった熱を冷ますことが
できます。

それでも注意したいのは冷えすぎのスイカです。あるいは食べ過ぎるとか。
そんなときには、自然塩を振っていただきましょう。
甘味も増強されますし、冷えをやわらげてくれますよ。
また汗をいっぱいかくと体の塩分やミネラルも減ってしまうので、
それを補ってくれますからね。

汗が出すぎる方は、酸っぱいものを適度に摂ってみてはどうでしょう。
梅干や酢の物などはサッパリするだけでなく、出すぎるものを収めてくれる
働きがあります。

暑さのせいで食欲が落ちてダメって方は、ねぎやショウガ、シソ、みょうが、など
薬味を上手に取り入れてみましょう。
食欲増進にもなりますし、なまものを食べるときは解毒作用も期待できます。

一年で一番日が長い季節、多少は夜更かしもいいのですが、
年中夜更かし傾向の方はそれ以上睡眠時間を減らさないでくださいね。
もし午後にちょっとお昼寝ができる環境の方は、20~30分のシエスタが
いいですね。寝すぎはいけませんけれども。

天地の陰陽交流が盛んなこの季節。
妊娠にも気が向きやすい時期だと思います。
しっかり養生して、健康な赤ちゃんを授かりますように。

実は暦のうえでは、夏ももうあと少しなのです。
秋が着実に近づいています。
「うそぉ~??!」
いえいえ、本当なんですよ。
残暑は長引きそうですが、来るべき秋に向けて体調を整えていかなければ
いけませんね。
次回は”秋の養生”についてお話しましょう。

それでは、また次号でお会いしましょう!


食養生-豆乳(20080724)

2009-01-19 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

前回の”牛乳”のお話はいかがだったでしょうか。
あんまりガブガブ牛乳飲むのはよくないですよ~って話でしたけれども。
今日は、ではその代わりに”豆乳”でいきましょうか、というお話です。

豆乳のもとになっているのは当然”大豆”です。
まずは大豆からみていきましょう。

大豆の原産は中国と言われていますが、日本にもかなり大昔から伝わっており、
貴重な蛋白源となってきました。

大豆には胃腸の機能を助け、腸を整える作用や、造血、利尿、解毒作用もあります。
貧血ぎみの方はもちろんいいですし、コレステロールの高い方や高血圧の方も、
動物性蛋白の代わりにどんどん摂ってほしいですね。
ビールのおつまみはコッテリしたお料理よりも枝豆や冷奴です!

そうかといって食べ過ぎるとお腹が脹ったりもしますし、ほどほどにお願いします。
気が詰まり、痰を生じる、と古典にも記載されていますから。

控えたほうがいいのは、腎炎の方ですね。腎臓に負担をかけてしまいます。

さて、大豆が注目を浴びているのは、なんといっても「イソフラボン効果」ですよね。
みなさんもご存知の通り、大豆に含まれるイソフラボン(ポリフェノールの一種)は、
女性ホルモン(エストロゲン)に近い性質で、不妊治療をされている方にとっては
無視できない存在ですよね。
女性ホルモンの欠乏を補い、また分泌過剰に対してはそれを抑える働きが
あるそうです。
エストロゲンというホルモンは女性特有の体をつくるホルモンですから、
美白や保湿などの美容効果もあるそうですし、将来的に更年期障害がひどくなったり
骨粗しょう症になったりするのを予防してくれますよ。
もちろん実際のホルモンよりも弱い働きですから、副作用もありません。

良質のタンパクが摂れるのはもちろん、各種ビタミン類も豊富ですから、
妊娠出産を控えた女性の味方です。
ビタミンEやKは早産の防止効果があるそうです。

漢方的には、大豆は性質としては「平」なんですが、豆乳になると若干「涼」の
性質を帯びます。
また、大豆は脾と大腸に入るのですが、豆乳となると五臓全部と膀胱に入るのです。
入る、というのはその臓腑に効くと理解してください。
少し違いが出てくるんですね。
その涼性の性質から、のぼせやすい方や、「陰虚」体質の方に向いた食品(飲料)
です。

そもそも豆乳というのは、水につけた大豆を搾って分離したものです。
消化吸収がよく、低脂肪、高蛋白なんですが、製造過程で熱処理されていますので、
大豆より酵素や栄養素の面で少し働きが弱いです。
それでも、リノール酸の酸化防止効果が期待できますので、肥満傾向や
コレステロール値の高い方は、牛乳の代わりに飲まれるのをおすすめします。
「乳糖不耐症」の方でも安心して飲めます。

最近ではコーヒー・紅茶にもミルク代わりに豆乳を入れる方も増えてますし、
ゲストの方には、朝ごはんに豆乳にイソフラボンのサプリを入れて飲む! 
なんて方も。
私はよく豆乳にきな粉を混ぜて飲んでいましたね。
そういえば最近は飲んでないですね。
豆乳には独特の臭いがありますが、それが気にならない方は牛乳の代わりにしては
いかがでしょう。
ちょっと季節に合ってませんが、ホワイトシチューやクリーム系のスープなどにも
代用可、です。

さまざまな種類の豆乳が市販されていますが、
おすすめは糖分が入ってない、無調整のもの、できれば無農薬有機栽培のものが
いいですね。おいしいですよ! 
豆乳ギライの方も、一度飲んでみてくださいね。調整豆乳とは全然違いますから。

さぁ、やっと飲み物シリーズもひとまず終了です。
気が付けば季節はすっかり盛夏ですね。
次回は夏の養生についてお話しましょう。

それでは、また次号でお会いしましょう!


食養生-牛乳(20080717)

2009-01-17 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

前回まで、いろんなお茶を紹介してきました。
ご自分の体質に合ったお茶がみつかったでしょうか?
飲み物シリーズの続編として、お茶ではありませんが、おそらくみなさんが毎日
口にしている”乳製品”について解説しておこうと思います。

一般的には牛乳が一番、そして女性の場合はヨーグルト、そしてチーズ、
といったところでしょうか。
乳酸菌入りのドリンクも多種多様に出ていますので、「お腹のために」
毎日飲まれている方も多いのではないでしょうか。
そして、動物性の乳ではなくて、豆乳の愛好家もたくさんおられますね。
イソフラボンがいい! ということで、牛乳から切り替える方もいらっしゃいます。
スタバなどのカフェでも、豆乳入りの飲み物がありますよね。
健康志向の方が増えてきているのだなぁと思います。
そこで、次回は豆乳についても説明していきましょう。

まずは牛乳です。

牛乳といえはカルシウム。

もともと日本では”高貴な”人しか飲むことのできなかった牛乳。
庶民の口にも入るようになったのは明治以降です。
ですので、日本人には乳糖の消化酵素がなくて、飲むとお腹がゴロゴロしてしまう
方が多いのです。
なくはないのですが、子どもの頃はちゃんと酵素活性があっても、おとなになると
低下してしまうんです。
この酵素活性がなければ、せっかくのカルシウムが吸収できないので、
カルシウム補給の意味がなくなってしまいます。
乳糖は分解されないとどうなるかというと、下痢や腹痛などをおこす
「乳糖不耐症」です。
ですから、多量に牛乳を飲むのはやめましょうね。

もちろん、この酵素活性が高い方は飲んでいただいても大丈夫ですよ。
欧米の白人、中近東の遊牧民やインド人はこの活性が高いので、牛乳は貴重な
カルシウム源になるのですが、アジアの農耕民族のほとんどはこの酵素活性が
低いんですね。
ですから、カルシウムを摂るには、牛乳よりも伝統的な小魚、煮干などが最適です。
ということで、骨粗しょう症の予防には、牛乳ではなく、小魚を食べましょうね。
また、妊娠中や授乳期はとくにカルシウムの所要量が増えますので、小魚以外にも、
豆腐や海草なども豊富に摂取するようにしましょう。

では、私は飲んでも大丈夫! という方へのご注意です。
せっかくのカルシウムも、食物繊維と一緒に摂ると台無しです。
食物繊維と一緒に体外に排出されてしまうんです。
ですから、パンと野菜サラダと牛乳、という朝食メニューはオススメできません。
時間をずらして飲んでくださいね。
とくにほうれん草などと一緒に摂ると結石の原因になるそうですから、
気をつけてくださいね。
緑茶との相性も悪いので、抹茶と合わせたムースなどのデザートなども考え物です。

今度は漢方的な視点から牛乳を見てみましょう。

色が白いので肺にいいのかと思いきや、実は胃や脾に効く「甘」味です。
糖尿病を改善したり、便通をよくしたりする働き以外では、血を補い、
心の機能を回復する作用、体を丈夫にする作用、美肌効果、などがあります。
潤す性質があるので、「陰虚」体質の方にはよいでしょう。
乾燥肌の方は牛乳パックや牛乳風呂がいいようです。
逆に、「陽虚」傾向、つまり冷え症の方や、下痢しがちな方には向きません。
潤す性質ということは体内に余分な水分を滞らせやすいので、
胃腸の弱い方や、食べすぎたり消化不良をおこしやすい方はやめておいたほうが
いいでしょう。
湿度が高い日本では、余分な水分が溜まり易く、それがさまざまな病気のモトと
なってしまいます。
気をつけてくださいね!

さて、次はヨーグルトです。

長寿食として有名なヨーグルト。
牛乳を乳酸菌発酵させたもので、整腸作用があり、新陳代謝を促すために、
老化防止、美肌作用にもつながります。
発酵食品ということで、便秘がちな方はよく食べておられるのではないでしょうか。
ただし、要注意です。
普段から食欲旺盛で食べすぎてる方の便秘には確かに効きますが、
体力がなく、冷え症もある、という方の便秘にはよくないのです。
便秘にも原因がいくつかあるのですね。

発酵しているので、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしちゃう「乳糖不耐症」の方も、
少し安心です。
乳糖が乳酸に分解されているため、牛乳よりは胃腸に優しいのです。
それでも、冷え症の方にはオススメできません。
そして、高血圧で一部の降圧剤を飲んでおられる方は同時に食べると危ないので、
注意が必要です。
漢方的には、「陰虚」傾向のある方にはいいですね。
ですから、食べてもよいのは、食べすぎ傾向の方と「陰虚」傾向の方、
ということになります。
その他の方はやっぱり控えたほうがよいでしょう。

発酵食品なら、日本には伝統の「ぬか漬け」があります!
こちらのほうが私たちのお腹にはフィットするんです。
私たちは無理にヨーグルトを食べ続けても「長寿」にはなりませんので、
それは期待しないでくださいね~(^_^;)

さて、次回は”豆乳”をとりあげます。
はたして、牛乳の代わりになるのでしょうか?!

それでは、また次号でお会いしましょう!


食養生-水(20080710)

2009-01-16 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

前回は健康に役立つ”茶外茶”をいくつか紹介しました。
今日はそれでもない飲み物のお話です。
だんだんタイトルから離れていきます(^_^;)

今日のテーマはズバリ、”水”です。

「エ~ッ ただの水ぅ~?! がっかりしちゃうわ」
なんて言わずにきいてくださいm(__)m

命あるものにとって一番大切なもの、それは”水”です。
体の60%以上を占め、生命維持に欠かせない水分。
体が常に要求しているのは”水”であって、味や色のついた水ではありません。
そういう意味で、究極的にはお茶やその他の飲料よりも、水に勝るものはないのです。

水は、こういう人は飲まないでください、という制限がありません。
もっとも、飲み過ぎたらだめですよ、という体質の方もいらっしゃいますが、
基本的に誰でもOKです。

みなさんの口に一番入る水といえば水道水ですね。
最近は水質汚染や臭いが気になり、ミネラルウォーターを利用される方や、
浄水器を通されるご家庭が多いでしょう。
ときどき水道水を沸騰させてから飲む方がいらっしゃいますが、そうすると
滅菌はされますが、酸素がなくなりますので、余りおすすめはできません。

ミネラルウォーターは体に必要なミネラルが含まれていますので、
きちっと品質管理されたものであればどなたでも飲んでいただけるでしょう。
ただし、かなりミネラルが濃いものは子どもさんの発育には適していないことが
あります。
便秘症や胆石のある方には朝食前に飲まれると効果的です。

アルカリイオン水は体内の老廃物を排出する働きがあるといわれますが、
効果は?です。
料理するときには素材のうまみを引き出す、或いは味をしみ込ませる作用が強いので、
だしをとるときや煮炊きに向いているといえるでしょう。
副産物として「アストリンゼン水」という「超酸化水」ができますが、
これは殺菌、美容効果が高いことで知られていますね。

漢方生薬のテキスト『和語本草綱目』を見ると50種以上の水が掲載されています。
春雨水、梅雨水、液雨水・・・。甘露、なんていうのも載っています。
春雨水を見てみると、立春の日の雨水、あるいは暁の露水とあり、
「夫婦それぞれ一盃飲んでから性交すると子どもができる」とあります。
立春はまだまだ先になってしまいますが、来年忘れずにトライしてみますか・・・。

それはさておき、力をこめておすすめするのは「陰陽水」なんです。

つくりかたを説明します。
まず、コップに沸かしたお湯を半分入れます。
その後、冷たいお水を半分入れます。
そして、よく混ぜて、できあがり。
これだけです。
熱いお湯は陽、冷たいお水は陰ですから、陰陽がバランスよく配合、
“和”された飲み物なんですね。
ですから、身体の陰陽を整えてくれます。
お腹の調子をよくして消化不良を助けたり、解毒作用もあるんです。
陰陽のバランスをくずして体調が悪くなっておられる方、
そのせいでなかなか赤ちゃんを授かることができないでいる方、
「陰陽水」のよさを知ってください。
こんなに簡単で安上がりなのに、こんなに体にいい飲み物はありません。
治療院でゲストにお水をお出しするときはかならず「陰陽水」です。
みなさんも、ぜひご自宅で「陰陽水」を飲んでみませんか?

暑い季節にナマあたたかい水なんて! って敬遠されるかもしれません。
でも、暑いからこそ、冷たいものではなく、あたたかいものを飲むのが
体にいいのです。
氷を入れたり冷蔵庫から出したての冷えた飲料を飲むと、一気に胃が冷やされます。
驚いた胃は急激に熱を持たせて身を守ろうとします。
そうすると前より熱くなるんです。
これは生理的な反応です。
ですから、熱いからといって冷たいものを飲むと逆効果なんですよ!
私は一年中熱いものを飲みますが、真夏でも暑くて寝れない! なんてことは
一切ありません。

汗をかくのでこまめに水分補給が必要な夏、常に「陰陽水」を摂っていると
夏バテもせず、胃腸の調子もよくなって元気に過ごせます。
夏を元気に乗り越えられたら、秋になって体調をくずすこともありませんよ(o^-‘)b
ただし、脾臓の働きが悪くて水分代謝がうまくいかない体質の方は、
水であろうとジュースであろうと飲み過ぎると体のなかであふれてしまいます。
ですから、水分摂取はほどほどにお願いします。

最初からこの「陰陽水」をみなさんにおすすめしたくて飲み物シリーズを
始めたんですよ、実は。
どんな健康茶や栄養ドリンクよりも勝る「陰陽水」。
“水”は”五行(ごぎょう)”の大事な一要素。
人間のモトです。
大事にしたいですね♪

いかがでしたか。
ご自宅でちょっとのどが渇いたな、というとき、冷蔵庫を開ける前にやかんで
少量の水を沸かしましょう。
ちょっとだとすぐに沸騰します。
そして普通の水を加えて飲みましょう。
順番が大切ですよ。まずはお湯、それからお水、ですからね!
順番が逆になっては逆効果です。
このルールだけは守ってくださいね~

次回は”乳”製品を紹介します。
それでは、また次号でお会いしましょう!


食養生-お茶4(20080703)

2009-01-14 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

前回はダイエットにいいというウーロン茶やプーアル茶、そして花茶をいくつか
紹介しました。

今回はカフェインレスなので安心! 個性豊かな飲み物をいくつか紹介しましょう。

★どくだみ茶★
既にピークは過ぎてしまいましたが、5~6月頃にカワイイ花をいっぱい咲かせて
いたドクダミ。
これの葉を摘んでよく洗って乾燥させ、煮出してお茶にします。
便通をよくする働きが強く、血行がよくなりますから、肌荒れが気になる方、
冷え症や肩こりの方にもよいですね。
イマ風に言えば、デトックス効果、なんですよ。
お茶としてだけでなく、お風呂に入れてもアトピーなど皮膚のトラブルにいいのです。

どくだみといえば、けっこう臭いがキツイのですが、乾燥させるとマシになります。
私が小学校1年生のとき、担任の先生が道端のドクダミをむしりとって、
クラスの子の鼻に押し込んで「いいにおいやろぉ~!」って大笑いしてたのを覚えて
います(^^)
今なら虐待?!
楽しい思い出です。

どくだみは漢方薬でも「十薬」という立派な生薬です。
「十種の薬の効能がある、万病に効く薬草」という意味があるんですよね。

妊娠中に飲むと色白の肌のきれいな赤ちゃんが生まれる、ということも聞いたことが
あります。
ただ、飲み過ぎは注意してくださいね。

★ルイボスティー★
南アフリカ産のマメ科の植物ルイボスのお茶です。
こちらは不妊症によいという評判で、けっこう飲まれている方も多いですね。
排卵障害のある方によいといわれてますが、身体を冷やす作用もあるので、飲み過ぎ
は禁物です。
アンチエイジング効果があるとのことです。
緑茶や紅茶などに含まれて入るタンニンは摂り過ぎると鉄分の吸収が悪くなるの
ですが、ルイボスティーはタンニン含有量が少なく、貧血ぎみの方にはよいかも
しれません。

★杜仲茶★
トチュウの樹皮は古くから不老長寿の強壮薬として利用されてきた生薬です。
他にも鎮痛、強壮、強精、利尿などの作用があります。
昔は貴族の強壮剤だったようですね。
葉の効能は血圧を下げる働き、肝機能の向上です。
他にも鎮痛、強壮、強精、利尿などの作用があります。
最近では内臓脂肪を減少させるとか、血管若返り効果がある、などの理由で
メタボリックシンドローム改善に効く! とブームになりました。
腰痛のある方、足の倦怠感がある方にもよいそうです。

★タンポポ茶★
野生のたんぽぽの根を焙煎したたんぽぽコーヒーとして知られています。
味はコーヒーというよりは濃い麦茶、という感じですけれども。
ミネラルが多く、ホルモンバランスを整えてくれるそうです。
中国では古来産婦の母乳を出す薬として利用されてきました。
血液浄化作用があるので、質のいいおっぱいができそうですよね。
どちらかというと、妊娠してから飲むのがおすすめなようです。

★はとむぎ茶★
ハトムギは漢方生薬ではヨクイニンといい、皮膚によい薬です。
シミや吹き出物、肌荒れなどのお肌のトラブルには非常に効果があります。
「おとなのニキビ」で悩んでおられる方にはおすすめですね。
ハトムギに含まれる蛋白質は新陳代謝を活発にするので、肌荒れを緩和してくれる
そうです。
特有の香ばしさがあり、おいしいお茶ですよね。
利尿作用があるので、むくみが気になる方にもよいでしょうし、
消炎鎮痛作用があるので、筋肉痛や神経痛にも効果があるそうです。

いかがでしたか。
ご自分に合ったお茶がみつかりましたか?
次回は”お茶”として飲む飲料以外の飲み物を紹介します。
それでは、また次号でお会いしましょう!


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